第54回宇宙科学技術連合講演会:『はやぶさ』探査機の帰還/カプセル回収-その経緯と意義について
- SubaruTakeshima
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いよいよ川口先生の講演。かぶりつき席しか空いてなかった。遠慮せず座る。 http://twitpic.com/382zgu
2010-11-19 13:16:04何度も来てる人に「こないだと1ページだけ違いましたねと言われたことがある。今日も同じ話多いです」いえ、それでも興味深かく伺います。まずははやぶさ概要なのでtsudaりませんw
2010-11-19 13:18:49イオンエンジンが惑星探査に適していることをしめした。惑星探査機は到着するまで電力は使わず、イオンエンジンは到着したら使わない。
2010-11-19 13:22:29川口先生のパワポ、とてもシンプルかつ充分な内容でわかりやすい。繰り返し使ってる間に練り上げられたんだろうなあ。
2010-11-19 13:24:251985年に小惑星探査を構想。当時の化学ロケットではとても不可能だった。18年後、はやぶさ出発。
2010-11-19 13:26:56小惑星ランデブーは当時オリジナルだったが、NASAに真似されて悔しくて、NASAもためらうような計画をやぶれかぶれ、ハッタリで、ろくに計算もせず切り出した。
2010-11-19 13:29:12NASAは世界初にこだわる。ニューホライズンは冥王星を数時間フライバイするだけでもやった。ニアシューメーカーは、着陸しても観測センサーは何もないのに、小惑星着陸した。
2010-11-19 13:31:08はやぶさが着陸し、離陸成功してようやく世界初。やってやった!NASAは祝福してくれたが、内情はシーンと沈んでいたようだった。NASAに勝った瞬間。
2010-11-19 13:33:08小惑星探査で何がわかるのか?地球は溶けてしまったから重いものは地上ではわからない。マグマは軽い物質だけ。そういう重いものは小惑星にある。
2010-11-19 13:34:59軽い物質を含む小惑星も探査したい。エンケラドスとかも探査したい。ディープインパクトは名を変えて彗星核を撮影した。素晴らしい。はやぶさでもやりたかったが、失われてしまった。
2010-11-19 13:37:03はやぶさの通信途絶は事故ではない。我々は被害者ではない。自分でやったこと。燃料漏れは着陸できたから起きたこと。燃料が失われたのは予想外。
2010-11-19 13:38:10弾丸発射失敗は、失敗そのものより、発射したという誤情報を出してしまい、訂正したのが辛かった。その後は、地球へ帰れず「科学技術は失敗する」という例になるのが怖かった。しかし「ゴールは地球」という信念をチームが共有していた。
2010-11-19 13:40:36はやぶさの回転が収束し、太陽電池が復旧し、無指向性アンテナがつながる。それより心配だったのは年度末。プロジェクトが打ち切られたらおしまい。成功率を示した。絶対とは言っていない。信じちゃった人がいても、私のせいではないw
2010-11-19 13:43:00こちらからコマンドを送らなければならない。水晶振動器が冷えていて、どんな周波数を送ればいいかわからない。ほかわからないこと多数
2010-11-19 13:44:44電波が来ない。協力企業は人を引き上げざるをえない。いろいろ可能性を検討して、つなぎとめた。いろいろな送信を2,3ヶ月やり、1年繰り返す計画を立てたが、7週間で成功した。初めて信心深くなったw
2010-11-19 13:47:00太陽に向けたいが、太陽がどっちかもわからない。はやぶさに手を差し伸べ、握り返してもらうような運用。がんばれ、はやぶさ。だんだんはやぶさの状況がわかってくる。でも通信だけで40分かかる。2ヶ月かけて太陽に向けた。
2010-11-19 13:48:54化学燃料がない。太陽光圧で姿勢制御。全イオンエンジンが寿命。運命の残酷を感じた。しかしイオンエンジングループが頑張った。バイパスダイオード運用は地上運転もしていない。試験もしていないみのが本当にうまく行くのか。
2010-11-19 13:51:40日々性能低下するエンジン。ついに神頼み。中和神社へ行った。行ってみたら道中安全の神社だった。これは業務ではなくポケットマネー。これを書き加えたのは会計検査院対策w
2010-11-19 13:53:36太陽から遠かったので電力不足が起きる。自動的にブレーカーが落ちて復帰するようになっていたのが幸。クロス運転では電力の半分が熱になるので、焼けてしまったら二度と動かない。心配だったが、最後まで持ちこたえてくれた。
2010-11-19 13:55:32そうまでして君は。彼は嫌だったのかもしれない。化学燃料がなければカプセルと一緒に落ちるしかない。イオンエンジンが故障したとき、彼は嫌がっているのかもしれないと思った。復旧して、万端の準備で突入させるということは、彼を落とすことになる。気持ちを切り換えて、彼は帰りたいんだと考えた。
2010-11-19 13:59:41カプセル分離前、不必要なセンサーは全部切っていた。分離後、はやぶさの目に地球を見せてやろうと、みんなで決めていた。7枚撮ったが、最期の1枚だけが成功した。
2010-11-19 14:01:16驚異的精度で着陸。わずか500m、1時間でヘリから目視。1週間ぐらい探すつもりだったのに、自分は行けなくなってしまったのが心残りwヒートシールドは見つからないかもしれないと思っていた。カプセルは新品のよう
2010-11-19 14:04:19切断されたアンビリカルを見て、はやぶさの子どものように感じた。7年前のものとは思えないほどきれいだった。
2010-11-19 14:05:25ぱっとひとかきしたら1500個ものサンプルが取れた。まだ調べていない面もある。ほとんどが地球外物質と確定できた。
2010-11-19 14:07:31アメリカは「はやぶさは世界2番目のサンプルリターン」「世界2番目の再突入速度」と言っている。アメリカは世界一の国の国民であることに誇りを持てという政策。日本は2位で良いんじゃないですか、ではいけない。
2010-11-19 14:10:02