【Ｓiｔｕｍｐａｋａｙｎｕ命名の由来】

非ウポポイ系アイヌ @aynuitak_jiji

①【Ｓiｔｕｍｐａｋａｙｎｕ命名の由来】 Sine pa ta iyotta poro ekatci ekasi tura wa kimun awa sine eper nea ekatci tukan awa an=nospa .

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② 「ある年に長男をお爺さん（川村モノクテ）が連れて山に猟に行くと、一頭のクマをその子が射たら（怒ったクマに）追いかけられた。 Nea ekaeci kira . Osi ne eper unnospa . その子は逃げた。後からそのクマが追いかけた。

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③ Ekasi : "Hokure erasi kut ekota kira !", sekor otuypa . お爺さんは、 「早く下に、崖の方に逃げろ！」、 と叫んだ。

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④ Kut enka ta pon topeni etapapa .Nea ni ristekka kor eper ekuteika . 崖の上に小さなイタヤカエデの木が下の方に傾いて生えていた。彼がその木を掴むとクマは崖を越え落ちていった。

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⑤ Ｎｅyta eper akkari pikan kusu Situmpakaynu sekor an=rekore . その時クマより足が早かったのでシト゜ンパクアイヌと名付けられた。

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⑥ こういう訳で situmpak　がクマより足が早い意味だと言うのだが、その言葉からは「クマ」も「足が早い」も導き出せない。かろうじて pak　が「～に匹敵する」だが、果たして　situn　は何なのか。

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⑦ 人の名前はわざと分からないように付けているとしか思えない程凝ったものが多い。situn　が何か手掛かりはないが、あるいは situmpe　キツネの王の事か？とも思ったりする。

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⑧ 同じ足が早いでも、わしがいろいろ教わった清水フチの親の名　コピカンテ　kopikante　の方が分かりやすい。それにしたって　pikan　を何故使役形の pikante　にした上、接頭辞　ko-　を付けるのかとか頭を悩ます事は多いが。結局意味がそのまま伝わるとまずいのか。

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⑨ 名前の傾向も地域と年代によって流行りみたいなものがあり、アサンカラ系の名前では今の　Kopikante　の他　Kokisankur　など接頭辞 ko-　が付いた名が幾つかあったり、etok「～に秀でる」がついた川村Kanetok　や尾澤Kansatok　など見られる。