【第一部-小話】鈴谷の隣にいる熊野の節分

熊野×鈴谷 ※R-15
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熊野視点

とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

薄暗い部屋。点いている灯りは間接照明だけ。今、わたくしのパジャマのボタンをひとつずつ外している鈴谷の顔が辛うじて見えるくらいの明かり。周りがよく見えない分、鈴谷の指の動きのひとつひとつがはっきり感じ取れる。少しずつ…肌が空気中に曝け出されていく。

2014-02-04 00:28:37
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

暖房を入れていない部屋は冬の寒さが感じられたが、鈴谷の熱い吐息がそれを忘れさせた。…鈴谷の掌が、露わになったわたくしの…慎ましいものを…撫でる。両手で包むように、円を描くように。その動きはひどくゆっくりで、わたくしの呼吸のリズムに合わせてくれているように感じた。

2014-02-04 00:35:27
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「は…ぁ…鈴谷…」 正直に言うと、わたくしはここをあまり見て欲しくはなかった。だって…あまりにも…。でも、鈴谷はそうではないようで、いつもここに触れてくる。とても…嬉しそうに。…わたくしも、ここが嫌いかと聞かれれば…否定せざるを得ないのだけれど…。

2014-02-04 00:40:25
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「あっ…はぁ…」 鈴谷がわたくしの胸に顔を埋める。しっとりとしたものが、そこに触れた。それは何度もなぞるように往復し、糸をひく液体が、わたくしと鈴谷を繋いだ。 「鈴谷…ぁ…ん…」

2014-02-04 00:45:22
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

湿度を帯びたものが、わたくしの胸の先端を周囲から突付く。まるで形を確かめるように…。わたくしは突かれる度に、微弱な刺激が、身体を這っていくのを感じていた。 「熊野の…硬くなってきてるね」 鈴谷が、まるで慈しむように言った。

2014-02-04 00:50:28
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「…わざわざ…言わないで下さる…?恥ずかしいですわ…あっ…」 指でそこを突かれた。意図せず声が漏れる…。 「ねぇ、今日って節分だったんだよ」 「…それが、どうかしたんですの…?」 鈴谷が急に変なことを言い出す。何のつもりかしら…?

2014-02-04 00:55:23
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「…歳の数に一を足した数だけ豆を食べると、体が丈夫になるんだって」 「はぁ…それがどうかいたしま…あっ!?」 鈴谷がわたくしの硬くなったそれに…歯を立てた。思わず身体が跳ねる。 「…一つ」

2014-02-04 01:00:39
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

鈴谷が数字を数えながら歯を立てる。その度にわたくしに強い刺激が走った。そこが乾いてくると、再び鈴谷の舌が這う。そして唾液でコーティングされたのを確認してから、鈴谷はまた歯を立てた。まるで、わたくしの神経がその一点に集まっているかのように…全身に快感が広がった。

2014-02-04 01:05:22
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

す…鈴谷の歳って…いくつのつもりなんですの…!? 「六つ…。熊野のここ…美味しい…」 「は…ぁ……鈴谷ぁ…」 左右とも鈴谷の唾液に塗れ、気化熱のせいでひんやりとする。その感覚が、その二点を鈴谷に蹂躙されているということを意識させ、恥ずかしくなる…。

2014-02-04 01:10:24
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「十…。……」 「あ…はぁ……す、鈴谷…?」 そこまで数えて、鈴谷が顔を伏せた。…どうしたのかしら…。 「鈴谷…、いかが致しまして?」 「いや…進水日を誕生日にしたらさ…鈴谷はここまでなんだって思って…」

2014-02-04 01:15:29
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「鈴谷…」 「ごめんね、熊野…。あの時…ずっと一緒にいてあげられなくて…。熊野を…一人にしちゃって…」 …鈴谷。鈴谷の気持ちは嬉しいですけれど……それって、こんなときに言うことかしら…?。それに…今は…。 「あいた!?く、熊野…?」 わたくしは鈴谷を叩いた。

2014-02-04 01:20:22
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「もう…デリカシーがありませんわよ、鈴谷。こんなときにそんなことを言うなんて…。それに、わたくしたちには今があるじゃない。わたくしたちの時計は、また動き出したんですのよ。これからまた一つずつ…歳を重ねていけるんですわ。鈴谷、それは貴女も同じですのよ。わたくしと、一緒に…」

2014-02-04 01:25:20
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

鈴谷の顔を引き寄せ、綺麗な瞳から溢れていた涙を舐め取る。 「よろしくて、鈴谷…?」 「あ…ご、ごめん…熊野…急に変なこと言っちゃって…」 「…気持ちはわからないでもないですわ…。でも…許しませんことよ」 鈴谷の唇をわたくしのそれで塞いだ。鈴谷の舌を探し当て、執拗に絡ませる

2014-02-04 01:30:22
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「あっ!ふぁ…あ…んぁ…」 鈴谷の目が段々と蕩けていくのが見える。…本当にキスが好きなのね、鈴谷。 「んっ!…あ…ふ」 わたくしの胸が鈴谷の指に刺激される。瞬間、視界がぼやけ、身体の力が抜ける…。 「あっ…はぁ…はぁ…鈴谷ぁ…」 堪らず唇を離した。

2014-02-04 01:35:23
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

「…そうだよね…。今この瞬間、熊野を感じている鈴谷がここにいるんだよね…。熊野、鈴谷…もっと熊野を感じたい…」 鈴谷が少し乱暴にキスをする。でも、不思議と心地良かった。わたくしも…もっと、鈴谷を感じたい…。 「鈴谷…ふぁ…ぁ…すずやぁ…」

2014-02-04 01:40:26
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

気づけば肌にパジャマが張り付いていた。身体が、熱い…。 「はっ…あっ…すずやっ…」 身体を捻り、自分からパジャマを剥がしていく。鈴谷も同じように寝巻きを放り捨てた。じっとりとした肌が密着する。 「熊野…くまの…!」

2014-02-04 01:45:22
とある舞鎮の艦娘たち @S_side_story

この熱さ、この高揚感…これは全てわたくし達がここにいる証。貴女もこれを感じているんでしょう…?鈴谷。だから、そんなこと仰らないで。これからも、わたくしと同じものを感じで、同じ時を歩んでいきましょう。…再び、死が二人を分かつ、その時まで……

2014-02-04 01:50:33