渡邊芳之先生 ynabe39の「宗教じゃないと思っているほうがたちが悪いというのはわれわれが「じっさいには宗教としか言いようのないいろいろなもの」について繰り返し見てきたことだ。」
千の風になって。
北海道帯広市 · twilog.org/ynabe39
渡邊 芳之(わたなべ よしゆき、1962年4月22日 - )は日本の心理学者。帯広畜産大学人間科学研究部門(人文社会・体育学分野)教授。博士(心理学・東京国際大学)。 佐藤達哉、尾見康博との共同研究を中心に心理学論、心理学史、人格心理学や血液型性格分類の批判的検討などの分野に論文・著作を持つ。趣味はレコード蒐集。
http://ja.wikipedia.org/wiki/渡邊芳之
渡邊 芳之 -帯広畜産大学-
http://www.obihiro.ac.jp/ichiran/watanabe_yoshiyuki.html
インドのある地方では、未亡人は夫の遺骸とともに生きたまま焼き殺される。これをしも一つの立派な文化として評価する視点があってこそ、あらゆる民族の文化は等価であると言える。そうでなければ、価値相対主義は無知と判断停止の混合物にすぎない。
2014-07-31 16:23:00なにを「人権」と考えるかは人によるし時にはずいぶん都合よく用いられるにしても「人権は大切」「人権を守れ」ということ自体には誰も反対しないし疑問を感じないということも「一つの文化」であって「そうでない文化」もあると思えるかというと日本人だってすでに難しいのではないか。
2014-08-02 08:17:32そういう相対主義をとらない(じっさい多くの人はとれないだろう)以上、世界は正義と悪に分割されていて悪の支配する地域を解放せねばならないということになる。
2014-08-02 08:19:27いっぽういまの日本人には昔の「十字軍」などの運動は不合理で違法なものに見える。日本人は「あれは宗教だからいけない、人権は宗教じゃないから」と普通に思うだろう。
2014-08-02 08:21:38@ynabe39 「うわぁ、インドやイスラムは野蛮ねぇ」と言いながら自分達に直接関係ある、精々日本の中においてだけ人権が守られれば良い、わざわざ出ていって他所を「解放」するところまではしなくていい、そういう立場は
2014-08-02 08:23:26宗教じゃないと思っているほうがたちが悪いというのはわれわれが「じっさいには宗教としか言いようのないいろいろなもの」について繰り返し見てきたことだ。
2014-08-02 08:23:37その日本だって国連やら外国やらから「人権が守られていない」と批判されるのだけど、それに対しては「欧米の価値を押し付けるな」と怒るわけでいろんなことが入れ子でごっちゃごちゃになっている。
2014-08-02 08:28:07「それをしないと神の国に入れない」と信じている人々がそれを行うことを「人権」の名において制限する、ということがどういうことか。宗教より人権のほうが優位とどうやって言えるか。
2014-08-02 08:30:26自分自身も「生命」と「人権」を最も上位に置く西欧先進国的な価値観を持っているしそれこそ日本はもっとそれを重視した方がいいと思うほうだけど,それは「西欧のみなさんと同じ宗教を信じている」のであって,イスラムは宗教だけど自分のは宗教ではないとは思わない。
2014-08-02 08:42:22以前はそこのところを「別の宗教を信じている人は世界のどこか遠い別のところに住んでいてあまり関わらなくてよい」という仕組みで解決していたのだけれど,グローバリズムによってそうもいかなくなった。
2014-08-02 08:43:35人文社会系の考え方の訓練を受けた人間が自分は「生命と人権は最高の価値だ」と思いながらも「割礼は野蛮だから禁止しろ」みたいな考え方にも簡単には共感できないのはそこだけれども結果として旗幟不鮮明になる。
2014-08-02 08:46:21ややもすると人権や生命尊重など欧米や日本が共有している価値は「科学」かそれに近いもので,イスラムや他の原理主義などなどそれに対立するものは「宗教」という切り分け方をしているように見えるのはそりゃ違うだろうと思う。
2014-08-02 08:48:11「この世ではなくあの世で幸福に暮らしたい」という価値と「この世で幸福に暮らしたい」「この世を幸福なものにしたい」という価値のうち前者は宗教で後者は科学みたいな感じがわりと共有されているんじゃないか。
2014-08-02 08:55:19