《「原発事故の被害者の立場に立って考える」とはどういうことか》

自己ツイートをまとめました。
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宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

分からないことが幾つも重なっているんだけど、とりあえずつぶやいてみる。 子ども・被災者支援法の実効性を失わせておくことが、一体どこでどうなって、「復興」につながるのか、私にはちっとも理解できない。 どこのどういう基準に照らしてみても、事故原発周辺には、数十年間、住民は帰れない。

2014-07-18 21:36:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ところが、「福島はチェルノブイリとは違う」と原発事故発生直後から言い続けている人たちは、 早期に帰還できない場所があることを、どうしても認めようとしない。 早期に帰還できない場所があると分かったあとは、そういう場所の事を無視して「福島は広い」と言い募る。 そんなことは知ってるよ。

2014-07-18 21:39:41
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「福島」が広くたって狭くたって、 原発事故が発生したために、事故発生前の暮らしに戻れない人がいる、ということは事実なのに、 どうしてもそれを認めまいとする。 「それで救われる人が存在するから」という理由で、 「それでは救われない人を見捨てて良い」という理由にはならないよ。

2014-07-18 21:42:22
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

広くは「日本」という国家を守る為に、 もう少し狭く考えるならば「福島県」という組織を守る為に、 もっと小さい範囲の人を見捨ててよい、という話には、断じて承服できない。 それは、憲法に規定された、個人の生存権の侵害だ。 「小の虫を見捨てる」は日本国憲法の下では、反則だ。

2014-07-18 21:45:27
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私は、過去の例をそれなりに学び、記憶してきたつもりだ。 日本国憲法が、空文化されて、その理念が現実に届かず、多くのケースで国民を見捨てることを防ぐことができなかった事例を。 例えばハンセン病の人々。例えば、水俣病を含む公害の被害者。 平気で少数者を見捨て忘れた事例があったことを。

2014-07-18 21:58:06
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

だから、安倍首相を含めた現在の自民党国会議員の多数と、そ の成立維持に貢献してきた官僚多数と、 政府や官庁の各種役職に就いてきた「科学者」や「専門家」多数が、 東京電力原発事故の影響を過小評価し、被害者を見捨てようとすることは、 当然と言えるほどの論理的な帰結だ。

2014-07-18 22:01:15
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

私が疑問に感じるのは、 政府や官僚や「科学者」や「専門家」の尻馬に乗って、 日本に生活している人の多数が、 被害者を見捨てる側に積極的に我が身を置こうとするのか、 という事だ。 被害者の一部が様々な事情を抱えて、比較的弱者に矛盾を集中させることで自らを救おうとするのは理解できる。

2014-07-18 22:04:41
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

同様に、 政府や官僚や「科学者」や「専門家」の姿勢に自己を同調させて、 自己を強者の側に置くことで、 弱者の上に立っているかのような錯覚を起こして、 酔っているような人の感覚も、ある程度は理解できるつもりだ。 そんな生き方に、私は絶対に納得はしないけれど。

2014-07-18 22:08:30
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

理解さえできないのは、 「弱者の味方」と自己規定をしている人たちが、 問題のしわ寄せが顕著に現れる、被害者の中でも特に弱い立場の人の存在を無視して、 被害者の中では比較的強い、いわゆる「前を向いている」人だけを支持しているのか、ということだ。

2014-07-18 22:11:10
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

被害者の中で、 さらに特に弱い人たちは、「前を向く」ことなどできない。 多くの場合、行動もできないし異論を表明することさえできない。 今回の原発事故で考えるならば、 相互監視の中にあって原発事故の健康影響を不安に思っていることさえ表明できない人たちと、 原発周辺に住んでいた人たち

2014-07-18 22:14:41
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「福島はチェルノブイリとは違う」とか 「福島をチェルノブイリにしない」とか 政府側の言い分以外を気にせずに言い募る人たちは、 声も出せない人たちの不安感を黙殺どころか抑圧している。 事故原発周辺に住んでいて、数十年帰還できない人たちの存在を意図的に無視している。

2014-07-18 22:17:37
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

不安を口に出すことさえ許されない人たちに、 せめて不安を表明する機会を、そして不安の声を聞いて不安を和らげる機会を作る。 その法的な根拠が子ども・被災者支援法だったのに、 抑圧する政府と関係者とその尻馬に乗る人たちによって、 不安を感じることさえ制限されている。

2014-07-18 22:20:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

事故原発付近に住んでいた人たちは、 日本政府が公に認めない様々な状況による被曝を受けながら、 避難を繰り返した。 政府と福島県庁は、「被曝線量の推計」は終わった」と「専門家」に言わせたが、 その認定は、虚偽だ。 個別の住民が避難する過程の細かい被曝を、政府は把握していないから。

