ダンス・イン・ザ・ダーク #2

ニンジャスレイヤー二次創作小説です。 ◇ニンジャが出て殺す◇ #1 http://togetter.com/li/668587 #3 http://togetter.com/li/674202
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シロ @siro_xx

◇二次◇ ドーモ、シロです。今からTwitter上でニンジャスレイヤーの二次創作テキスト投下行為メントします。 ゆっくりめに投下しますが、おじゃまならリムーブとかミュートとか各自対策をおねがいします。 ◇創作◇

2014-05-24 12:57:56
シロ @siro_xx

◇テキスト◇ #siro_nj というタグもございます。 実況とかケジメ報告とかに便利にお使いください。 前回までのお話はこちら:togetter.com/li/668587 ◇コンティニュー◇

2014-05-24 12:58:38
シロ @siro_xx

◇それでははじめます◇

2014-05-24 12:59:32
シロ @siro_xx

(これまでのあらすじ:ヤガネ・ストリートにある退廃違法薬物クラブ「オットリ」は今宵もいつも通り営業していた。店のオーナー、ヤスダ・コオロギは地下での平穏な生活を願っていた。しかしそんな時、ある客が訪れる)

2014-05-24 12:59:44
シロ @siro_xx

(同時刻、暗黒非合法探偵イチロー・モリタとその協力者、ナンシー・リーが秘密IRCセッションを行っていた。ナンシーは彼の受けたヤキラ・サカエ行方不明調査の鍵を握るヤスダ・コオロギという人物の存在を示す。 さあ、ようやく舞台に駒が揃った。準備はいいかい?俺はできてるぜ?)

2014-05-24 13:00:04
シロ @siro_xx

【ダンス・イン・ザ・ダーク】 #2

2014-05-24 13:01:24
シロ @siro_xx

「オコシ……ス」BRATATATA!違法薬物クラブ「オットリ」の扉が開くと同時、銃声が響く!アサルトライフルが店内を蹂躙!「アバーッ!?」「アイエアバッ!?」コオロギはカウンターの下に咄嗟に身を隠す!だが客の大半は無慈悲なハイ・テンポに乗りきれず、ブザマに踊りながら死亡! 1

2014-05-24 13:02:26
シロ @siro_xx

「アバッ」「アッ……!」……弾切れになった頃、悲鳴も止んだ。闖入者の男は小型IRC端末のノーティスに気づき、億劫そうに目を細める。弾を再装填しながら小型インカムに返事をした。「……ああ、ああ。問題ない。終わったらこちらから連絡するからいちいち鳴らすな、心配性め」 2

2014-05-24 13:06:34
シロ @siro_xx

「う……」ステージ近くの丸テーブルで飲んでいた集団の一人、ヒトミが呻いた。「……リカ=サン?マスコ=サン……?」隣で血を流して倒れる友人の名を呆然と呟く。彼女達が偶然盾となり、ヒトミは肩と足に銃弾が掠めただけで済んだのだ。薬のお陰で痛みもない。「ア、アイエエ……」 3

2014-05-24 13:10:03
シロ @siro_xx

「生きてるかい」チデがチロル帽を深く被り直しながら囁いた。「チデ=サン!」「ヤバいね、逃げたほうがいい。非常口ワカル?」「た、多分ステージの奥……」「行きな。時間稼いでみせるから」「そんな」「早く」「ハ……ハイ!」ヒトミはステージによじ登り、張り巡らされたチェーンをくぐった。 4

2014-05-24 13:13:26
シロ @siro_xx

闖入者がヒトミの背を狙い発砲!だが!「無防備なレディを襲うなんてよくないぜ」チデが丸テーブルの脚を掴み、振り上げて盾とする!瞬く間にテーブルはスイスチーズめいて穴だらけだ!「イヤーッ!」チデはそのまま闖入者へとテーブルを投擲!「イヤーッ!」闖入者はブリッジ回避! 5

2014-05-24 13:17:44
シロ @siro_xx

CRASH!丸テーブルは闖入者の上を通過し、出入り口の扉に衝突!すかさず起き上がった闖入者は再び銃撃開始!狙いはチデだ!「ハハハ、ヘタクソ!」それをチデはアクロバティック・ダンスめいて器用に回避!ワザマエ!しかし銃撃に晒された丸テーブルが次々に倒れる!遮蔽物全滅! 6

2014-05-24 13:22:21
シロ @siro_xx

このままではジリー・プアー(訳注:徐々に不利)だ!「ハハハ、どうしようなこれ……ン?」おお、見よ!闖入者に向き合ったのはチデだけではなかった。「ハァー……」もう一人。壁際で蹲っていた包帯コス・プレイ男が煩わしげな溜息を吐きながら立ち上がる!「面倒臭ェー……」 7

