シェフィールド喪失とアルミ

たぶん続くんじゃよ
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眠れる森のパンダ @Panda_51

フォークランドでのシェフィールド喪失がアルミが燃えやすいせいだというのは俗説だと思っていたのですが、岡田幸和『艦艇工学入門』で面白い記述が。

2014-05-01 22:24:57
眠れる森のパンダ @Panda_51

「アルミ合金製の通風トランクおよび仕切弁は高温で溶解し、火災の延焼を早める結果となってしまった」 「艦内居住区画もアルミ仕切り隔壁や木製家具の消失で、火災範囲は全区画範囲の約2/3に達した」と(287頁) http://t.co/1PD8io34DD

2014-05-01 22:25:44
眠れる森のパンダ @Panda_51

アルミ製の梯子が溶解して消火作業の妨げになった、という話は以前に聞いたことありましたけど、直接に延焼の原因になってたんですねえ

2014-05-01 22:28:19
眠れる森のパンダ @Panda_51

なお同書では、シェフィールドの被弾については「初期の応急対策が適切であったなら大事に至る前に消火可能だった筈」「使用可能な消火海水管が整備不良で消火能力が不足していたか、または応急機器や器材を咄嗟に運用できなかったとしたら、それは担当指揮官と乗員の応急訓練未熟による責任」と辛口

2014-05-01 23:11:28
眠れる森のパンダ @Panda_51

「初期消火可能だったはず」の理由としては「発電機と消火ポンプが前後区画に配置」「可搬式消火ポンプや泡沫消火発生装置も艦内に分散装備」が指摘されています

2014-05-01 23:14:38
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

@Panda_51 91年辺りのダメコン特集だと、設備の不備について触れられているので、合わせて読むと面白いです。

2014-05-01 23:22:27
眠れる森のパンダ @Panda_51

@tebasaki_s ありがとうございます。持ってなかったので発注しました

2014-05-01 23:39:00
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

シェフィールドの被弾 エグゾゼ一発が命中するも不発のまま、右舷通路、調理室、全部補機室を経て全部機械室で止まる。固体ロケットの残存燃料、炸薬の爆発による高熱で火災が発生。機械室においては燃料及び潤滑油に引火して深刻な火災に。 #世艦 #436

2014-05-02 20:55:54
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

初期消火 火災は通風ダクトや電纜を通じ、他区画へ拡大。 電纜の燃焼により電源が失われ、被弾後30分後には消防主管は機能を失う。 「バケツにロープをつけて海水を汲み上げて火にかけた」という話すらある。 特にアルミは関係してこないが、ある意味この時点で命運が決してる #世艦 #436

2014-05-02 21:02:36
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

延焼 直接被害を受けなかった後部機械室、後部補機室の機能も逐次消失。 被弾から5時間後フリゲイト「アロー」が救援に到着、外部から注水するなど消火活動を強化されるが、火災は艦内の2/3に達する。 #世艦 #436

2014-05-02 21:07:18
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

総員退去 前部弾薬庫に誘爆の恐れが生じた事もあり、1800(被弾は1150)に総員退去が下令、艦は放棄される。火災は丸2日ほど続いて鎮火。鎮火後アセンション島へ曳航中、荒天のため沈没。曳航困難のため処分したとの説も。 #世艦 #436

2014-05-02 21:10:58
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

初動時の分析 艦の中枢部である艦橋直下の被弾により通信線断絶、指揮機能の低下が影響か。 しかし応急通信線の展開、可搬消化ポンプの使用、艦内閉鎖の実施により、火災の拡大を減速出来たのではないかという疑問が。 つまり、ハードよりは運用に問題が無かったのかと。 #世艦 #436

2014-05-02 21:15:39
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

二次被害の分析 電線絶縁物や合成樹脂の艤装品による有毒ガス発生が、消火活動を大きく阻害。 機関部の通風ダクト、および記紀出し入れ口が高温により融解、密閉消化も不可能に。 #世艦 #436

2014-05-02 21:19:36
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

他区画への延焼 通風トランク、鎧装のない電線の延焼により拡大、居住区を区切るアルミ隔壁の焼け落ちも一因に。 ここでようやくアルミ構造物の問題が出てくるが、もはや主要因とは云えない。 #世艦 #436

2014-05-02 21:21:00
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

同記事で米FFGスタークの被弾が比較されているが、似たような状況でありながら、結果にダメコンの差がはっきりと出ている。 ともにエグゾゼSSMを被弾しながら、1発の不発弾を受けたシェフィールドは沈み、不発弾1、爆発1をほぼ同じ位置に受けたスタークはまがりなりにも沈没は免れている。

2014-05-02 21:25:40
ふゅ〜りあす @tebasaki_s

もっとも南太平洋の荒天下で沈んだシェフィールと比べると、被害水域が平穏なペルシャ湾だった事がスタークに有利に働いているが。 WW2をみるにダメコンが成功しようと、艦を放棄せざるを得ない状況は珍しくない。

2014-05-02 21:29:18

派生

ふゅ〜りあす @tebasaki_s

「世界の艦船平成3年(1991年)5月号 特集ダメージコントロール」をトゥギャりました。 http://t.co/eOnGu29KfP

2014-05-03 00:29:15