NASAは激怒したのか――ある『ゼロ・グラビティ』評を受けて
「ゼロ・グラヴィティ」、しばし前に見てきました。臨場感、という言葉がありますが、本当に胸をわしづかみにされるほどの息苦しさ! 主人公に合わせて、息を止め、息を呑み、息を荒くして、吐息をつく90分。宇宙の深さと、その過酷さと、それに対処するプロの心を見たい方は是非!
2014-01-27 07:55:44しかしこの映画に対して、以下のような映画評が現れました。
NASA激怒「おむつ着用が真実だ」 オスカー候補「ゼロ・グラビティ」
http://www.iza.ne.jp/kiji/entertainments/news/140126/ent14012617300006-n1.html
で、こちらの映画の正確性について「NASA大激怒」といった記事を見たのですが、ええっと思って、自分が調べ直した範囲では、そういう記述は見当たりませんでした。ロサンゼルスタイムズ他の記事が元らしいので、読んでみたのですが。 http://t.co/muv06j6fhc
2014-01-27 07:56:56@nk12 冒頭、ヒット映画「ゼロ・グラヴィティ」の科学的精確さに、宇宙関係の専門家は一部眉をひそめるも、でも、作品としては好きである。から、始まっています。この映画は、元宇宙飛行士のアドバイスを受けて作られていますが、NASAの公式なサポートはないようです。それについては(続)
2014-01-27 07:58:49@nk12 宇宙旅行の危険性をメインとした映画であるから、と書かれております。トランスフォーマーはサポートしたのに、なんで、グラヴィティは、というと、そういう理由なんでしょうね。本当にありそうな、事故(ケスラーシンドローム)を題材にしてるわけで(続)
2014-01-27 08:01:21@nk12 現実では、劇中のような形のケスラーシンドローム(一度生まれた破片が、他の人工衛星などを破壊して爆発的に増えていく大事故)は、起きないように工夫されているそうで、そのへんはNASAの気持ちもわかります。とはいえ「大激怒」してる様子はありません(当たり前だ)(続)
2014-01-27 08:02:54@nk12 訂正。NASAが公式に映画をサポートしないという発表をしたわけではなく、映画の関係者の一人が、NASAにそう断られたと言っていたんだそうです。いずれにせよ、宇宙飛行士二名がアドバイザーになっているわけで、組織としてのNASAが強く反対したということはなさそうです(続
2014-01-27 08:07:24@nk12 その一人であり、スペースシャトルに乗り組んでハッブル天文台の調整ミッション(映画のモデルですね)に従事したマイケル・マシミノによれば、「ここには宇宙に携わる現実の人間の姿が描かれている。これを見て、宇宙を目指す新たな人も来るだろうし(続)
2014-01-27 08:10:02@nk12 むしろ、「『宇宙を旅することの危険』を描写しているためNASAが公式にサポートしなかった」と書かれている一方、「NASAは明らかにその問題を乗り越えている」とも書かれてるんですよね。
2014-01-27 08:10:29http://t.co/aWOKwoX0pW 「おむつ着用が真実だ」の元は、こっちの記事かな。こちらは元宇宙飛行士による解説ですが、最後は「確かに色々おかしいところはあるけど、そんなのどうでもいいよね? これらはドラマを盛り上げるためにそうなってるんだから」で〆めてます(続)
2014-01-27 08:30:00@nk12 ドキュメンタリーじゃなくて、エンターテイメントなんだし、そうした芸術性は認めるべきだ、と。これは映画なんだから。それもとてもいい映画だから、と、ありました。
2014-01-27 08:31:07