主人公の描き方(ラノベ読者と「最強主人公」)
前提:「ラノベ読者は努力を嫌う」という送り手側の認識
発端:「努力を嫌う」→「異世界で最強」という要請さえある
ラノベ編集者から聞いた話。「最近の傾向として、主人公は初めから最強であることが挙げられます。負けたり、悩んだり、葛藤したりしてはいけないんです。だから特訓なんて以ての外です」。うーん、難儀な時代になってきたなぁ(・_・;
2014-05-05 00:23:08先日Tweetした「負けたり、悩んだり、葛藤したりしないラノベの主人公」の話。正確には、「現実世界では平凡な人間なんだけど、異世界へ行くと(力を手にれると)初めから最強で、負けたり、悩んだり、葛藤したりしない」のが主流とのこと。「しかも異世界には冒頭できるだけ早く行く必要がある」
2014-05-06 11:36:29→ただし「最強主人公」は最近の風潮「ではない」
実は「負けない、悩まない、葛藤しない主人公」の物語は昔からある。この場合のポイントは、真の主人公(語り手)は別にいて、最強の主人公を見つめながら展開すること。例えば、シャーロック・ホームズの主人公は、ホームズではなくワトソン。厳密には、ホームズも負けるし悩むし葛藤するんだけど。
2014-05-05 00:46:28冨樫がハンタの話してる時に「問題が出た時に他キャラは頭使っていろんな回答を出し続けるけどゴンは主人公だから一足飛びにその上を行く回答を出す」みたいなこと言ってて、最強主人公はその辺にも根があるのかな
2014-05-06 13:53:58最初から最強主人公は一足飛びの回答までの道筋がブラックボックスで読者に提供されない だから同じ場所にシャーロックホームズにおけるワトソンのような驚くまたは解説するキャラが必要で
2014-05-06 13:55:54うじうじ系主人公はそのへん割と自分で埋めてくれる。もちろんうじうじ悩んでる途中どこかで一足飛びの飛躍はしてるはずなんだけど読者にある程度提示されてるからブラックボックスには見えない
2014-05-06 13:59:16たとえば、『ジョジョ』第3部の承太郎は「最強主人公」かも
・高校生 ・イケメン ・モテるのに女に興味ない ・特に努力したわけでもないのに超強い ・頭も良い ・他の人にはない特殊能力を持っている ・親が大金持ち ・母親が若くて美人 どこのラノベ主人公かと思われるかもしれませんがこれ承太郎。
2014-04-28 12:26:53@koji1986d 人によって解釈は違うでしょうが、承太郎は最強主人公の系譜だと思います(旅を通じて成長していく一面はあるにせよ、メンタルおよび戦闘力両面での初期値が著しく高かった)。修業で強くなったジョナサン、ジョセフとは明らかに違いますよね。
2014-05-06 13:32:11自分で記事を書くとすれば、『H2』『スプリガン』『マスターキートン』『戦う司書』などを挙げて考えたい話題。どんな作品名を挙げるのか、そこに興味があります。
2014-05-06 13:59:50主人公の「強さ」の描き方の多様性
『弱虫ペダル』も『ベイビーステップ』も主人公がまったくの初心者(しかもスポーツに縁がないタイプ)で、ゼロからコツコツと積み上げていくストーリーゆえに親しみやすいのがよい。周囲のスパルタもほとんど強調されないけど、競技の特性がそれを補ってる。
2014-05-06 13:02:36『モーレツ宇宙海賊』について
"最強主人公ではないんだけど、その時々で置かれている状況下で常にベストな選択をしていくことと、徐々にその世界を広げていくことで主人公の成長が巧みに描かれていて、後半には最強主人公の風格が漂うようになっていた。"
『ノーゲーム・ノーライフ』について
"主人公が最強であるとして最強であることの正当性・理由を描くことに重点を置いているように思える。"