誤植の話(0)前置き by ひと目でわかる六法入門さん @ichimoku_roppou

誤植の話の前置きです。 「どこも間違いのない六法など、ない」 そうだったのですね・・。
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ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

のっけから変な話ですが、私「中の人」は、過去、六法編集者であったのですが、現在はフリーランスでいろいろやっており、一昨日はアルバイトで字の間違いを見つける「校正者」の仕事をし、その道の専門家に「プロ級の腕前」と評価していただきました(笑)。

2014-07-24 09:30:56
ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

だから胸を張って言うのですが、「どこも間違いのない六法など、ない」と(笑)。

2014-07-24 09:31:14
ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

もちろんあってはならない話で、一冊の六法には必ず複数の担当者(編集者)を置いて、同じ原稿やゲラ(活字に一度組んだもの)を2人以上の目で必ず見るように組織化されています。

2014-07-24 09:31:55
ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

私も新人時代は超ベテランの「六法の神様」と呼ばれる編集者と組み、教えられたり叱られたりしました。

2014-07-24 09:32:14
ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

六法の神様がどのくらい「神様」なのかというと、陸軍幼年学校出身、昭和30年頃から六法の編集をしていて、定年後も乞われて再雇用、その後もアルバイトで来られて私を教えていたぐらい神様。ちょっと昔の話です。

2014-07-24 09:32:36
ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

六法編集の手順は、官報に載った「○○を○○に改める」という「改め文」(かいめぶん)を赤ペンで現行の条文に書き足したり直したりして原稿を作り、印刷会社の人が文字を組んだものをチェックし、それを3回から4回繰り返して完成させます。

2014-07-24 09:33:03
ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

また改めて書きますが、その際の修正漏れや間違い、改正で行数が増えることで起こる誤植やミスが起こりがちです。ただ、現在はすべて電子組版になっているので、誤植自体は激減しているはずです。私がするのは、それ以前の昔の話です。

2014-07-24 09:35:25
ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

六法編集者は、もちろん間違いが起きないように慎重に作業するのですが、その過程で、どうしてもミスが出てしまうことがあります。

2014-07-24 09:36:35
ひと目でわかる六法入門 @ichimoku_roppou

われわれは気づかなくても、本になってから読者の方が見つけられることも多く、六法編集部には、ご指摘やお叱りの声がけっこう寄せられます。ありがたいことです。

2014-07-24 09:36:56