森瀬繚さんによる「箱舟は円形だった？」という話

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

記事の内容以上に、写真の老学者のご面相がそれっぽすぎてふくみ笑ってしまう－－ノアの箱舟は円形だった？　４千年前の石板に「新説」 http://t.co/mWt860rSZm @cnn_co_jpさんから

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

「旧約聖書に登場する「ノアの箱舟」とそっくりの物語が記された４０００年前の石板」の発見それ自体は別段びっくりするようなことではなく、ノアの方舟の物語が、それよりも遥かに古いメソポタミアの神話・伝承を引き継いでいることは聖書学・考古学の世界では常識であります。

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

具体的には、遅くとも紀元前2000年よりも以前（つまり4000年以上前）に成立した人類最古の英雄物語『ギルガメシュ叙事詩』。

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

「ある時、神々の父アヌを主神に頂くメソポタミアの神々は、大洪水を起こして地上の生物を根絶やしにすることを決めた。しかし、知識の神エアは、ウトナピシュティムの家を訪れてそれを警告し、葦を用いて大きな船を造り、彼の家族や友人たち、あらゆる生物のつがいを乗せるよう指示したのである」

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

といった話が、ウトナピシュティムの口からギルガメシュに語られます。カナン諸島が舞台の『イースⅥ ナピシュテムの匣』のワード上の元ネタですね、もちろん。

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

旧約聖書に描かれる方舟は、長さ3〇〇キュビト、幅は5〇キュビト、高さ3〇キュビト（1キュビトは45センチメートル前後）の直方体の方舟でした。材料はゴーフェル材と葦。

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

対して、ウトナピシュティムの方舟は一辺が60メートルほどの立方体です。この船は七日間にわたる洪水を耐え切り、現在のクルディスタン地方のどこかと考えられているニシル山の頂に流れ着いたのだとされています。

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

中近東～西アジアでは、他にも洪水伝説の刻まれたプレートが見つかっていたと記憶しております－－が、よりによってこのタイミングで関連書が見当たらない。つい1週間ほど前にポケットに入れて持ち歩いていたのに！（だからこそ見つかりにくい場所にあるという）

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

ちなみに、ノアの方舟伝説を伝える旧約聖書の「創世記」が編纂されたのは紀元前6世紀頃と考えられております。結構新しい時代。

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

それはさておき、円形の船というのは面白いですね。「実際に円形の船が川で使われていたことが分かっている」あたりが特に。いずれ時間を作って調べてみよう。

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

（いくつか前のTweet）何でまた「0」がわざわざ「〇」に変換されてるんだ。（@,,,@;　）

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

早朝の「ノアの方舟」ニュースTweetで、写真に写っていた素晴らしいキャラ立ちの人物について。 http://t.co/rfuKlexW6a

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

大英博物館の学芸員アーヴィング・フィンケル博士とのこと。同博物館のWEBサイトに紹介ページあり。連絡先も。 http://t.co/mKeBGefFYn

森瀬 繚＠翻訳クラファン開催中（固定ポスト参照） @Molice

英語Wikipediaにも情報あり。考古学者、アッシリア学者。バビロニアの悪魔祓い呪文についての研究で博士号を取得……物語作家でもあり、バーミンガム大学の考古学古代学研究所の名誉会員、アングロイスラエル考古学協会の理事会メンバー。 http://t.co/S9E6KAfjHX