トークセッション「地域独自のアーティスト支援は可能か?全国事例を踏まえて」まとめ
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トークセッション「地域独自のアーティスト支援は可能か?全国事例を踏まえて」
日時:平成26年6月14日14:00〜16:00
会場:ギャラリー比企 produced by Picaresque
パネラー(50音順、敬称略):
【福井】朝倉由希(一乗谷芸術祭、武生国際音楽祭)
【熊本】櫻井栄一(NPO法人アートスイッチ)
【愛知】武藤勇(N-mark)
司会:【関西】田中冬一郎(NPO法人輪音)
司会進行補佐:【東京】松尾詩美(Picaresque)
Picaresque 参加アーティスト:【東京】オオサコトモコ
※イベントの案内とパネラーの略歴は、コチラからご覧いただけます)
平成26年6月16日15時03分追記:当日の記録映像が公開されました↓
ギャラリーイベント情報! 6月14日(土)に『若手アーティスト支援』がテーマのトークイベント『地域独自のアーティスト支援は可能か?全国事例を踏まえて』が開催されます。 ◎出演ゲスト 【福井】武生国際音楽祭 朝倉由希氏... fb.me/1pCd2VmsO
2014-05-27 09:06:48実況ココカラ
【お知らせ】このあと14時より、「地域独自のアーティスト支援は可能か?全国事例を踏まえて」(※参照→ bit.ly/1nqwkIe )一連の投稿については、のちほど右記ページにまとめます。併せてご覧ください→ bit.ly/1xXvPKN
2014-06-14 13:45:21始まりました。なお、話者については途中より敬称を省略させていただきます。/松岡「このスペースについて。もとからあるギャラリーのオーナーの理解のもと、週末のみ運営している。この体制になって半年くらい、より地域に根ざしていきたい」。
2014-06-14 14:10:11田中「自己紹介。銀行に勤めながら地域に関わることを模索してNPO法人を立ち上げた。10数人で運営。中間支援を手がけている。美術鑑賞、関西に於けるさまざまな団体の応援など」。
2014-06-14 14:11:46田中「《あらゆる社会課題を解決する》がテーマ。(具体的な事例について)①“具体大学”。(自分が)具体のメンバーと縁があったので、ミカタをマナブ講座を始めた。②“クリエティブアウォード関西”。イベントを手がけるのが簡単になった反面(続く)」
2014-06-14 14:12:19田中「(続き)埋もれているものも多いので、関西に於けるさまざまなプロジェクトをつのって評価することを始めた。③“住み開き511”。アーティスト・アサダワタルのプロジェクト。自分が住む2階の下を住み開きしている」
2014-06-14 14:12:50田中「④“アトリエ輪音”。アートのよろづ相談所。(関西という)地域でアートにかかわるメリットとはなにかを考えている。顔の見えるマーケットの存在⇔大規模マーケットが不在。ランニングコストの安さ⇔情報の集積が不足。マルチインカムの実現⇔定収入」。
2014-06-14 14:13:43ご紹介が前後しましたが、ここまで、NPO法人輪音・田中冬一郎さんのお話しでした。つづいて朝倉由希さんが登壇。/朝倉「(自身がかかわってきた)武生国際音楽祭をとおして、アーティスト支援について考えたい。福井県越前市で平成2年から毎年開催、市民ボランティア主体で支えている」。
2014-06-14 14:17:18朝倉「Uターン後に関わるようになった。コンサート、ワークショップなどかなり尖ったイベント。主体は市民だが音楽監督、プロデューサーなどは名のあるひとが関わっている。(音楽祭の理念について)若い作曲家たちによる21世紀の音楽祭を、地方の小都市から発信すること」。
2014-06-14 14:18:45朝倉「紆余曲折をへて、作曲を軸になった。作曲ワークショップが軸=国内外の作曲家が交流し、若手作曲家が学ぶ。作曲家および現代音楽演奏家の育成の場になっている」。
