◇テキスト◇ ドーモ、シロです。 いまからこのアカウントオーでニンジャスレイヤーの二次創作テキストをします。 程々に間隔を開けて投下しますが、TLを埋める可能性が実際あるので、なんかなったらミュート・アンフォロー等おねがいします。 ◇カラテ◇
2014-02-08 17:53:15◇テキスト◇ はじめての投下なので投下時間見込みはじゃっかんあいまいですが、本日は20ツイートほどの予定です。 また、公式アナウンスーンやその他さまざまな要因により中断する可能性もあります。 ◇左から右に読む◇
2014-02-08 17:54:46◇テキスト◇ かんじんの本文はというと、シマナガシが出てきてだらだらするだけのおはなしです。 原作にむじゅんしない範囲で設定をいっぱい捏造していますが、猥褻は一切ないのでごあんしんください。 ◇シマナガシ◇
2014-02-08 17:55:41コヨーテは二度は振り返らなかった。追ってくる気配。それを感じると口の端を僅かに上げ、手近なビルの壁を蹴って屋上へと登った。そしてアフロヘアーの男を見下ろす。「どうした?これくらいできるだろ、ニンジャなんだからさ」 1
2014-02-08 17:57:14呼びかけられたアフロヘアーの男……スーサイドは一瞬何かを言いかけたが、返事の変わりに壁を蹴って屋上へと跳んだ。「そうそう、いい感じだぜ……。このまま西に行く」コヨーテはスーサイドを見上げて言った。 2
2014-02-08 18:00:45移動すること数十分。ある建物の屋上へと着地したと同時、コヨーテ……否、ニンジャのフィルギアは人間体に戻った。そして非常階段へとスーサイドを促す。「俺はさ……お前みたいなはぐれ者を拾ってンの」「何のために」「さあ……それはこれから考える」「オイ」 3
2014-02-08 18:04:46「ついたぜ」極太オスモウミンチョ体で「七」と書かれた扉を開き、建物内へと入る。ここでようやくスーサイドはこれが廃アパートであることに気がついた。「バカ」「ブッダ」「キケン」などのスプレーショドーが壁を汚し、建物内部の階段はゴミや廃材で埋まっていて使えそうにない。 4
2014-02-08 18:11:49スーサイドの半歩前を歩いていたフィルギアは、廊下突き当たり右手の部屋の扉を開けた。「戻ったぜ」部屋の隅でパイプ椅子に腰掛けていた若い男が顔を上げ、無言で二人を見る。スーサイドは彼の口元を覆うメンポに気がついた。そう、この男もニンジャだ! 5
2014-02-08 18:16:55「アー……、ルイナー=サンだ。もう一人いるんだが……どっか行ったか?」「することないからファックしてくるって少し前に出て行った」「困ったモンだな。うっかり殺してなきゃいいけど」フィルギアが苦笑いを浮かべた。ルイナーと呼ばれた男が、スーサイドを見る。 6
2014-02-08 18:22:53「それで、そっちは」「……ドーモ、初めまして。スーサイドです」スーサイドはアイサツした。ルイナーが如何なニンジャであるのか見た目からは判別できなかったが、少なくとも敵ではないということは認識できた。「ヒヒヒ、さあさあ入り口で突っ立っててもしょうがない。入った入った」 7
2014-02-08 18:29:46フィルギアに促され、スーサイドは床に腰を降ろした。扉を閉めながら入ってきたフィルギアがその隣に座ると、タタミ四枚半ほどしかない部屋は実際狭い。「参ったな。肝心なヤツがいないと話が進まない。ひとまず飲むか」「……いや、俺は」「未成年とかカタいこと言うなよ?」 8
2014-02-08 18:36:53フィルギアは部屋の隅に置かれた箱から瓶を取り出し、二人に投げる。コロナだ。「冷えてない」「しょうがねェな」文句を言いつつもルイナーはコロナを呷った。スーサイドも瓶のラベルをまじまじと見てから彼らに倣い、それを飲んだ。噎せた。ルイナーが驚き、フィルギアが腹を抱えて笑った。 9
2014-02-08 18:42:36その時だ!「ザッケンナコラー!」建物の外からヤクザの怒号!スーサイドは咄嗟に身構えた。まさか自分を追ってきたソウカイヤの者か?ルイナーが窓を開けて下を見る。「……あのバカ」 10
2014-02-08 18:49:02スーサイドとフィルギアも外を見た。フードを被った男がヤクザに追いかけられている。……いや、違う。裏路地から広い場所へと誘い出したのだ!「やーっと暴れられるぜ!」フードの男は威勢よくそう口にすると、周囲のヤクザ包囲網を見渡した。「ドーモ!アナイアレイターです」 11
2014-02-08 18:52:25「まずい!」叫んだのはフィルギアだ。「止めてくれスーサイド=サン!」「は!?どうやって!」「お前ならできるんだよ!」「死ぬぞ」ルイナーが淡々と二人に言った。「いいから!」フィルギアがスーサイドの頭を掴み、強引に窓から落とした。ここは7階だ!アブナイ! 12
2014-02-08 18:58:31「死ぬぞ」ルイナーが繰り返したがフィルギアは無視した。「何しやがるクソ野郎!!」「いいか!アナイアレイター=サンは仲間だ!殺すなよ……!」そんなやりとりをしながらもスーサイドは難なく着地した。ニンジャにとってこの程度の高さは問題にならないのだ! 13
2014-02-08 19:03:43「ア?」突然のインタラプトに不愉快そうに眉を顰めたのはアナイアレイターである。「なんだ、テメェは。ニンジャか?」「……ドーモ、スーサイドです」「……スーサイドォ?自殺野郎ってか?ハッ!そんじゃお望み通り、まとめて殺してやるぜェ!!」フードの奥の金の瞳が残忍に輝く! 14
2014-02-08 19:10:12「ス、スッゾオラー!!」危険を感じた包囲ヤクザ達は闇雲に発砲!フレンドリーファイアで早速2人死んだ!アナイアレイターも銃弾を受けるが、平然としている!なんらかのジツの発動準備か、その瞳の輝きは増すばかりだ! 15
2014-02-08 19:15:13((何が何だかさっぱりだが))スーサイドは舌打ちしながら銃弾を避け、走り出す!((要はあいつを止めればいいってことだろ!?))やがて「フォハハハハ!!」アナイアレイターが仰け反り、哄笑! 16
2014-02-08 19:20:49しかしその一瞬前にスーサイドの腕が、アナイアレイターの肩を掴んでいた!「フォハハハ……フォ……アン?」「イヤーッ!」「グワーッ!?」そのまま投げ飛ばす!イポン!「チッ」スーサイドは舌打ちした。ソウカイヤで学んだジュー・ジツが皮肉にも役に立ったのだ。 17
2014-02-08 19:27:54「て、てめぇ……今、何しやがっ」「ハイハイ、そこまで、そこまでだ!」アナイアレイターの言葉を遮るようにパンパンと手を叩いて現れたのはフィルギアである。その後ろにはルイナー。「イッヒヒヒ。よくやったぜ、スーサイド=サン」「ア?」スーサイドは改めて周囲を見回した。 18
2014-02-08 19:33:20フレンドリーファイアで死んだヤクザが数人。逃走したヤクザが数人。残りのヤクザは相変わらずこちらに銃口を向けているが撃ってくる気配がない。……弾切れなのだ。「ドーモ、哀れなモータル。俺達はニンジャだ。今すぐここを立ち去らないと惨たらしく殺すぜ……?ヒヒヒ」 19
2014-02-08 19:39:57