舛添氏・細川氏の公約「国家戦略特区」は日本を壊すドーピング - 脱貧困こそ必要｜浜矩子同大教授

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舛添氏・細川氏の公約「国家戦略特区」は日本を壊すドーピング - 脱貧困こそ必要｜浜矩子同大教授 http://t.co/VD2hWRD2Oi http://t.co/XtKtzXpt8y

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安倍首相は世界経済フォーラムで「既得権益の岩盤を打ち破るドリルの刃になるのだと私は言ってきました。春先には『国家戦略特区』が動き出します。向こう２年間、そこでは、いかなる既得権益といえども私の『ドリル』から無傷ではいられません」と演説 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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舛添要一氏も細川護煕氏も安倍政権の「国家戦略特区」を東京都で推進すると都知事選の公約に掲げています。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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舛添氏は公約に「東京に国家戦略特区を設けます」と明記。「安倍内閣の国家戦略特区制度と連携して幅広い産業政策を実施し、東京を規制改革のモデル・ケースとします」とし街頭演説で「アベノミクスの効果で経済に明るい兆しがみえている」「『国家戦略特区』で東京から経済を立て直す」と訴えています

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細川氏は公約に「『国家戦略特区』も活用し魅力的なビジネス拠点の形成に努め、グローバルな都市間競争に勝ち抜きます」と明記。記者会見で「国でも都でもできなかったこともたくさんある。『岩盤規制』と言われる既得権の規制改革を強力に進めていきたい。（これが）私の最も期待されるところ」と発言

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ダボスで安倍首相も使い、それに呼応して細川氏も使っている「岩盤規制」という言葉は、安倍政権の有識者会議で、雇用や医療、社会保障などで国民の人権や生命を守るルールを敵視する言葉として繰り返し使われているものです。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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安倍首相のドリルは真っ先に東京都をターゲットにすべきだと、舛添氏と細川氏は都知事選で公約しているわけです。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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舛添氏と細川氏が東京で推進すると公約している「国家戦略特区」は、雇用・労働分野において、「東京を世界一のブラック企業都市に」する舛添氏、「ブラック企業の新しい成長に点火する」細川氏であることはすでに指摘しました。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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舛添氏と細川氏が都知事選で公約している「国家戦略特区」は、日本全体を破壊するドーピング政策なのだと批判している浜矩子同志社大学大学院教授の指摘を以下紹介 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：アベノミクスという言葉がちまたに出回るようになって以来、私はこの言葉が大嫌いです。ですからこの言葉を使わずにアベノミクス批判を展開することができないかと思い、あれこれ考えているうちに思いついた言葉が「アホノミクス」です http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：当初品が悪すぎると思い遠慮がちにつぶやいていたのですけれど、時間の経過とともに遠慮している場合ではないという思いが強まり、何の遠慮もなく声高に「アホノミクス」と言い、直近では「アホノミクス」の前に「ド」を置き、「ドアホノミクス」と言う必要があるのでないかと思っています

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浜矩子教授：「ドアホノミクス」のどこがどのように問題なのかということですが、これも時間の経過とともにいろいろな問題点が見えてきました。現状で大きな問題は２つあります。１つは、基本的に人間不在の政策体系であるという点です。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：２つめは、アベノミクスが本当の意味でのグローバル時代と相性が悪いという問題です。私たちが今生きているグローバルな経済社会環境が持っている特性と、アベノミクスは親和性が低く、あまりに相性が悪いが故に日本の国民経済が消滅してしまうことにもなりかねないという問題があるのです

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浜矩子教授：非正規労働者の劣悪な雇用・労働条件や正規労働者がブラック企業に酷使されるという状況があります。本来であればブラックであるものは企業であることを許されない。ブラックな活動というのは経済活動ではないと認識すべきだと私は思います http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：本来であれば経済活動は人権の礎になるもの。しかし、現実はそれとは非常に遠い状況になってしまっている。だからといって経済活動が非人間的なパターンで動くことを「あれは経済だからしょうがない」とは決して言ってはならないと思います http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：人権が踏みにじられていくような形で展開される活動のあり方を、経済活動と呼んではいけない。人間のための経済活動という本来の姿を私たちは厳格に描き、守っていく必要があるのです。これが経済活動を考える上での出発点です。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：アベノミクスには、人間の姿が見えません。例えば2013年６月に安倍政権の成長戦略が発表されました。そのときの安倍首相のスピーチは１時間ほどあり、アベノミクスの「３本の矢」などの話をしているわけですが、このスピーチの中で、「人間」という言葉はたった１度しか登場しません。

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浜矩子教授：「格差」や「貧困」「非正規雇用」という言葉も一度も登場しません。当然目を向けるべき地域経済にも話が及ばない。そして驚くなかれ、そもそも「雇用」という言葉が１度も出てこないのです。アベノミクスは人間にまったく目が向いていないという姿が非常にはっきりと表れていました

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浜矩子教授：人間に目が向いている経済政策の体系であれば、一番焦点となるべき問題は「豊かさの中の貧困問題」です。日本は世界トップクラスの豊かな経済社会を持っているのに貧困問題が深刻であるという現実がもっとも大きな問題なのです。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：日本はこれだけ豊かな経済なのに、16％もの人が貧困の淵を彷徨っています。貧困率が一番低い先進国はデンマークで5.2％。経済の豊かさは日本の方が遥かに上なのに、日本の貧困率はデンマークの３倍以上。この数字がまさしく豊かさの中の貧困が日本社会の大きな問題であることの証です

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浜矩子教授：全世帯の16％の人々が貧困生活を強いられている状況の中で、デフレ脱却などできるはずはありません。いま日本が抱えているデフレ問題は、成長力の不足が原因ではありません。分配がきちんとできていないことが問題なのです。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：この16％の貧困の中にいる人々がまともな生活をできるようになってこそ、初めてデフレから脱却することが可能になります。逆にいたずらに経済成長を追求すればするほど、成長の成果を上げるために非正規雇用の人達がさらに人間らしく扱われない状態が出てきてしまいます。

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浜矩子教授：安倍政権の成長戦略とはすなわち「世界制覇戦略」です。アベノミクスで富国して、憲法改正で強兵するという富国強兵というわけです。この富国強兵をめざして、安倍政権は進もうとしている。これが安倍政権の根源的なスタンスなのです。 http://t.co/VD2hWRD2Oi

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浜矩子教授：「国家戦略特区」などはドーピング大作戦という感じで、東京オリンピックも含めて次々と得体の知れない薬物を日本経済に注入し、それによって非常に速成的かつ短期的、刹那的に人工的な筋肉増強効果を引っ張り出して、それで日本経済の本来の姿には不似合いなスピードで突っ走らせる。

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浜矩子教授：「３本の矢」「異次元金融緩和」「国家戦略特区」と来て「アベノリンピック」も薬物に使おうとしている。ドーピングを続けた結末は誰もが知っている通り。人間なら心身ともに破壊されることになるわけですが日本経済そのものが破壊されてしまう方向に向かってアベノミクスは突っ走っている