公害事件での民衆の差別や誤謬の陰にはしばしば権力の意図が隠されている。高岡滋さんより

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高岡 滋 @st7q

計画が実を結んでよかったですね。これがなかったら…何もなかったことにされてしまうところでした。RT @hamemen 「低レベル放射線曝露と自覚症状・疾病罹患の関連に関する疫学調査 ―調査対象地域3町での比較と双葉町住民内での比較―」 saflan.jp/wp-content/upl…

2014-05-22 23:09:25
高岡 滋 @st7q

本日、日本神経学会学術大会で発表。「メチル水銀被曝露者におけるしびれの自覚症状と定量的感覚検査との関係」…手のしびれの程度と定量的感覚検査の値には全体として相関を認めた。また、メチル水銀被曝露者はしびれの自覚がなくとも定量的感覚検査で異常があり、潜在的感覚異常の存在が示唆された。

2014-05-24 18:32:47
高岡 滋 @st7q

本日の日本神経学会学術大会で印象に残った報告・・・2003年8月中国チチハル市の建設現場で掘り起こされた旧日本軍遺棄化学兵器Yperit-Lewisite混合ガス被害者の、自律神経障害や高次脳機能障害などの深刻な後遺症についての、民医連医師達による調査結果。

2014-05-24 18:53:12

公害事件での民衆の差別や誤謬の陰にはしばしば権力の意図が隠されている。

高岡 滋 @st7q

野口氏と安斎氏は反原発のはずなのに?という疑問に対する理解を深めるために補足します。それは、ICRPが元々の土台になっていて、公衆衛生学的基礎が不充分ということです。長瀧重信氏すら意識していることが意識されていないのです。そして、いつの間にかそのICRPも踏み越えてしまわれた…。

2014-05-25 07:46:03
高岡 滋 @st7q

そして、もう一つ、根源的な問題があります。それは、科学とは何か、科学の中に人間はどのように含まれうるのかという命題にかかわることです。この問題に対する充分な考察がなされていないために、「反科学批判」論者により、彼らの論点がより醜悪な形で受け継がれてしまっている面があります。

2014-05-25 07:50:07
高岡 滋 @st7q

公害事件の現場では、正論を述べることはしばしば悪とされ、汚染の事実を過小評価したり隠したりすることが善とされる。それは、(さまざまな意味で)「生きていく」ために必要なこととして。

2014-06-01 09:14:13
高岡 滋 @st7q

このような現象は加害者、責任者が支配を続けている状況下でひどくなる。加害者は、自らに向かった批判の矛先を民衆に向けさせようとする。水俣でも、環境・人体被害が潜行していた時期は、被害者を悪く言う人が多数だった。

2014-06-01 09:14:46
高岡 滋 @st7q

昔水俣病患者を批判していた人が、被害者として救済されていることも不思議なことではない。必ずしも悪いことでない。チッソと行政の間違った支配によって、住民は正しく判断できない状況下に置かれていた。人は変わる。

2014-06-01 09:19:02
高岡 滋 @st7q

今の日本のように、現在進行形の状況下では問題は更に複雑となる。簡単ではない。それでも見落としてはならないのは、公害事件での民衆の差別や誤謬の陰にはしばしば権力の意図が隠されているということ。状況を改善させたいのなら、第一のターゲットは行政。それを忘れると操られてしまう。

2014-06-01 09:19:23
高岡 滋 @st7q

公害事件での専門家の姿勢や発言は重要。美味しんぼの件は、加害企業と行政が環境被害責任を取らない状況下で、行政が差別を逆利用した事件。「放射線防護学者」達は最大限に利用された。この事例では、リスクに関する思考プロセスは専門家が欠かしてはならない柱。非専門家とは違う責任がある。

2014-06-01 09:19:44
高岡 滋 @st7q

一部分(木)だけを見ていてはならない。権力は、情報戦によって状況や仕組み(森)を支配していくことができる。彼らは、私達民衆に木の一部を見せて本当の森を見せなくし、その木を見せている間に森を作り変えていくのである。森が作り変えられてしまうと、そのカラクリさえ見えなくなってしまう。

2014-06-01 09:20:06
高岡 滋 @st7q

今回の事例で言えば、本来の医学や公衆衛生の世界が持っているリスク判定プロセスは、行政にとって邪魔なもの。それを行政が誘導した「民衆の声」でなし崩しにしてしまえば、本当の専門家は非難を怖れて発言できなくなる。彼らは「民の主導」を装って、安全と民主主義を破壊しようとする。

2014-06-01 09:20:36
高岡 滋 @st7q

医学・公衆衛生学の側からの制約を邪魔なものとして、核(原子力)推進派が、組織設立を含めた対策を立て始めたのは今に始まったことではなく、第二次大戦直後からの流れ。中川保雄著「<増補>放射線被曝の歴史」参照。akashi.co.jp/book/b94582.ht…

2014-06-01 09:21:07