「2010年宇宙の旅」の失敗

2001年宇宙の旅の続編「2010年宇宙の旅」が前作より未来的でなくなった話
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後藤寿庵 @juangotoh

2001年宇宙の旅に出てくるHAL9000のモニタは正方形で、フラットで、四隅までかっちり直線なのだけど、2010年では3:4の湾曲したブラウン管になってしまった。

2014-07-19 03:35:50
後藤寿庵 @juangotoh

「2001」制作当時、モニタに映すワイヤフレームのCGとかも手描きアニメーションだったし、はめ込み合成だかリアプロジェクションだか知らないけど、ブラウン管を使わないことで「そもそも3:4の湾曲スクリーンじゃない未来の表示デバイス」を実現してたのだけど

2014-07-19 03:38:59
後藤寿庵 @juangotoh

「2010」のときにはコンピューターでコンピューター画面を演出することが可能になった。で、何も考えず使っちゃったわけだ(多分)。結果、なんだか「より未来なのに古臭い」画面を作ってしまった。今となってはコンピューターのモニターが3:4の、円筒ですら無い湾曲ブラウン管って古臭すぎる

2014-07-19 03:41:58
後藤寿庵 @juangotoh

あと「2010年」では、フロイド博士が浜辺で液晶モニターをつけたAppleIIcを使ってる。これは1984年には最新のコンパクトなパソコンだったけど、2010年に使ってたらえらいレトロ趣味である。これなんかも「制作当時の新しいもの」を取り入れて失敗してしまったパターン

2014-07-19 03:48:15
後藤寿庵 @juangotoh

まあそうなんですけどね RT @Mt_tacky @juangotoh 横から失礼します。そのシーンはアップル社によるプロダクトプレイスメント(劇中での自社製品宣伝)です。1984年のパソコンが2010年まで現役であるはずがない、というのは、映画公開時から指摘されていました。

2014-07-19 19:48:06
後藤寿庵 @juangotoh

もし「2010」の監督がキューブリックだったら、アップルの申し出に乗らねえよなあと思うんですよね。Appleロゴ入りの、2010年にふさわしい謎ガジェットを入れるというのはありえたけど

2014-07-19 19:49:43
後藤寿庵 @juangotoh

まあそれを言うなら、あの個性のない顔のフロイド博士が2010年でいきなりロイ・シャイダーになるはずもないんだけど

2014-07-19 19:50:39
後藤寿庵 @juangotoh

「2001年宇宙の旅」はいま見てもすさまじい作品なのだけど、さすがに個人用のパソコンや携帯電話はない。フロイド博士が軌道上から娘に電話かける際、壁にでっかいスクリーンのついたテレビ電話を使ってるのだけど、あれは「公衆電話」が発展した形を想定してるんだよね

2014-07-19 19:56:09
後藤寿庵 @juangotoh

「2001年」を作った1960年代後半、コンピューターはとにかくでっかい物だったので、HAL9000もでかい。でっかいからこそ自然言語認識と音声発音ができたというイメージ。そもそも人間並みのAIhaいまだ実現してない

2014-07-19 19:59:35
後藤寿庵 @juangotoh

「2010年」を作った1984年、個人向けのパソコンが普及し始めてた。でもAIはまだ夢。なのでフロイド博士が浜辺で使うコンピューターはキーボード入力のAppleIIcでいけると思ったわけだ

2014-07-19 20:00:53
後藤寿庵 @juangotoh

つまり2010年という時代において、作品設定上高度なAIを装備したメインフレームクラスの大型コンピューターが存在するとして、個人は今の普通な電卓やパソコンを使ってると想像したわけだよね。

2014-07-19 20:02:04
後藤寿庵 @juangotoh

まさかクラウドを利用してSiriに愛の言葉をささやいたする時代が来るとは思ってもいなかったんだろうなwww

2014-07-19 20:03:15