2014-07-18 22:24:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

事故原発付近に住んでいた人たちはこれまでの過程で、 個人の詳細な聞き取りどころか、 世帯ごとの避難状況の聞き取りさえもこれまで一度も実施していない。 避難開始から相当の月日が経過した後で、 「福島県民健康管理調査」の用紙に、任意で書かせただけだ。 把握しようとしていないのだ。

2014-07-18 22:27:09
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

ここまでくれば、 事故原発付近に住んでいた人々の多くには、 政府や県庁が自分達を見捨てるつもりだということは、理解できた。 「福島は復興した」と外部から言い募る人たち、 「今回の原発事故では健康被害は出ない」と言い張る人たちは そのような「棄民」に参加しようとしているのだ。

2014-07-18 22:30:53
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「原発事故による健康被害が出るはずがない」のならば、 では、不安を抱える人たちにどう対処すればよいのか。 では、事故原発周辺に住んできて、数十年帰還することが出来ない人たちに、どう対処すればよいのか? 「福島とチェルノブイリとは違う」と語る人たちは、対処せずに通りすぎるのか?

2014-07-18 22:33:58
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「福島とチェルノブイリは違う」という人たちの多くは、 不思議なことに「違う」はずのチェルノブイリ原発事故の健康被害に関しても、 世界一過小評価している、日本の「専門家」たちの言う事を支持する。 「違う」のならば、ヨーロッパ諸国が認定する、様々な疾病や遺伝的影響を認めても良いのに。

2014-07-18 22:37:22
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「チェルノブイリ原発事故の死者は、収束作業員の急性被爆死者28人と、小児甲状腺癌発症者の中のごくわすかで、合計33人」という人数にこだわることは、 「チェルノブイリと福島は違う」という主張には必要ないはずなのに。 IAEAやWHOという国際機関が現在認定している疾病も容認しない。

2014-07-18 22:41:07
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「チェルノブイリと福島は違う」と言い張る人たちは、 本来不必要なはずなのに、広島と長崎という、今や古びていて不十分な検証を、加害者である米軍に協力して行ってきた人たちの主張に論理的正当性を求める。 倒錯しているようだが、加害者の側に立った論理で、今回も押し通そうとしている。

2014-07-18 22:43:44
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今や、広島や長崎の被害をABCC経由で行ってきただけの検証よりも、 遥かに大きなデータに基づく、遥かに正確な検証を行った論文が多数出ている。 それは、「広島と長崎の原爆被害」の研究を特権的に行ってきた人たちの足元を脅かしている。 放射線被曝の遺伝的影響の研究などが典型だ。

2014-07-18 22:46:38
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

日本社会は、原爆投下の被害者でありながら、被害者を少数に押し込める事で 被害者の中の弱者の切捨てに参加してきた。 「差別を許すな」という表現で、遺伝的影響を否定する形で、差別を累積してきた。 その、負の歴史を検証しなおすかどうか。 問われているのは、そのポイントだ。

2014-07-18 22:49:26
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今、「福島はチェルノブイリとは違う:と言い続けている人たちの中に、 チェルノブイリ原発事故被害者を差別する感覚が、色濃く反映しているように、私には見える。 「福島とチェルノブイリは違う」と言い続けている人たちは、チェルノブイリ原発事故被害者の支援を、今は行っていない人達ばかりだ。

2014-07-18 22:51:54
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

「放射脳」と言われようが、 DAYS JAPANの広河隆一氏や、野呂美加氏は、 ずっと地道に、チェルノブイリ原発事故の被害者の保養を行ってきた人たちだ。 弱者の側にずっと立ち続けてきた人たちだ。 広河氏や野呂氏は、今も不安を抱えている被害者の、すぐそばで支援を続けている。

2014-07-18 22:56:21
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

被害者の中の、さらに立場が弱い人たちのそばに立つのか。 あるいは 被害者の中で比較的立場が強い、働く場を持ち前を向ける人たちのそばに立って、より立場が弱い人たちを揶揄し、愚弄するのか。 例えば、だけど。 長瀧重信氏が弱者のそばに立っているように、あなたには見えるのか?

2014-07-18 22:59:35
宍戸俊則(shunsoku2002) @karitoshi2011

今でも事故収束の見通しは見えず、 事故原発からは放射性物質が出続けていて、 事故の片付けの為に瓦礫を移動させようとすれば、数十キロ先の農作物を汚染させる状況なのに、 「線量評価は終わった」と断言する「科学者」が 立場が弱く不安を感じるけれど口にできない人のそばにいるのだろうか?

2014-07-18 23:02:18