20140529 #NHK クローズアップ現代「原発事故の“指定廃棄物” 行き場はどこへ」
#NHK クロ現「原発事故の“指定廃棄物” 行き場はどこへ」福島第一原発事故で放出された大量の放射性物質に汚染された廃棄物の処理問題。関東にも広がる廃棄物。焼却灰や下水汚泥、農地の稲わらなどが処理できないまま各地に点在。国は各県ごとに最終処分を進めようとしているが。
2014-05-29 19:33:24#NHK クロ現。指定廃棄物とは | 指定廃棄物処理情報サイト| 環境省 : shiteihaiki.env.go.jp/01/01.html
2014-05-29 19:34:56#NHK クロ現。5月26日、宮城県庁。指定廃棄物の最終処分場の建設について会議。国、県、建設候補地となっている3つの市と町が参加。国は一刻も早く建設を進めたいが、自治体からの同意は得ていない。宮城県白石市。南部山浄水場では、ダムの水を濾過した際に放射性物質を含む土が発生。
2014-05-29 19:37:30#NHK クロ現。1kg当たり8000ベクレルを超えたため、指定廃棄物として保管している。頻繁に空間線量を測定。置き場から3mでは0.23μSv毎時を下回るが、近づくと2倍に。職員、管理をピリピリしてやっている。宮城県登米市、農家の敷地に保管されている稲わら。
2014-05-29 19:39:00#NHK クロ現。稲わらは腐敗が進むとガスが発生し、放射性物質が拡散するおそれがある。国は1月、宮城県内のうち最終処分場の候補地を3つ選び公表、しかしどの地域でも住民から強い反発を受けている。そのひとつ栗原市、平成20年の地震では世界最大規模の地滑りが起こっている。
2014-05-29 19:40:33#NHK クロ現。加美町、農家の一條さんは有機農業をしてきたが、原発事故のあと放射性物質が検出されなかったにも関わらず、宮城の米というだけで敬遠されてきた。昨年は作付面積が5分の1に減少。処分場ができるとさらに風評被害が広がるのではないかと、危機感を募らせる。
2014-05-29 19:41:44#NHK クロ現。栃木県矢板市。平成24年、国が最終処分場の候補地として選定し、住民に理解を求めた。しかし、なんの前触れもなく知らされた市は、国への協力を断った。続けて茨城県の自治体からも拒否。国が独自の基準で、非公開に候補地を決めていたことで、続けざまに断られた。
2014-05-29 19:43:39#NHK クロ現。国は、自治体と話し合いを始め、除外する場所の条件も協議のうえ定め、3つの候補地を選んだ。しかし、新たな選定方法で決めても、住民の理解を得られない。国の説明に納得がいかないと反発が強まっている。「なんで弱いところさいじめるんだ。東電と東京に持ってってくれ」
2014-05-29 19:45:26#NHK クロ現。ゲスト、京都大学大学院教授・植田和弘氏「なぜここなのか、というのは、本来ここじゃないんじゃないか、と。被害を受けた所にさらに処分地を作るのか、と。もっと責任をとるべきところがあるんじゃないか、ということをおっしゃっているのだと思う」
2014-05-29 19:47:14#NHK クロ現。植田氏「以前は非公開で、ここに決めた理由がわからないと。それに対して、リスク評価というか、こういう評価基準に基づくとこういう候補地になったと、一見改善したように見える。しかし、本来社会的にもっと公正な決め方があるはずなのに、リスク最小と、国が押し付け、と」
2014-05-29 19:48:35#NHK クロ現。植田氏「いろいろな考え方の整理をする、社会的にもっとも公正なリスク分担のあり方はどういうことなのか、を議論する場が十分なかったということではないか。結局一番弱いところに処分地が決められるのでは、という不安、反発があるのだと思う」
2014-05-29 19:49:50#NHK クロ現。平成24年12月、千葉県印西市。指定廃棄物の焼却灰を運び込もうとしたトラックを、地元住民が阻止しようとした。手賀沼終末処理場。敷地内の空き地を、国が指定廃棄物の一時保管地に決めたことで、住民の怒りを買った。現在526トン。すべて周囲3つの市から。
2014-05-29 19:51:05#NHK クロ現。本来は、それが発生した市町村で一時保管することになっているが、3つの市では保管場所が不足。そこで千葉県は、手賀沼の処理施設に運びこむことを許可した。反対運動の先頭に立つ小林さん。半年に渡って抗議、その結果、去年6月から指定廃棄物の搬入は止まっている。
2014-05-29 19:52:23#NHK クロ現。しかし小林さん、自分たちがこの問題とどのように関わり解決していけばよいのか、考えるようになったという。最終処分場について、国がまもなく千葉県の候補地を決定すると聞いた。ほかの地域に決まれば、指定廃棄物は自分たちのもとからなくなる。しかし、思いは複雑。
2014-05-29 19:53:32#NHK クロ現。地元の指定廃棄物がなくなっても、根本的な解決にはならない。小林さんたちは、おおくの人たちが議論をする必要があると考えている。「上から一方的に命令して、合理性だけでやろうとするから摩擦が起きる。どこかに決める、ではなくて、どうあるべきかを考える必要がある」
2014-05-29 19:54:57#NHK クロ現。植田氏「指定廃棄物が地元に来るのは嫌だ、それは当然だと、正当だとも思う。ただ、自分たちのところに来なければ解決したのか、といわれると、それはどこかに行くだけかもしれないと。自分たちも何か関わりながら、みんなと考える必要があると、こういう変化だと思う」
2014-05-29 19:56:01#NHK クロ現。植田氏「自分たちが当事者になった、とVTRでも仰っていた。誰の犠牲でどう最終処分すべきか、その犠牲・負担をみんなで分かち合わないといけない側面もある。どういう分担、どういうふうに決めるのか、この決め方を議論する場を作ることが大事。プロセスが大きな意味を持つ」
2014-05-29 19:57:52