甲状腺癌理解の進歩2013 Nature Reviews Endocrinology のざっくり訳
- glasscatfish
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「世界的な甲状腺癌の流行」の原因はここに解説されていた。 http://t.co/UtFwNEavIn 検査機器の向上や医療体制の向上が原因の半分。あとは食生活等? 「増える甲状腺がん、RI内用療法拠点整備を-日本学術会議が提言」 http://t.co/2vfnH9HsZ4
2014-04-15 12:58:00【甲状腺癌理解の進歩2013】NATURE REVIEWS ENDOCRINOLOGY http://t.co/3Jf3LUEStJ 甲状腺の分化癌は乳頭癌と濾胞癌を指し、甲状腺癌の9割程度を占める。一般に予後は良好。これが近年世界的に増加傾向にある。
2014-04-15 21:05:05【甲状腺癌理解の進歩2013】1986年にフィンランドで年齢別の剖検から、甲状腺癌が2.4%(<15才)〜22%(16-30才)も見つかっている。 http://t.co/cREVvbX8MC https://t.co/Z8tOuTAEO3
2014-04-15 21:06:27@glasscatfish この件に関する YuriHiranuma さんのツイートをまとめたもの http://t.co/GOLQykvQBz
2014-04-15 21:07:10【甲状腺癌理解の進歩2013】検査で見つかる甲状腺癌の増加傾向は社会の経済状況に依存し、特に小さい癌検出の増加率が著しい。この傾向は米国以外にカナダや他の先進国でも同様の傾向。 http://t.co/6pA00ikPUR http://t.co/vXJhZomXGg
2014-04-15 21:07:57【甲状腺癌理解の進歩2013】米での大規模なデータベースの精査研究では、甲状腺癌の流行は専門医の密度と検診の回数で、理由の半分程度を説明できることが分かった。他の半分は医療被曝・化学物質・肥満と推測。 http://t.co/H0Vgai98oi
2014-04-15 21:08:29【甲状腺癌理解の進歩2013】従って、検診でたまたま見つかった小さな分化型甲状腺癌(T1ステージ)には過剰な治療は望ましくないであろう。
2014-04-15 21:08:55【甲状腺癌理解の進歩2013】進行した分化型甲状腺癌の中には遠隔転移を持つものも見つかる。これらは放射性ヨウ素を取り込む能力が無かったり、保持していても放射性ヨウ素による治療が効きにくい。これはBRAFやRASの遺伝子変異に依らない http://t.co/3MLITV4pzY
2014-04-15 21:09:37【甲状腺癌理解の進歩2013】MAPK kinase経口阻害剤selumetinibを遠隔転移のある甲状腺癌患者に投与で、半分以上の患者で放射性ヨウ素の取込み増加。組み合わせ治療法が有望 http://t.co/lRG0wqDXos http://t.co/tZhaeTR5ex
2014-04-15 21:11:30【甲状腺癌理解の進歩2013】子供では遠隔転移があっても予後は良好。チェルノブイリ事故の後にドイツで放射性ヨウ素による甲状腺癌治療を受けた子供229人の94%がほぼ寛解。再発が2名、死亡例が2名。肺の線維化の副作用が7.2%に。 http://t.co/ycy2GMmuBz
2014-04-15 21:12:46【甲状腺癌理解の進歩2013】まとめ:甲状腺癌の発生は増加しているが、予後もいいので、初期のステージにある患者の治療は過剰になってはいけない。分子標的療法が新しい治療の可能性をもたらしている。
2014-04-15 21:13:09「甲状腺がんの増加は診断技術の発達によるだけではない」という論文の紹介(by みーゆさん)
総説論文(無料): 甲状腺がんの世界的な発症率増加 http://t.co/YcoprqFPMj 2013年、Pellegritiら。正確な原因はいまだ不明だが、診断技術の向上による見かけの増加と、医療被ばくの増大などによる真の増加が合わさったものではないか、という考察。
2013-05-11 10:44:45論文(有料): アメリカの甲状腺濾胞がん発症率 1980-2009年 http://t.co/z9P22sFb2V 2013年、Aschebrook-Kilfoy ら。 ここで得られた結果は、「甲状腺がんの発症率上昇は主に診断技術の向上によっている」とする説を支持しない。
2013-02-27 22:25:54論文(有料): 甲状腺がん罹患率の指数関数的増大―CTの影響 http://t.co/6pRK8dWKXd 2013年、Hoang ら。米国での調査。1 cm未満の乳頭がん罹患率とCTスキャンの年回数には強い正の相関があるため、甲状腺がんの増加にはCTが寄与している可能性あり。
2013-10-16 21:52:27論文(有料): 子供・青年・若年成人の分化型甲状腺がんの罹患率上昇 http://t.co/tD3wQWj5w2 2014年、Vergaminiら。米国の30歳未満の調査。やはり、大きい腫瘍での診断率も上昇しているため、罹患率上昇を診断技術の向上だけでは説明できないという結論。
2014-04-16 17:45:33医療・環境放射線が甲状腺がんのリスク因子であることはよく知られているが、核実験が行われていない南太平洋のニューカレドニアでも罹患率は高い。よって、他のリスク因子も考慮しなければならない。ということも書かれている。 @miakiza20100906
2014-04-16 17:53:26これも2013年以後ですね http://t.co/GElaNqhDOh @glasscatfish
2014-04-16 20:14:45The Increase in Thyroid Cancer Incidence During the Last Four Decades Is Accompanied by a High Frequency of BRAF Mutations and a Sharp Increase in RAS Mutations
The Journal of Clinical Endocrinology & Metabolism
Published Online: November 18, 2013
@miakiza20100906 これは言ってることはとても面白いんですが、統計的なふらつきの範囲内なんじゃないでしょうか。にわかにはどうメカニズムを考えていいかよく分かりません。
2014-04-16 21:35:02その変異の論文はまだ入手できておらず…詳細がよく分からないのですが、Little,Lubin,Nikiforov ら精鋭が関わっているので、非常に気になっています…。 @glasscatfish
2014-04-17 06:14:30@miakiza20100906 ざっと読みました。例数は少なめでばらつきも大ですが、診断基準の変遷をスライドを再検査して補正した上で、RAS変異の増加(化学物質・食品?)、BRAF変異安定、RET/PC(放射線)減少と述べています。70年代は診断治療被曝が多かったと。
2014-04-18 13:36:01