2014-06-14 14:20:37朝倉「アカデミー(=招聘アーティストが講師となるマスタークラス)も実施。(音楽祭の成果として)これらを経た若手作曲が国内外で活躍し始め、知名度も高まり、若手育成にシフトしつつある。しかし、課題も多い。地方でおこなうにはとんがりすぎていて、地域にその意義が伝わっていない」
2014-06-14 14:24:03朝倉「たとえば“なんでうちの地域で、外のアーティストを育てるの?”といった問いに対して、成果を明確に発信することで(地域の)ホコリに繋げることが必要。あるいは、武生に愛着をもつアーティストが現れればよいのだが……」。
2014-06-14 14:25:19ここまで、武生国際音楽祭・朝倉由希さんのお話しでした。つづいてN-mark・武藤勇さんが登壇。/武藤「芸大卒業時、名古屋には芸大が4つもあるのに自分がドキドキするシーンがなかった。そこでN-mark を立ち上げてスペースを持った。表現のためになんでもできる場所を作りたい」。
2014-06-14 14:31:03武藤「象徴的なのは初回の展示で、いきなり天井に穴を開けた(そのスペースはすでに閉鎖)。その後、名古屋港の大スペースに関わるようになった。かなり劣悪な環境だったが若手の作家を集めて使わせた。その際に、地域への還元を求められたので、名港アートポートという団体を設け、現在も継続中」。
2014-06-14 14:33:59武藤「その後、すこし地域に定着したスペースを欲して『KIGUTSU』というスペースを設けた。調理火力が強いスペースだったので呂利を軸にしたイベントを多く実施したが、事情により取り壊しとなった。KIGUTSU ではオープンミーティングを大事にしていたため(続く)」。
2014-06-14 14:35:54※訂正:誤「呂利を軸にしたイベント」→正「料理を軸にしたイベント」
武藤「(続き)全国のプロジェクトやオルタナティブスペースをまわって、オープンミーティングをした(=ミーティングキャラバン)。そうして得たオルタナティブの知り合いを集めてアートラインと云うハブサイトを作った。ヨコトリ2011 では(続く)」。
2014-06-14 14:38:23武藤「(続き)名古屋のアートシーンのやや自閉した傾向をガラパゴス化とみなして、ヨコトリに持ち込んで『ナゴヤ島』として展示した。現在は、名古屋の繊維街・長者町地区に長者町トランジットビルディングを構え、オルタナティブな入居者を集めているほか(続き)」。
2014-06-14 14:40:03武藤「(続く)地下には定着的にN-mark B1 と云うギャラリースペースを構え、面白い作家を紹介している。このほか、アーティスト自身や参加者といっしょに考えて作る展覧会『くうちゅう美術館/CLOUD MUSEUM』を実施した」。
2014-06-14 14:43:49武藤「N-mark との関わりから自立したメディアやプロジェクト、団体も多くある」。/ここまで、N-mark・武藤勇さんのお話しでした。つづいて、NPO法人アートスイッチ・櫻井栄一さんが登壇。/櫻井「自身も九産大芸術学部出身の絵描き。卒業後、熊本で活動しようとしたら(続く)」。
2014-06-14 14:46:15櫻井「(続き)周囲には“熊本から出て行った方がいい”と言われた。当時(90年代)は県の美術家連盟のピラミッドを軸に小さく回っていた。大学では、ウォーホル以外の前衛表現に初めて触れたくらいの衝撃があった。一方で展覧会をしても誰も観に来ない状況がつづいた」。
2014-06-14 14:48:18櫻井「では人が集まるところに打って出ようと、グループ展の企画をイオンに持ちかけ、実施した。まずは吹き抜けの1階に巨大な白い布を置いてワークショップに、たくさん人が集まった。アートに興味がないのではなく、そもそも触れる機会がないのだと理解した」。
2014-06-14 14:51:09