スイート★ノベル『あくまでケダモノ』お試し読みまとめ
- harukamirai
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こんにちは。「スイートノベル」お試し読みのお時間です。本日から配信中新作BL作品『あくまでケダモノ』(著者/春河ミライ イラスト/すがはら竜)をお送りいたします!
2014-03-30 12:01:03★配信URL★ガラケー版>http://t.co/946OlJViYj スマホ版>http://t.co/tPWcCDElSL
2014-03-30 12:05:13「舐めて」「は?」頭を祐哉の股間に向けて押し付けられる。真弘がノートを拾おうとしゃがんだことで、顔はちょうどいい位置にあった。 #SweetNovel
2014-03-30 12:15:23「……っんと、無防備だよな。天然? それとも期待させちゃってた?」「い、意味わかんねーよ。痛っ!? いたたっ! 何すんだよ」焦って抗議しようとする真弘を今度は髪を掴んだまま顔を上げさせる。髪が引き攣れて痛い。何本か抜けたかもしれない。 #SweetNovel
2014-03-30 12:20:08「真弘くん、あっそびましょ」祐哉は真弘の顔を掴んだままニヤニヤと笑った。はっきりたっぷりと悪意にまみれた表情に真弘は身の危険を察知した。「三上く……三上、お前ふざけんな! こないだから、俺が何したって……」 #SweetNovel
2014-03-30 12:25:14「してたよな。俺のこと視姦。あと、避けられてたの謝ってもらってないな。そうそうそれからキスもされたっけ?」ぞくっと悪寒が走る。やはりキスをしたのが気に入らなかったんだろうか? 殴られる?ぎゅっと目つぶった真弘に、祐哉は軽やかな笑い声を上げた。 #SweetNovel
2014-03-30 12:30:34獲物を前に舌なめずりする肉食獣の目。一方的なおもちゃ呼ばわりにぞくぞくする。これから何をされるのだろう。殴られるのでも蹴られるのでも、暴力でも受け入れてしまいそうな自分に真弘はますます危機感を強めていく。 #SweetNovel
2014-03-31 00:15:25何をされるのだとしても期待してしまっている自分が怖かった。だが逃げたくはなかった。ひょっとしたら今までで一番間近で見た祐哉の顔にうっとりしてしまう。 #SweetNovel
2014-03-31 00:20:25あぁ、やっぱり好みの顔だ。恐ろしいくらいに整った悪魔のような男。顔だけはこれ以上ないくらいに完璧な真弘の理想。唐突に祐哉が手を放し真弘はバランスを崩した。 #SweetNovel
2014-03-31 00:25:31ベッドの端に手をついて祐哉に跪く形となる。祐哉の股間は本当に目の前にある。かすかに隆起しているように見えるのは気のせいだろうか。 #SweetNovel
2014-03-31 00:30:42「舐めてくれよ。わかるだろ、フェラ」「できない。できるわけないだろ」妄想の中では何度も咥えたが、さすがに実際するとなると恐ろしい。真弘がしり込みしていると祐哉は意外そうに言った。 #SweetNovel
2014-03-31 00:35:14「へぇ、男同士ってしゃぶり合ったりするんじゃねーの? てっきり慣れてるもんだと思ってた」「知らない。恋人なんていたことないし……少なくとも俺はやったことがない」 #SweetNovel
2014-03-31 00:40:25真弘には今まで恋人なんていたことはないし、誰かと体の関係を持ったこともない。だから知識として持ってるありとあらゆる行為は何一つ体験したことなんてあるわけがない。 #SweetNovel
2014-03-31 00:45:26「じゃあちょうどよかったな。俺ので練習させてやるよ」「じょ……」冗談だろ、と身を起して真弘は絶句した。奉仕を当然のものと確信している祐哉の顔。やれ、という命令ですらなく、まるで下賜された褒美でもあるかのような気分になる。るっと寒くもないのに体が震えた。 #SweetNovel
2014-03-31 00:50:20「したことなくても男なら気持ちいいとこもわかるだろ、なぁ?」撫でるように頭に手のひらが置かれ、身動きが取れなくなる。がっかりさせるなよ、と言われた気がした。 #SweetNovel
2014-03-31 12:15:20祐哉の手がパンツのボタンをはずした。真弘は自主的に歯でジッパーを下ろす。「ははっ。いい子だな。口でなんてやーらしい。最初からそうすりゃよかったんだよ」支配されている。 #SweetNovel
2014-03-31 12:20:15頭がくらくらした。無理やりにフェラさせられるのが嬉しいと思ってしまう自分がいた。だって、ずっと夢見ていたじゃないか。昨日、ずっと祐哉のコトを考えていた。自分が祐哉のモノを咥えるさまも想像した。そしてそのチャンスが目の前に転がっている。 #SweetNovel
2014-03-31 12:25:15口では上手くぴったりとフィットした下着を下ろすことができず、何度か祐哉のそれに頬擦りした。硬く熱くなっている。緊張で歯ががちがちと鳴った。 #SweetNovel
2014-03-31 12:30:31「おいおい、噛み切ったりすんなよ」祐哉は半笑いのまま、自分で自分のものを露出させた。祐哉も興奮しているのか、それはすっかり形を変えている。蒸れたのか濃いむっとするような匂いがした。 #SweetNovel
2014-03-31 12:35:13「まずはキスから? それとも焦らしてるつもり?」小馬鹿にするような祐哉の声に煽られて、先ほどよりは強く唇を押し当てる。おずおずと口を開き、舌先で舐めてみる。皮膚の部分はどうという味もしない。ただ、つるりと張った感触は思いのほか舌に心地よかった。 #SweetNovel
2014-04-01 00:16:01「そんだけ?」「っ……」鈴口に盛り上がった透明の先走りに舌を触れさせる。しょっぱいような渋いような妙な味が口の中に広がり、ひるみそうになる。これが三上の味なんだ。そう思うと震えがくるような不思議な感覚が体中に広がった。 #SweetNovel
2014-04-01 00:20:53「いいとこはわかるだろ。裏筋とか、雁首とか。なぁ、真弘はどこが気持ちいいんだ? どこをどう攻められたい? 俺のにしてみせろよ」昂ぶりを示す祐哉の少しばかり高くかすれた声に、真弘は思い切って口内深くまで祐哉のものを咥え込む。 #SweetNovel
2014-04-01 00:25:25この大きなもので無理やりに喉の奥を突かれたら……妄想が今現実になっている。喉まで硬く熱いものを飲み込んで真弘はえづきながら頭を上下させた。 #SweetNovel
2014-04-01 00:31:42