【設定厨ですから】クロフォード家設定まとめ

自分用メモ。 たのしいクロフォード一家
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野性の野良 @__noranora

親父殿はさらさらと流れる雪解け水に沈んでいきます。遂げられなかった約束を後悔しながら誰かに宛てた手紙を握りしめています。薄れる意識の中、心の内で「まだ生きたかった」と呟きます。 shindanmaker.com/465950

2014-07-28 21:21:51
野性の野良 @__noranora

さて、それじゃ長くだらだらと設定行くよう。

2014-07-29 19:55:49
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 【クロフォード家の話】早い話が呪われた一族。自らの仕える「王」のためだけに生きて死んでいく。始祖のは魔女と言われた女。今現在魔女に関してはどうこう言われているけれども、彼女が何らかの力を持っていたのは間違いない。グレイディア建国の手助けをした女。

2014-07-29 19:58:27
野性の野良 @__noranora

@Valleysh グレイディアに関してはそのうち。とにかく、その建国の祖はヴァレイシュの先祖。女好きではあったが彼女にだけは手は出さなかったという話。大事な友人の一人だったからと。しかし彼女の方はそうではなかった様子。…なので、とにかくも永く彼を、彼の一族を守るために、

2014-07-29 19:59:40
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 「造りだした」のがクロフォード家。一時期彼女が姿を消し、戻ってきた頃には一人の赤子を抱えていたことから、攫って来たのか、産んだのか、それともどうかしたのか、それは誰も知らない。かつての旅の仲間を伴侶にし、彼女は初代の命が尽きるまで、グレイディアの繁栄を助けた。

2014-07-29 20:01:55
野性の野良 @__noranora

@Valleysh ちなみにグレイディア祖先の死因は食中り。ロシュフォール・V・グレイディア。享年48歳。その時点で子供は3名。このあたりは本筋とは関係ない。さて、ロシュフォールの死後、彼女は姿を消した。お約束通り、彼女の姿は若い頃のままだったという。キレると怖い女。

2014-07-29 20:04:16
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 彼女が自らの一族に施したのは祝福どころではなく、呪い。王を守るために(そばにいるために)与えられたのは、無類の力。ガーラルドが(ロール上では)一騎当千に近いのは、この呪いのため。王を外敵から守るため、全ての災厄を跳ね除けるため。恐らくは思考さえ呪われていた。

2014-07-29 20:06:25
野性の野良 @__noranora

@Valleysh クロフォード家の人間は全員が全員、王を絶対のものとして見ていた。狂おしいまでに。王のためであれば全てをささげ、戦う。王が死ねば自らも死ぬ。王が死なずとも、クロフォード家の当主の代替わりを行えば、先の当主は死ぬ。王を守る力がないものは必要ない。

2014-07-29 20:08:52
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 代替わりが行われる事例はまちまち。たとえば王の不興を買ってしまったり、何も知らない王が代替わりを勧めてみたり。或いは、彼らの祖である魔女が「資質なし」と断罪したりも。ともかくもそんな風にして、長々とグレイディア家とクロフォード家の関係は続いていた。

2014-07-29 20:11:51
野性の野良 @__noranora

@Valleysh とはいえクロフォード家もただの人間なので、ダメなものはダメ。近年の王家崩壊の際にはついに間に合わなかったため、王は死亡、当時のクロフォード家の当主(ガーラルドの祖父)も死亡した。逃げる王子を保護したのは出入りの武器商人だが、その後彼らを保護したのは、次の当主。

2014-07-29 20:14:18
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 次の当主(ガーラルドの父)と、身を隠した王子(ヴァレイシュの祖父)。彼らは密に連絡を取り合い復讐の時を待つが、動いたのはまだそれほどの力を持っていないはずの、当主の末の息子だった。ガーラルド。彼は実力で、王を追放した将軍三家を追い落とす。まずは一番有力な家。

2014-07-29 20:18:53
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 今は誰もが口を噤むが、ある日、その将軍家の周囲に張り巡らされた、不可視の結界。誰もが「なんとなく」その周辺に近寄るのを拒否し、立ち入れない状態がその後一月続いた。結界が晴れた後、そこを訪れた者が見たのは、敷地全てを埋め尽くす薔薇の花。人間の影はなかった。

2014-07-29 20:21:42
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 誰がやったというわけでもない。クロフォード家の末息子がひと月もの間行方を晦ませていたことを知る者は数少ない。集団での夜逃げ、ということで不可解さを残しつつ決着がついた。王の正規軍の一部に警察を兼ねる部隊もあったが、彼らを指揮する将軍家が怯えて動けなかったのだ。

