平野で起こる地滑り
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琵琶湖の湖底にかつての集落の遺跡が眠っているのです
【地震で沈んだ湖底の村: 琵琶湖湖底遺跡を科学する/林 博通 他】琵琶湖の湖底遺跡について、考古学と応用地質学という文理両面の視点から記載している。そのため、湖底での遺物の分布に限らず、湖底の地形や堆... →http://t.co/cnVYYn8O3x #bookmeter
2014-04-18 01:03:57この本を読むまで、湖底遺跡は湖岸にある山地の地滑りによるものだと思ってました(お恥ずかしながら)。湖岸の平野上にある集落が、液状化現象による側方流動や、湖底の斜面の地滑りによって湖に沈むというものでした。ということは、琵琶湖岸に限らず、日本全国の海岸平野で起こりえるんですよね。
2014-04-18 01:17:29私の何気ない読書感想文に地滑り専門家の井口さん(@nied_inok)がコメントを寄せてくださいました。
@kobiwa_net その通りです。海岸や湖岸はほとんど水平なので、そこで地滑りが起きるとはほとんどの人は考えないと思います。それが想定外の甚大な災害に結び付く可能性があります。ウォーターフロントは人口も集中しているところもあるので、山で起きる地すべりより深刻だと思います。
2014-04-18 01:36:46まだ仮説の段階かも知れないが、松島の地すべり起源説もそういった地すべりの一種だ。もし現代に起きれば考えるだに恐ろしい。
2014-04-18 01:56:21「日本のアトランティス」液状化で沈む? 大分「瓜生島」 - 朝日新聞デジタル http://t.co/KVPtUxMHE0 記事では液状化が強調されていて地すべりという話はないが、単なる液状化ではなく、砂州が海に向かって滑ったために海面下に没したと考えた方がつじつまが合う。
2014-04-18 02:03:42沿岸域の地震地すべりがなぜ恐ろしいか。津波は地震のあとに海水が海から押し寄せてくるが、地すべりが起きれば陸地が海中に没する。津波は地震から何分か遅れて来るし、いつかは引くが、地すべりは地震とほぼ同時に起き、しかももとの高さには決して戻らない。そして周りに津波を派生させるから。
2014-04-18 02:22:53大分県瓜生島 地震で海に沈んだ先祖の島 http://t.co/Il2i15hbnE 大分市の目と鼻の先の距離にあったというが、慶長元年7月の大地震で一夜にして海にのみこまれた。激しい揺れのあとに津波が一帯を襲い、波が引いてみると周囲12kmほどの島は跡形もなく消えていた」
2014-04-18 02:29:31もう一つ、浸食基準面についてもコメントを寄せてくださいました。
そういえば、海水面や湖水面を「浸食基準面」としてとらえることが多いので、それより下には浸食されないと思ってしまうことがあります。ただ、それは陸上の川で浸食・運搬される砕屑物に注目した考え方であって、海面・湖面下でも重力は働いているので浸食はされるのは当たり前の話。
2014-04-18 01:34:53@kobiwa_net そうですね。浸食基準面の考え方は専門外でもあるので、不確かな点もありますが、細屑物能動的には動かず水の流れで削られ運ばれるという考えに基づいているのだと思います。地すべりは物質があって重力があればどこでも起こりうると考えた方が良いと思います。
2014-04-18 02:47:53侵食基準面はあくまで地表面の侵食作用の場合です。しかもプロセスによって基準面の位置は異なります。たとえば河川による地表の侵食なら湖面や海面、氷河による地表の侵食なら雪線。地下水による地中の侵食なら地下水面。ちなみに滝は局地的侵食基準面。@nied_inok @kobiwa_net
2014-04-18 07:49:02