- maisugiura
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今回の作品白馬ハウスは住宅建築4月号に掲載されています。 敷地は長野の白馬。 背景の山並みを受け、そのまま切り取ったかのような形状の小さな家です。 お題は【風景を作る家】として。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:40:29ベルクからの引用。 近代以前の自然に根ざした生活は【風景】以前。 客観化されてはじめて風景として知覚された #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:42:28しかし風景の知覚は都市住民(よそ者)からの視線によるもの。 生活に根ざした風景の喪失は【生活景の弱さ】として中村良夫も指摘している #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:44:17ベルク【造形の時代の人間は自身の主体性と事物の現実との関係を意識的に調和させ、したがって環境に向けた自身の視線を客体化することで風景を管理できるようになる】 #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:46:02環境を風景として知覚させるプリズム。その多面とは。… 【その家が周辺環境の一部としていかに存在するか】 周囲の環境のなかで、たとえば自然観を際立たせ、あるいは家並みに馴染むことで、そこに既にあった環境の(良質な)特徴を知覚させる #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:52:39【その家の内部から外の環境を如何に捉えるか】 開口部によって周囲のしぜや家並みから何をどう切り取るか。その開口のあり方が家のプリズムとしての役割を明らかにする。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:54:04【その建築での人々の営み】 家の前での薪割り、雪かき、などの行動、建築を通じてそれらに自覚的に働きかけることもまた造景。風景をつくる家。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:55:35プラン、セクション、様々なしつらえを含め、建築のあらゆる要素と全体の構成を通じていかなる風景をつくるのか。 そこに設計者、施工者、そして住む人々が自覚的になることではじめて、 【風景をつくる家いえ】になる。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:57:43白馬ハウスはつねに薪を割る男とともにある。 春からずっと一年、そこに住む男は薪を割る。毎日、その家のそばで続けられるその営みが風景をつくる。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 19:59:12北アルプスをユーラシアプレートの断崖、端部として見る。さらに雄大に。 まさに断崖たるその山並みを切り取る。 そしてその良質な特徴を知覚させるための装置としての家。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 20:05:54いかにその風景を内部空間に取り込むか。内部空間として再現するのか。 美しく、かつ厳しい自然環境。 三角形の敷地。 この建築は別荘ではない。 通年、厳しい冬をも過ごす常住の家としてシェルターとしても存在しなければならない #タバタ先生講演会
2014-04-21 20:07:57三角形の敷地。その平面の重心を垂直に持ち上げると、三角錐ができる。 その三角錐の、一番上の角以外を切り取る。 山並みに対抗せず馴染む、そのまま山を写し取ったかのような形状。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 20:11:26それは美しさだけではない。 鋭角を切り落とした西と東が妻面となっており、 切り取って窓としたかった位置と一致する。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 20:12:06つららは流れてきた水が軒先(平面側)に落ちてくることでできる。 妻面に窓をとれば、つららはそこにできない。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 20:14:19壁や屋根は杉、集成材による軸組と断熱、構造材パネルの組み合わせによるモノコックな外皮。 包み込まれるような無柱空間を内部に生み出す。 山の内側。 シェルの内側。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 20:16:10西妻面ははば5400.たて4800の大開口 高断熱高機密の住宅用サッシ最大寸法×4 ビル用のサッシでは断熱気密に不安があるため #タバタ先生講演会
2014-04-21 20:18:44中央のストーブは客を持たなす空間の中心として機能する。 雪国の伝統として火を囲み、語る。 火の周りに生まれるコミュニティ。 #タバタ先生講演会
2014-04-21 20:20:39