事の始まり
刀語、読んだことはないんですけどストーリーだけ見るとめっちゃ色んな勢力交錯していて、刀の名前もカッコいい感じで超面白そうに見えますよね
2014-07-24 20:18:07だからまあ、設定とストーリー顛末だけ見てどういう話があったのか妄想してるくらいが一番おもしろい系の作品じゃないかなと認識してます。こういう楽しみ方する作品があってもいいよね……
2014-07-24 20:24:51絶刀『鉋』
@keiso_silicon14 では第一の剣・絶刀【鉋】からお願いします。特徴は最強の『硬度』。使い手は真庭の里の忍十二頭領の1人、真庭蝙蝠。主人公は刀を使わない剣士・虚刀流の剣士・鑢七花。幕府に仕える奇策士とがめの命令によって伝説の十二本の刀を集める事になります。
2014-07-24 20:29:22「奇なる巡りあわせよのう、鑢七花」「……」「幕府すらもが求める変体刀を手にしながら、結局は徒手の比べ合いよ。――このように」「……次」「【鉋】を盾として構えた己の忍技体術。……もはや、貴様の技では」「……次の一撃で、その硬度を通す。真庭蝙蝠。次で」「通らぬ」「……通す」
2014-07-24 20:35:23これは七花さんに先んじて【鉋】の本来の使い手を殺して所有権を奪った蝙蝠さん(中盤で七花さんと徒手空拳の比べ合いで互角)が、本来の想定とは違う「盾」としてその硬度を使い、剣技でなく格闘で殴りあうというシーンですね。
2014-07-24 20:37:27でも、七花さんは相手の術や技に応じてその戦術を変化させる無形の拳だから、絶対防御を透かされて蝙蝠さんはやられちゃう。「……防御を通す“浸透勁”だと?」すべてが奇策士の仕込みであったと、蝙蝠は知った。その技の情報を与え、己の警戒を見越し……「そのような技。俺が知るわけがなかろう」
2014-07-24 20:43:19斬刀『鈍』
@keiso_silicon14 では続いて第二の剣・斬刀【鈍】。特性は最強の『切れ味』。所持者は因幡砂漠の城主、宇練銀閣。真庭忍軍十二頭領の1人、忍法逆鱗探しの使い手、真庭白鷺が初登場します。
2014-07-24 21:04:25「【鈍】に受けは通じぬ」(……然り。受けは通じぬ)宇練銀閣の剣技は、速度に任せた八方萬字の太刀筋のみである。しかし【鈍】。全てが必殺。(……加え、この廃城の障害物。遮蔽。これも奴の罠。切れる。外見以上に)追われれば本能的に遮蔽に隠れる。そしてそれが意味を成さぬ“防御不能の太刀”。
2014-07-24 21:20:22障害物に脚を殺され、視界を殺され、戦局は絶対不利。(――白鷺。この一戦だ)どこかで奴が見ている。俺を利用する心積りだろうと、それは構わぬ。(俺に教えろ。絶死の太刀筋を貫く道。奴の“逆鱗“を!)とがめが【鉋】と引き換えに取り付けた契約。……その一度の勝機、無駄とする鑢七花ではない。
2014-07-24 21:27:31白鷺さんは型に嵌める事のできる戦技の使い手ならば、それを抜く“径路“が目に見える忍術の使い手で、故に本領は潜伏観察、確実に勝利が得られる相手の他に絶対に姿を晒すことがないのだけど、型を貫く径路が見えてもなお、絶対致死の威圧を誇る銀閣さんには勝利のイメージを持てないのね。
2014-07-24 21:33:15だから、とがめさんが独断で白鷺さんに接触し、二者の協力で銀閣さんを討つ計略を仕込んでしまう。銀角にはそうでなければ勝てないととがめさんは知っているし、七花の身体能力ならば、白鷺の“径路”を過たず辿ることができると信じている。故に七花は敢えて敵に有利な地で、捨て駒として特攻する。
2014-07-24 21:35:19この無謀な特攻策が通るかどうかが二巻の見せ場なのだ。七花の無形の拳に対して白鷺の“逆鱗探し”はあまりに相性が悪く、白鷺が直接に七花の前に姿を晒すことは、劇中を通してない。しかしこうして間接的に協力したり敵対したりする不思議な関係なのだよ!
2014-07-24 21:36:37銀閣戦の結末は、死域の覚悟で特攻した七花が、逆鱗の“径路”を通り抜ける寸前で自ら停止してしまうのね。銀閣の真の強みは、すべての敵を一斬で仕留めてきたゆえの殺人的な「威圧」にあるということを、戦闘者としての直感で悟ったから。
2014-07-24 22:03:55白鷺が「勝利のイメージを持つことができない」のは、単なる慎重や臆病ではなかった事に、その距離まで接近して気付く。威圧の領域に踏み込めば、確実に筋肉が硬直し、斬殺されていたと知る。
2014-07-24 22:04:42しかし、銀閣もまた、獣の如き覚悟で飛び込んだ七花の幻影を斬っていた。七花の覚悟もまた、直前まで真実のものであったために、その瞬間だけ、フェイントが成立した。(――俺の剣が欺かれた)(――俺の策が潰えた)両者が同時に、相手に敗北を覚えた、その瞬間。
2014-07-24 22:06:44前触れ無く、静かに銀閣が倒れる。そして起き上がらない。「……貴様、白鷺」蝙蝠との対決の際にも滅多に感情を露わにしなかった七花は叫ぶ!「白鷺!ふざけるな!白鷺ィィ!!」銀閣の首筋には、毒の鏃が刺さっていた。真庭忍軍で最も「臆病な」忍は、この一瞬の機で、銀閣を既に討っていたのだ。
2014-07-24 22:09:03まさにこれだぜ!配下が全て死んでも、一人で廃城を守り続ける男で、全ての敵を一撃で仕留めてきた【鈍】はまさに彼の命なのだ。
2014-07-24 22:13:02千刀『鍛』
@keiso_silicon14 続いて!第三の剣・千刀【鍛】。特性は圧倒的な『物量』。所持者は出雲国三途神社の神主、敦賀迷彩。真庭忍軍十二頭領の1人、『忍法渦刀』の使い手真庭喰鮫が初登場。
2014-07-24 22:06:59