財政破綻と庶民の死

shinshinohara @ShinShinohara

私が財政破綻を警告し始めたのは９６年。奇しくも日本経済新聞が特集「２０２０年からの警鐘」を始めた頃。２００４年まではなんとか事前に止めようと警告し続けた。しかし手遅れ。以後は今さらなので言わなくなったが、財政破綻に伴い、たくさんの死者が出る。これはもう止められない。

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安倍政権は最後の賭にでている。禁じ手中の禁じ手、「日銀による国債買い取り」によって金をジャブジャブにし、景気を無理やり好転させることで消費税をどんどん上げることを可能にし、財政を立て直そうとしている。しかしちょっと小石に躓いただけで全てが裏目に出る。一か八かのバクチだ。

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理論的にはそのバクチがうまくいく可能性もある。しかし極めて確率は低い。ビルの上からボールを落として小さなコップに入れるようなもの。しかもコップが割れる可能性も高い。そのくらいにうまくいく確率が低い。財政破綻することは、ほぼ確実だろう。

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財政破綻が自分とどう関係するのかピンとこない人も多いだろう。３つ指摘しておこう。お金が紙屑になる。買いたくても買えず、売りたくても売れなくなる。そして食糧を買えずに餓死する。財政破綻するとは、そういうこと。

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財政破綻に備えて、一人一人にできることは何か？農に関わること。可能であれば、自ら食糧を作ること。財政破綻による地獄は未来永劫続くわけではない。食糧が手に入らないのは２，３年。その間、どうにか生き延びること。そこを抜けられれば生き延びられる。

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しかしここで問題が立ちはだかる。日本の国土は３千万人程度しか食糧を生産できない。日本の人口は１億２千万人。差し引き９千万人分の食糧が不足する。海外から輸入しようにも、財政破綻した国に食糧を売ってくれる国はない。その混乱が３年は続くだろう。その間にたくさんの餓死者が出る。

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残念ながら、先を見通して農に関われた人だけが生き延びる。実は農に関わる人も無事では済まないのだが、生き延びる可能性は上がる。今、その最後のチャンスを迎えている。