第3回短詩会 入選作まとめ #短詩会

キュロフ症候群　Ⅵ型 @76hu_

さてでは皆さん、第3回　#短詩会　の発表の準備をいたします。きょうは、ひとりの小さな夢が叶うようです。

キュバル @16hu_

というかこっちで発表します。

キュバル @16hu_

床下の蟻地獄は發見されないだろう。花の血で荒らされた、砂の砦の乾いたなまぐささに興味はあるまい。汝、苦しんで薄翅蜉蝣に變身せよ。 ――第3回　#短詩会　点数作品、それでは公開です。作品　作者　選評の順番でお送りいたします。

キュバル @16hu_

あの日から帰らぬ人を責め立てる少しの嘘と最後のさよなら @iris_me　1点 選：魂の前で記念撮影をしましょう。さよなら死者、ばいばい生者

キュバル @16hu_

いずこかへ行ける方向幕に乗り明くる日いつかくるくるめぐる @silossowski 選：くるくるめぐるの語呂のよさがすべて。

キュバル @16hu_

マッシュポテトでも存在証明になり得る夜の帳が下りる @zenshuuwokaini　1点 選：夜の帳とマッシュポテトの関係、それらの色のコントラスト、口に出して読んだときのリズムの良さがいいですね。しかし正直よくわからないので、作者の解説が聞きたくて選びました。解説願います。

キュバル @16hu_

裏切者は裏切を恐れ逃亡す　泣きながら対抗す　夏に @16hu_　2点 選：夏は逃げることができる期間でもあるので、つらい 選：決闘の歌です。「逃亡」と「対抗」は反する行動のように思えますが、最後の「夏に」という歯切れの良さにより、かなり気持ちのいい作品になっています。

キュバル @16hu_

血流を包みて白きワンピース少女は笑う卒業アルバム @16hu_　2点 選：明るくてキレイなんだけど何か不穏、不安なものを感じる 選：血流を白きワンピースで包んだところに良さがありますね。赤と白のコントラストと、どこか不穏な雰囲気があるのもいいです。

キュバル @16hu_

ゴツいバイクが突如緑に光りたり数ふるほどもなき夏の星 @zenshuuwokaini　2点 特選：とても夏らしくていいですね。初句が七音になっているところから、バイク青年の衝動めいたものを感じます。「数ふるほどもなき」という表現も好き。

キュバル @16hu_

それでは次からがトップ3ということになります

キュバル @16hu_

思い出が遠のく浜辺ついてきた君が誰かも分からずひとり @iris_me　3点 特選：何かに従って歩いていたら海まで来てしまった。この先どうすればいいか分からず途方に暮れる姿が浮かぶ。人生か。 選：下の句が衝撃的。曖昧でわからない誰かを思うとき、「ひとり」であることを実感します。

キュバル @16hu_

「性格を変えたくてさあ」前髪をそろえた理由「脳と近いし」 @silossowski　3点 選：理由になっていない理由が目を引く。今回で一番キャッチーだったのでは。 選：ここに、心がある。 選：「脳と近いし」という答えはとぼけた感じで、会話体の面白さが上手く。黒髪女子だといいな。

キュバル @16hu_

心臓を銃弾にして天国を祝砲で撃つテロリズムの日 @silossowski　4点 特選：日本語がちぐはぐな感じがするけど他のを見るとこれが一番かなあという気がする。 特選：短歌と他のものを比べたとき、短歌最大の武器にしてアイデンティティは韻にある。韻と接続、《調べ》が絶妙ゆえ特選

キュバル @16hu_

――以上が第3回　#短詩会　の得点作品となります。参加作品数は15、得点作品数は10、うち6つが2点以上という、なんだか本格的な会になって参りました。今回驚いたのは、参加1回目の投票した作品がわりと高得点だったことにあります。

キュバル @16hu_

俳句の先生が仰ることには、「わからないうちは良さも悪さもわからないからみんなばらばらに点をいれる。そのうち良し悪しがわかってくるから点が偏る」とのことです。すると新規参加の2名は、複数経験者並の評価力を持っているということになります。先が楽しみですね。

キュバル @16hu_

第4回　#短詩会　の締切は【8月27日23時59分】に設定いたします。おひとり様10作品まで、短歌俳句気合などをキュバル、キュロフのDMかチャットにお送りください。今までの作品や選は全て残してありますので、気になる方はお気軽にどうぞ。生き残りましょう。ぜひ。では第3回はこれにて。

シロソウスキー @silossowski

第3回短詩会チャンピオンいただきました。ありがとうございます。RTとかはあとにして、祝い酒と称して酒を飲む理由にしたいので、酒を買ってまいります。

キュロフ症候群　Ⅵ型 @76hu_

第3回はわたしがあまり活躍できなかったので第4回に向けて修行しました。

シロソウスキー @silossowski

これは、電車の方向幕がくるくる回っているとき、意外な行き先表示や列車種別・愛称が現れることから旅情を刺激されるということを詠んだものです。選評のとおり、「くるくるめぐる」の部分は苦労したし意識した点であります。

シロソウスキー @silossowski

なかなかキャッチーな詩ですよね。前髪をパッツンとそろえる動機というのは色々ありますが、こういうトボケ方を経て、高校を卒業したらFRUITSに載るような子に進化してほしいものです。ちなみにわたしは最近前髪パッツンにしました。黒髪パッツンに、どうぞ欲情してくださいませ。

シロソウスキー @silossowski

これが3回めにしてチャンピオンを獲った作品となります。「日本語がちぐはぐ」という指摘は正しくて、いろいろ推敲しまくって、結局これを出したという感じで、歌全体の流れとしてはスルスルしてないですね。言い回しや順序を変え、多分20案ぐらい出したけど、これを最終的に選びました。