Adamの教え(現代美術編)

Adamはなんでも知っている。
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m.$.t.k. @mk_sekibang

大変面白かった。美術的価値の曖昧さについて、もっと認識されるべきなのかもしれない。 / “現代美術のハードコアはじつは世界の「宝」である / 東京国立近代美術館・主任研究員 保坂健二朗氏インタビュー | SYNO…” htn.to/KJU2m4 #世の中の仕組み

2014-07-16 09:06:26
Adam Takahashi @adamtakahashi

@mk_sekibang 現代美術(の理解)とインテレクチュアル・ヒストリーは似たところがあって、後者において著作単体で真か偽かを判定するのではなく、コンテキスト込みで理解しようとするように、前者でも作品単体で美か醜かを考えるのではなく、文脈込みで理解するものなのですよね。

2014-07-17 17:00:15
m.$.t.k. @mk_sekibang

@adamtakahashi バーネット・ニューマンとか、単体で良いな、と思うものもありますけれども。なにが書かれているか関係なく、なにか良い体験を与えてくれるものが好きです。

2014-07-17 17:05:50
Adam Takahashi @adamtakahashi

@mk_sekibang 僕が説明するのは野暮ですが、ニューマンとかロスコというのはいわゆる「抽象表現主義」といって、それを擁護した米の批評家たちは、あれを自律する絵画の完成態、西欧美術史におけるモダニズムの到達点として考えたのですよね。幾つかキー概念があって、

2014-07-17 17:11:35
Adam Takahashi @adamtakahashi

@mk_sekibang フラットネス(平面性)というのと、自律している、つまり鑑賞者は関係ないと。あのフラットな絵画(バーネットとかロスコとか、でかいキャンバスでしょ?)の内で、理念的な「美」が体現されているのだ、という主張です。

2014-07-17 17:14:49
Adam Takahashi @adamtakahashi

@mk_sekibang で、英米の戦後美術は、その抽象表現主義=モダニズムへの「批判」として始まったのですよね。それがいわゆる「ミニマリズム」から「ポップ」に繋がるもので、理念的な美がそこにあるという一神教的な発想ではなく、鑑賞者込みで作品は完成するという発想になるのですよね。

2014-07-17 17:18:08
Adam Takahashi @adamtakahashi

@mk_sekibang そこを理解すると、どうしてアーサー・ダントーとかが解釈学を導入して、美学を更新しなければならなかったのかとか、そういうことも分かってくるわけですが・・・。て、なぜか、朝から熱くなってしまった・・・。

2014-07-17 17:21:02
Adam Takahashi @adamtakahashi

@mk_sekibang ハル・フォスターの『リアルの回帰』という名著があるのですが、それを読むと英米の戦後美術の「曖昧さ」というのは、かなり緩和される気がします。最近、『第一ポップ時代』が訳されたので、それも良いかもしれないけれど。

2014-07-17 17:26:57