『黒子のバスケ』脅迫事件第4回公判を傍聴しての感想
1)ということで、「黒子のバスケ」脅迫事件第4回公判。本日は被告人質問ということもあり、100人ほどの傍聴希望者で抽選が行われた。あまりに長いので、久々に同人誌生活文化総合研究所のサイト(st.rim.or.jp/~nmisaki/)の方に、被告人質問のやりとりは掲載。
2014-06-28 01:43:463)さらに、このウソ設定に関連して出てきたのが、努力することすら思いつかなった。それは、子供の頃からの両親の躾やいじめが関連しているという主張。それに関連して理不尽な両親の対応と、いじめの被害が延々と述べられる。
2014-06-28 01:45:584)さらに、藤巻氏というスーパーマンが現れたから、スイッチが入ってしまった。運が悪かったという主張。藤巻さんの成功が羨ましくて犯行におよんだというよりは、はるかに説得力はある。本人も「成功云々ほとんど関係ない」と言っている。
2014-06-28 01:46:145)ただ、その一方で、「スーパーマン」が刺激した個別の5つのツボとなると、なんかホントですか? という感じも正直否めない。上智へのコンプレックスの件しかり、新宿云々もそうだし。
2014-06-28 01:46:586)特に「ボーイズラブ系の同人誌が中学校3年生のころから好きだったが、同人誌の世界で二次創作の元ネタになるということは、神になるということ。それもおまえより格上だと言われているような気がした」という主張は、正直ちょっと後付けくさいのでは?
2014-06-28 01:47:147)「黒子のバスケの同人誌即売会が中止になったというニュースを見て、ネット上で黒子のバスケのファンの人たちがすごく悲しんでいる人たちがいる。そういうのを見ていると「やって良かったな」と思った。」というのはそうだろうけど、そうあけすけに言われると、さすがに…。
2014-06-28 01:47:508)「怨恨が動機であるように犯行声明を書いた。捜査の攪乱目的だったし、そういう方向で捜査をしているというニュースを見て『そっちの方でいくら調べても、自分にはたどり着かない』という優越感」はまあわかる。警察は、すぐに動機を金か異性で怨恨みたいなステロタイプな発想しがち。
2014-06-28 01:48:2410)検察側の質問は、犠牲者の可能性とかをしっかり指摘して、被告の考慮の浅さを突いていたし、責任論についても追求して、被告の無責任さをさらに強調していた。
2014-06-28 01:49:0011)加えて、両親をあしざまに被告があしざまに言っている一方で、大阪のアパートを借りるにあたっての保証人になって敷金を出してもらって小遣いまでもらっているという話を展開している。被告は「いい仕返しになった」と言っているがこれはちょっと弱い。
2014-06-28 01:49:1912)「新大久保で独り立ちして、立ち直るチャンスはあったのでは?」という質問に対する「それも新宿出身者に破壊されてしまった」という被告の答えは、実は全然答えになっていない。ここはもう少しツッコミが欲しかった。
2014-06-28 01:49:3813)再三の裁判長からの注意が入ったのも印象的。しゃべりが速い、長いというところから始まり、そのうち、訊かれたことに答えるように、弁護人にも質問は絞って端的にという感じで。この独演会にお付き合いするのにいらついている風がありあり。
2014-06-28 01:50:0514)陪席の裁判官の「第1回公判であなたは長々意見陳述をしたが、今日の話はそこにはない話が色々あった。今日の話は、自分の話を他の人に面白く聞いてもらいためのウソ設定ではないのか?」というツッコミも大変的確だったかと。
2014-06-28 01:50:3616)途中、打ち合わせを挟んだので、遅くなりましたが、今日の公判はこんな感じで…。話題になった第1回の意見陳述の時よりも、しゃべればしゃべるほど…。というのが、正直な感想。それもまた、オタクのオタクたる所以なのかしらとも思ったりもするわけですが…。
2014-06-28 01:55:15