ウディ・ガスリーの悪しき政治利用〜bcxxx氏による経歴捏造

(140716加筆) ◉議論の背景 東京デモクラシー・ネットワーク主催「怒りのブルドーザー・デモ」のメイングラフィックhttp://got.angry.jp/0802/に関して。 ウディ・ガスリーの「ギター」に貼られていたThis Machine Kills Fascists というフレーズを「軍用の装甲ブルドーザー」の正面にあしらったら意味が変容するのでは、という指摘が多くなされた。 ◉bcxxx氏の強弁 続きを読む
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ウディ・ガスリーが「実際に」「自分の手で」ナチを殺すために、軍隊に入ったと力説するbcxxx氏。

以下、bc語録を転記&スクリーンショットにて。(植松の発言ではありません。念のため)

植松青児 @uematsuseiji

bc語録「ウディ・ガスリーは最初反戦歌を歌っていましたが、「実際に」「自分の手で」ナチを殺すために、軍隊に入りました。これだけは忘れないでください。彼はできれば自分のギターをブルドーザーやマシンガンに換えたかったと思います」 pic.twitter.com/u1lDgfm6fn

2014-07-15 04:32:31
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植松青児 @uematsuseiji

bc語録2「あんまりウディ・ガスリーを愚弄するなよ。自分の信を曲げてまで、銃を取ってナチと戦った戦士だぞ。ギターに書いてる間は平和主義で良かったがー、とかそれお前が勝手に作った脳内ストーリーだろうが!」 pic.twitter.com/D7iiQLq1oA

2014-07-15 04:34:14
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植松青児 @uematsuseiji

bc語録3「頭でっかちで痩せた貧乏ミュージシャンのガスリーが戦場でどれだけ活躍したかは知らないよ。でも彼はそこに行ったんだよ!」 pic.twitter.com/VhpIICb039

2014-07-15 04:35:16
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ところが、それらはbcxxx氏が脳内で作成した「ウディ・ガスリーの真実」だったことが判明する。英語版wikipediaで。

flurry @flurry

ほんまや。wikipediaの英語版記事だと『「実際に」「自分の手で」ナチを殺すために、軍隊に』( twitter.com/bcxxx/status/4… )とは明らかに違う内容が書いてある。 twitter.com/ShiraishiM1970… twitter.com/ShiraishiM1970…

2014-07-14 14:11:44
シン・権田原米三 @ShiraishiM1970

番長氏がウディ・ガスリ―は自分でファシストを殺すために軍隊に入った、と書いてますが、実際には違うようです。英語版のウイキペディアを読んでみたが、陸軍に入ったのは45年で、徴兵です。その前に商船隊に入っていますが、メスマンという兵士のための料理や掃除をするための係だったとあります。

2014-07-14 10:26:43
シン・権田原米三 @ShiraishiM1970

しかも、その前に、召集の代わりにUSO(軍人と家族の慰問のための組織)の歌手にしてくれと軍に働きかけたが失敗し、友人たちと商船隊に入ったということで、「ファシストを自分の手で殺す」などという物騒な動機とは思えません。

2014-07-14 10:33:26
flurry @flurry

ウディ・ガスリ―は本国で反ファシスト的な演奏を行うことが自らの才能を活かすと考え、徴兵として招集される代わりに慰問歌手にしてくれるように軍に請願するが失敗 → 友人たちの強い勧めで商船隊に参加。給仕や皿洗いなどをする。(続く) en.wikipedia.org/wiki/Woody_Gut…

2014-07-14 14:30:47
flurry @flurry

(続き)この商船隊というのは民間船を徴用して軍需輸送を行うものだと思われます。ガズリーの身分が具体的にどのようなものだったかはよく分からん。ガスリーは船員組合ユニオンを積極的に支援していたそうで、その辺も彼が商船隊に参加した理由として関係するのかも。(さらに続く)

2014-07-14 14:31:40
flurry @flurry

(さらに続き)で1945年、ガスリーの社会主義との繋がりが商船隊に不適格だとされ勤務を外される。徴兵除外の条件を満たせなくなり陸軍に徴兵される、だそうな。あくまでwikipedia知識だけど「実際に自分の手で」とは違う感じですね? twitter.com/bcxxx/status/4…

2014-07-14 14:33:51
Kenjiが3時に5時で退社で©️上坂すみれ @nancy_k_s

ウディ・ガスリーがナチスと戦うため従軍したという昨夜のツイートは事実でなかったので削除しました。ガスリーは戦時中は商船に乗り込んで働き、軍にはドイツ降伏の日に入隊したに留まったとのこと。 en.wikipedia.org/wiki/Woodie_Gu… digital.library.okstate.edu/encyclopedia/e…

2014-07-14 14:45:28

(以下、14/07/16朝追加)

これらの指摘に対するbcxxx氏のレスポンス。「いや、ガスリーはあくまで自分の意思で銃を取って…」と反論がなかったことから、彼の「自分で銃を取って戦った」説に史料的根拠がなかったことは明らかである。

いっぽう、このtogetterが公開される直前まで、bcxxx氏は「ガスリーへの侮辱」「ガスリーに謝ってほしいよほんとに」という発言を連発していた。まさに、ガスリーの代弁者であるかのように振る舞っていた。

「ガスリーを愚弄したのはどっちだよ」と思わざるをえない。