丹治吉順(朝P @Tristan_Tristan)氏のボーマス14感想
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ひと月ほど前のソフトバンクイベントに続き、今日のボーマス会場でも、アンテナ5本立ってるのに実際はつながらず。WiMAXのルータ起動してWiFiでiPhoneに接続。混雑するイベントでは当分このパターンかな。ばかばかしいけど。
2010-11-14 16:46:01ボーマスには名刺をハコで持って行き、3分の1くらい使用。会いたかった人に沢山お会いできたけど、旧知の人で挨拶できなかった人もいっぱい。不義理すみません!
2010-11-14 17:05:07さてボーマスを終えて帰宅し、子どもを風呂に入れたり寝かしつけたりして一段落。まあめでたくチーム4万円になりましたが何か?
2010-11-14 21:39:08今回のボーマスの規模感として8000人という数字をTLで散見。14時になってどっと入ってきた一般入場者の勢いを見ると、外れとも思えない。会場で古参Pたちとも話したけど、全体に増加基調なのに加え、今回は有名Pの新作集中と、歌ってみた系の参加がブーストした感。成長要因がまだまだある。
2010-11-14 21:51:34参加者の女性比率が増え続けている。2008年当時は、言っちゃあ何だけど野郎メインで女性もアキバっぽい人が多かったが、若い女性がどんどん増えて、今や中高生らしき子が珍しくない。小学生としか思えない子もかなりいた。「JK、JCどころか、JSですよ!」とは金魚草さんの名言w
2010-11-14 22:06:36界隈の女性比率の増加は、いろんな方面から感じ取れる。ミクライブの観客こそ9割がた男だったが、それ以外、例えばsupercellのアルバム購入者、Project DIVAの顧客層などは若い女性が予想以上に多いという反応。で、海外からの反応を見ると、ほぼ最初からこの層が中心だった。
2010-11-14 22:13:01まあ「JSの参加」というのはいろいろ環境を変えそう。iVOCALOIDや組み込み系デバイスも出ることを考えると、このデジタルネイティブたちが、リトルPに続いて次々登場してくるのもそう遠くない気がする。そのとき何が起きるんだろう。
2010-11-14 22:28:29ボカロと歌ってみたの隆盛の半面、純映像系というか、PV専門の作り手が苦しそうだったのが気になった。聞いたところでは、3サークルだけだとか。コンテンツ業界的にも言えるけど、商業的仕組みや権利処理の点で、映像は音楽よりはるかに条件が厳しい。同人活動にもそれが反映されている。
2010-11-14 23:39:19両者を比較してしまうと「音楽はいいねえ」的に読み取ることが可能になるので気が引けるけど、真意はそこにはない点、ご理解ください。歌は現在でも着メロ/着うた、iTS、商業CDなどの出口があり、JASRAC信託に踏み切ればカラオケも収入源になる。映像はそうした出口が非常に限られている。
2010-11-14 23:55:17もともと絵画や映像に比べて、音楽は利用範囲が広大だった。通常の演奏の他、舞踊や劇・放送・ゲームなど他の表現分野のBGM、デパートや飲食店など商業施設のBGM、etc--これらはデジタル化・ネット化の前から存在し、少なくとも詞とメロディについては課金体制がほぼ完成されていた。
2010-11-15 00:17:19ただこれも詞・曲に限った話。著作権法上、詞と曲は著作権の対象だが、編曲や演奏が対象になる著作隣接権は保護の度合いが一段(数段?)低い。ビジネスベースでも、CDの詞・曲の印税率は6%なのに対し、演奏家印税は一部を除いてずっと低いか、一括で安く買い取り。編曲も買い取りが多いはず。
2010-11-15 00:30:39続き書くの忘れてた。PVの映像は原曲の二次創作となり、原曲の著作権者も権利者になる。例えばミクのPVをiTSビデオストアで売ろうとすると、原曲作者の許諾だけでなく、両者の間で利益の配分を調整しなければならない。キャラクター自体の権利、モデルデータの権利など、関係者ははるかに多い。
2010-11-15 01:19:36PVの「出口」の開拓が進まない理由はそうした点がある。また先ほど書いたように、音楽が多種多様に再利用されるのに比べて、利用範囲がはるかに狭い。結局のところ、JASRAC的な「幅広い利用者から利用用を徴収する」仕組みは発達せず、B2B的な買い取りが主流だったことも理由かな。
2010-11-15 01:39:48だがネット時代になって、動画の持つ価値はどんどん重くなっている。ボカロ作品の多くが最初からPVつきで投稿されているのは、その状況の反映だろう。中間に制作会社を挟まない(非B2Bの)映像の配布は既に始まっている。ビジュアル作者への還流の仕組みは、ボカロ界に限らず、確実に今後の課題。
2010-11-15 02:00:13でも、ボーカロイドをウォッチしていると、ネット時代の創作のあり方、作り手への還元のあるべき形、全体を包括するシステムや制度の方向性、そしてそんな小難しいことをすっ飛ばしてダイナミックに動く創作の生命力などがビシビシ感じ取れて、本当にすごい界隈ですね。曲聞いてるだけでも面白いのに。
2010-11-15 02:06:15ボーマスの感想では、あとは「新聞記者」という自分の職業・立場について、いろいろ考えさせられた件があるけど、眠くて持たないので、明日以降元気があったら書きます。……自分、こういう書き方をした時はきわめて高い確率で書きませんw
2010-11-15 02:13:08私としては、アーティストというフロントパーソンが消えたことで、従来その背後に沈んでいたさまざまな人の存在や動きが一気に可視化された面白さがありました。 RT @NezMozz: ある意味、音楽メディアは初音ミクをアーティストとして扱うしかできないのかもね。
2010-11-15 14:09:05コンピュータが音楽にもたらした変革の一つは、全創作プロセスの個人化。従来、作詞・作曲、編曲、演奏・録音、マスタリングと分かれていた作業が1人で可能になった。ボーカロイドは「歌唱」という欠けていた最後のピース。これによって音楽の創作は個人というモジュールに納まった。(続く)
2010-11-15 14:34:34(続き)音楽同様、映像・画・プログラムなどの創作作業も、個人にモジュール化された。そしてインターネットの普及は、その個人同士の結びつきがそのまま異分野コラボ創作につながる時代を開いた。作者は作品ごとに自在に離合集散し、従来にない速さと自由さで創作が進むようになった。
2010-11-15 14:37:15そういう諸々の新しい創作スタイルを完成させる最後の鍵がボーカロイドであり、それを人々に普及させるのに最高に有効だったアイコンが(キャラクターとしての)初音ミクだったわけですね。ボーカロイドソフトとして非常に柔軟で使いやすいという特徴も幸いした。
2010-11-15 14:42:10映像や絵画なども含めた異分野まで広げた創作の中で、なぜ音楽ソフトである初音ミクが鍵になったのかというと、昨夜書いたように、音楽が最も利用範囲の広いジャンルだからです。他のあらゆる分野の作品のバックに流せて、選曲さえ適切なら感銘が倍加する。音楽はあらゆる創作の接着剤になり得る。
2010-11-15 14:49:43