2014-05-24 13:27:02
シロ @siro_xx

次の瞬間、様々なことが同時に起きた。ステージ奥の闇に飛び込んだヒトミの絶叫。一発の銃声。それを受けて倒れる闖入者。倒れた拍子に四方八方へ飛び散る銃弾。包帯男がそれを全て鎖鎌の一閃で弾き落とす。包帯男が被っていた山高帽が宙を舞い、チデはそれを受け止めた。 8

2014-05-24 13:31:24
シロ @siro_xx

チデは状況判断した。ヒトミに銃弾は当たっていない。どこからか漂う肉が焦げたような異臭。「……ステージにも何かあるかな、こりゃ」だがチデに動じた様子はない。「なあ、あんた!」店内中央でソードオフ・ショットガンと鎖鎌を構える包帯男に叫ぶ。「あんた、ニンジャだろ?いけるか!?」 9

2014-05-24 13:36:07
シロ @siro_xx

「ニンジャだと?」驚いた声を発したのは床に倒れた闖入者の男だ。よろめきながら立ち上がる男の服が……おお、なんということか!都市迷彩模様のニンジャ装束とメンポを纏う、ニンジャの姿となった!「ヨージンボか?聞いてないぞ?」「俺はァー……客だァー」BANG! 10

2014-05-24 13:40:47
シロ @siro_xx

「グワーッ!」再度ショットガンを腹部に喰らい、都市迷彩ニンジャが膝をつく!「く、クソッ……おい、貴様名乗れ!私はレミントンだ!」「俺かァー?俺はエルドリッチだァー……」「……エルドリッチ?」チデがその名を繰り返した。「なあ、あんたもしかして……!」 11

2014-05-24 13:45:23
シロ @siro_xx

チデは場におよそ似つかわしくない笑みを浮かべてレミントンとエルドリッチの間に立った。「やっぱり!その肌!あんた!あんたズンビー・ニンジャだろ?リー先生の作った!」「アー?知ってるのかァー……?」「そりゃそうさ、俺は色んなことに実際詳しいんだ!」「おい!」レミントンが叫んだ。 12

2014-05-24 13:51:15
シロ @siro_xx

「何をわけのわからぬことを!いいか、貴様らがヨージンボだろうが客だろうがどうでもいい。私は邪魔者を皆殺しにせよという命令を受け動いている!皆殺しだ!」「……」チデがアサルトライフルを構えるレミントンを振り返った。冷酷さを湛えた視線にレミントンは一瞬震えた。「殺す?へえ」 13

2014-05-24 13:56:23
シロ @siro_xx

「銃の引鉄を引くしか能の無いサンシタが誰を殺すって?俺を?こいつを?馬鹿言っちゃいけないぜ……」「貴様ッ!?この私を侮辱したな!?名乗れ!貴様もニンジャではないのか!?」「ああ、ニンジャだぜ」チデはエルドリッチに山高帽を返した。そして自らのチロル帽を取り、床に落とした。 14

2014-05-24 14:01:12
シロ @siro_xx

「できれば最後までチデって名前の気弱な青年……って設定でいたかったんだが」帽子の中に隠されていた黒く長い髪がばさりと広がる。懐から取り出したサングラスを掛け、チデは……否、そのニンジャはオジギした。「ドーモ、フィルギアです」 15

2014-05-24 14:05:30
シロ @siro_xx

BRATATATATA!オジギ終了から0.3秒後!銃撃再開!「ハァー……やるかァー」呟きながらエルドリッチは鎖鎌を振るう!彼に向かっていた銃弾が全て弾き落とされる!「イヤーッ!」そしてその鎖鎌を投擲!「ヌウッ!?」レミントンは再度ブリッジ回避を試みる!その時! 16

2014-05-24 14:10:08
シロ @siro_xx

「ケンカ売る相手が悪かったなァ」「!?」レミントンの背後にフィルギア!ブリッジ回避のために背を大きく反らしたレミントンと目が合う!そしてにわかにレミントンの後頭部を膝で蹴った!レミントンは舌を噛みながら再び身体を起こす!迫る鎖鎌!「グワーッ!」レミントンの両目を切り裂く! 17

2014-05-24 14:15:12
シロ @siro_xx

たまらず銃を取り落とすレミントン!フィルギアがその銃を蹴飛ばし、回転ジャンプでエルドリッチの横に戻った。「ヒヒヒ!いいね、いいねえあんた!」「そりゃよかったなァー」「なあ、あんたウチに来ないか?ああ、ウチつっても家じゃなく……家みたいなもんか。ちょっと人手が必要でさ……」 18

2014-05-24 14:19:50