マイルスは白人より売れることに、ウィントンは権威主義にハートをみた
- sunamajiri
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「ずっと立派なミュージシャンであり続けたいなら、新しいこと、その時に起こりつつあることに対してオープンじゃないといけない。成長し続け、自分の音楽でコミュニケートしようと思うなら、いろんな新しいことを吸収できないとダメだ。」 (マイルス・デイヴィス)
2014-07-24 21:36:11ウイントンが歌舞伎座twitter.com/jalcnyc/status… みたいなことばっかりやるようになってから、どうもアメリカが歯がゆくってしょうがない。お兄さんのブランフォードは何度かあったことあって、音楽性もすきなんだけどねー。@noburin2828
2014-07-24 22:06:39Knoxville: The JLCO with @WyntonMarsalis will be at the historic @TNTheatre tonight! pic.twitter.com/z1hYIxGvwo
2014-07-24 22:01:53@sunamajiri ウィントンはジャズを伝統芸能にしてしまいましたよね。結局、黒人がリンカーンセンターのトップに着いた時点でジャズの黒人音楽としての歴史的役割が一度終わったのかと。レナード・バーンスタインより上の地位に黒人が着いてしまったわけで。
2014-07-24 22:08:43うちの学校のホールなわけだが、ほんとマイルスからウイントンは大きいね。アンチレイシズムだったジャズが、単なるレイスミュージックになっちゃったからね。@noburin2828 黒人がリンカーンセンターのトップに着いた時点~ レナード・バーンスタインより上の地位に黒人
2014-07-24 22:17:27お兄さんとちがってこの顔みて。ww (^-^)/ pic.twitter.com/bA1fvETK7L @noburin2828 人がリンカーンセンターのトップに着いた時点でジャズの黒人音楽としての歴史的役割が一度終わったのかと。レナード・バーンスタインより上の地位に黒人が着いてしまった
2014-07-24 22:18:34@sunamajiri あの例の3枚組の大作、ブラッド・オン・ザ・フィールズという作品だけでそのことがよくわかりますよね。全編を貫くテーマは黒人奴隷制。しかし全てが完結され神話みたいになっちゃった。名作とは思うが繰り返しは聴かないもの。
2014-07-24 22:20:13だって音楽ってさ、流れじゃないですか。音楽は概念じゃないよ。歌い続ける意志みたいなもので、固まった商品じゃない。愛ってのは転がってるものじゃなくて、探し続けるものでしょうよ。
2014-07-24 22:22:20ブランフォード・マルサリスだと『トリオ・ジーピー』とかよく聴いた。例のピアノレストリオで吹きまくるヤツだけど、あれは好きで一時期よく聴いたかと。
2014-07-24 22:25:28マイルスが白人の権威音楽に対して、人種を超えた世界音楽とする商業化を目指したのだとすると、ジャズの商業的衰退期に現れたウィントンには、商業化こそスレイバリーで、黒人音楽の権威化こそ目指すべき、という発想。この断絶がいたるところにある「あれ」にそっくり。@noburin2828
2014-07-24 22:31:59その「あれ」をみんな上手く言い当てられないのだが、たとえば親の世代を左翼と決めつけるネトウヨとかと非常によく似ている。マイルスの商業主義を、奴隷制を決めつけ、レイシズムに走るウイントンとか、すべてオイディプスコンプレックスにしか見えない。@noburin2828
2014-07-24 22:34:09日本はネット時代に、急激に右傾化が顕在化したりしたけれど、もともと60年代的なものが衰退してから、世界的に同時多発的に派生した、ある種の大きな流れに思えてならない。ジャズもマイルスが世界文化にしていたから、真っ先にその流れに呑み込まれたかのように見える。@noburin2828
2014-07-24 22:37:32@sunamajiri 個人的な考えですが、ジャズはパーカーのところでいっぺん終わってるんです。それをマイルスが延命させて世界的にさせたという印象が、私の頑迷なジャズの理解ですね。
2014-07-24 22:38:24日本人はジャズはそのパースペクティブtwitter.com/noburin2828/st… で考えるんですよ。それで見えなくなるんですよ、このマイルスとウイントンのオイディプス関係のようなものが。しかしウイントンでは息苦しいから、クラブ的なものとかに流れている。@noburin2828
2014-07-24 22:46:56いわば、ウイントン的な正規表現と、クラブ的なオルタナジャズみたいになってきてるんです。しかし、マイルスというか60年代まで、ジャズのメインストリームという概念ないしは感性は、ウイントン的な正規表現のことではなかった気がするんです。@noburin2828
2014-07-24 22:49:40歴史で考えると、ジャズはパーカーのところでいっぺん終わってるのよ。パーカーはビバップで極めてしまったわけで誰も彼をアドリブで越えられない。だからマイルスはハードバップを戦略として選んだわけ。
2014-07-24 22:49:49@sunamajiri 私からするとウィントンはやっぱりジャズを伝統芸能にした実行犯だったのだと思いますね。本人は良かれと思ったんだけど、マイルスへのオイディプスコンプレックスは少なからずあると思います。
2014-07-24 22:51:44いやもちろん、当時から日本でもウィントンのことは、そういう風に受け取られているのですが、どうも日本ではなぜそうなの?というところで、そりゃ黒人の伝統音楽だからだろ?と思考停止するだけなんですよ。だから、新しいジャズの感性から取り残された感じが強いです。@noburin2828
2014-07-24 22:55:2460年代までジャズでメインストリームという感覚は、商業主義のことであるどころか、商売を考えずに自律できたものだったのに、マイルスはメインストリームを破壊し、ロックのような商業主義に向かったんです。それへの反動でウイントンはアンチ商業主義をやってるんです。@noburin2828
2014-07-24 22:59:50@sunamajiri まあ確かにウィントンのアルバムを聴くと、独自の新しい感覚で演奏しているというのはわかるんですよ。ではそれが何なのかというと今ひとつ言葉にできない。いわばジャズというものをカッコにくくって見た感じ。
2014-07-24 23:00:28ウィントンのアンチ商業主義は、マイルスの世界音楽の反動表現で、民族的な権威化に意味を見出すことです。だから、ウイントンの感覚にある正規表現であることと、60年代中盤までのハードバップにとってのメインストリームという感性は、かなり対照的なんですよ。@noburin2828
2014-07-24 23:00:57@sunamajiri 私はそれ、商業主義だったとは思ってませんけどね。抑もマイルスはジャズには全く拘泥していない。自分の音楽がジャズであるという自覚はそもそもない。彼は自らの赴くままにジャズから遠ざかった感じがしますね。
2014-07-24 23:02:50商業主義というのは対語表現です。マイルスが意識したロックは単に成功したから売れた。そういう音楽にマイルスは強く人種的な意識を持ったんです。だから商業的成功とは人種的成功のことだったんですよ。ウィントンは商業的ではない権威的な人種的成功に傾倒するんです。@noburin2828
2014-07-24 23:07:20@sunamajiri なるほどね、タームの使い方の誤解でした。けれどマイルスを商業主義と呼ぶのは抵抗があるなぁ。絶対に違うと思うけど。別のターム、何かないっすかね。
2014-07-24 23:09:02たとえば、日本の製品が売れるのを日本では貿易的な成功というが、売れなくなると日本人という民族主義が台頭するのと同じ原理です。ジャズにとってロックというのは、商業的成功に見えるんですよ。音楽の人は売れるということを精神的なことだ、と言いたがるんですが。@noburin2828
2014-07-24 23:10:12