2014-07-29 20:23:59
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 当主は全てを知っていた。王子も何が起こったか理解した。何も気づかなかったのは、当主の末息子と歳の近い、王子の息子(ヴァレイシュの父)くらいだろう。三将軍家のうちのひとつが消えたことに、残り二家の将軍家は浮足立った。末息子もあえて手出しはせず、膠着状態が続いた。

2014-07-29 20:27:24
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 事態が大きく動いたのは、代替わりが行われた後。クロフォード家は末息子を残し、素質の無かった他の兄たちは何人かが旅に出て、何人かが姿を消し、何人かが重職についていた。当主は末息子、ガーラルドが継ぐこととなった。このころは既に、表向きは将軍二家も従順な態度だった。

2014-07-29 20:30:45
野性の野良 @__noranora

@Valleysh そのうち、まだ幼い娘を持っていた一家がクロフォード家の者との婚姻を打診する。これがアルディラ。その意図には気が付いていたが、ガーラルドは彼女を受け入れた。そして、ヒューゴ、ヴァレイシュ、アルディラの三者が出会う。「あなた、眼つき悪いわねえ」これが初対面の台詞。

2014-07-29 20:34:33
野性の野良 @__noranora

で、何処までやったか忘れる始末……っていうかどこから再開しよう?

2014-07-30 19:59:20
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 3名が出会ったころの事はまた別の話。ヴァレイシュの父(アーサー)とガーラルドの話をしよう。二人が出会ったのは、まだ十代のころ。それまでは自らの一族の掟なんぞ知ったこっちゃない、だったガーラルドは、アーサーに会った瞬間に全てを理解した。ごく自然に、すとん、と。

2014-07-30 20:02:17
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 不思議な子供だったらしい。どちらかと言えば周囲の同年代からは距離を置かれがちだったガーラルドに、彼は躊躇うことなく声をかけた。「それ何読んでんの?」と。何と答えたかは覚えていないらしいが、そこから二人の交流は始まった。ガーラルドは何の疑問も持たず、彼に懐いた。

2014-07-30 20:05:08
野性の野良 @__noranora

@Valleysh それこそが呪いの一つ。抗うことすらできず、クロフォード家の者は皆一様にグレイディア家の人間に心惹かれる。ガーラルドもまた、抗う事は出来なかった。彼らとの交流そのものが、クロフォードの人間にとっては至上の歓びを感じるものだったからだ。傍から見れば異様なほどに。

2014-07-30 20:07:31
野性の野良 @__noranora

@Valleysh それを上手く隠し通すのも資質の一つ。事実、周囲の人間はもと王族の存在に誰も気づくことが出来なかった。こうして、正規軍よりも遥かに機動力の高い傭兵団を所持するクロフォード家に自由に出入りすることのできる武器商人、としてグレイディア家の人間はその地位を獲得する。

2014-07-30 20:10:54
野性の野良 @__noranora

@Valleysh 傭兵団の話はまた後で。グレイディア自体元々鉱物の発掘とその加工で栄えた都市。武闘派揃い。やがてアーサーとガーラルドは、一人の女性を巡って争う事になる。が、彼女が誰に思いを寄せているかを悟り、ガーラルドの方が身を引いた。この二人の間に生まれたのがヴァレイシュ。

2014-07-30 20:15:03
野性の野良 @__noranora

@Valleysh (そのころ既にガーラルドに第1子がいたという話は置いておいて)お互いが成人したころから、ガーラルドはしきりにアーサーに王位を取り戻すように進言するようになる。彼らが王でなければ、クロフォード家が存在する意味がない。その為ならばどんな障害でも排除すると。

2014-07-30 20:18:43
野性の野良 @__noranora

@Valleysh しかし、アーサーは頑として首を縦に振ろうとはしなかった。武器商人が身の丈に合っているし、父や祖父が苦労していたのも知っている。何より産まれてくる子供にも、王家と言う重責を背負わせたくない、と。お前には悪いけど、といつもすまなさそうに笑っていた。

2014-07-30 20:20:52
野性の野良 @__noranora

@Valleysh やがてヴァレイシュが産まれ、ほぼ同じ頃にヒューゴが産まれる。ヒューゴはガーラルドの実子ではなく、ガーラルドの唯一の妹の息子。クロフォード家の中でも異端中の異端、暗殺の執行人。それを妹が引き受けたのは、偏に兄への異常なまでの愛情が為した業だった。

2014-07-30 20:24:07