海法紀光さんが語る「ネタ被りと著作権の考え方」

「初期設定が似ている」というそれだけの理由で、現物を観る前から先行作品の設定盗用が疑われてしまう昨今、ちょっと落ち着いて考えてみましょうよ、という呼びかけだと思い、覚え書き的にまとめてみました。
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海法 紀光 @nk12

法律というのは目的があって、著作権というのは、色々な著作物が作られて文化に貢献することを目的としています。例えば、作ったものが安易にコピーされると、最初に頑張って作った人の努力が無駄になるわけで、そうなると誰も作品とか作らなくなる。それを防ぐのは大切です。

2014-08-12 05:15:02
海法 紀光 @nk12

@nk12 でも、逆に制限が厳しすぎても、著作物が作りにくくなります。たとえば、巨大ロボットは横山光輝以外書いてはいけない、変身ヒーローを石ノ森章太郎以外書いてはいけない(それぞれ、最初に発案した人はさらに遡れると思いますが、例として)となると、世の中ずいぶん寂しくなるでしょう。

2014-08-12 05:16:50
海法 紀光 @nk12

@nk12 こうしたアイディアの占有を認めると大企業ががっちり抱え込むでしょうし、そうなると大企業は儲かるかもしれませんが、文化全体としては発展しにくい。それを防ぐためにアイディアとかコンセプトとかは著作権法では制限されません。

2014-08-12 05:19:46
海法 紀光 @nk12

@nk12 巨大ロボも変身ヒーローも魔法少女も、その他のなにもかも、先人のアイディアを自由に使い、継承し、発展させることで面白くなって来たわけですな。だもんで「ネタがそっくりだ」というのは、少なくとも著作権法違反でないことは覚えておいていただけるとありがたいです。

2014-08-12 05:23:20
海法 紀光 @nk12

@nk12 「この作品はこの作品と似すぎててカッコワルイ」と思うのは一つの意見ですし、誰しも、完全にそのままにならないように自分なりのオリジナリティを入れ込むわけですが、少なくとも、著作権でそれは禁止されてないし、禁止すべきでもないのです。

2014-08-12 05:24:28