- eighter_rieko83
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24 村上「また会えるって 思ってへんかったわ。」 タクシーの中で、信ちゃんがそう言って笑った。 私 「ホント、びっくりしたよ!」 村上「連絡先も 聞いてへんかったしなぁ。」 私 「単なるファンだもん。 そりゃ連絡先なんて 聞かないでしょ?」
2014-08-16 21:54:2025 村上「でも、もぉ元ファンやろ。」 私 「えっ?」 村上「もぉー友達ちゃうの?」 私 「え、う、うん…。」 素直に嬉しくて、笑顔になる。 村上「旅行いったゆーたら、 みんなに楽しかったか 何したんか聞かれて…。」
2014-08-16 21:54:4426 村上「そーいえばおもろいヤツと 飲んだなぁって、真っ先に 頭浮かんでん。」 暗い車内でも、信ちゃんが笑顔なのを読み取ることができた。 村上「んで、あー連絡先 聞かんかったなぁー…て。 ホンマ偶然会えて 良かったわ!」
2014-08-16 21:55:0627 私 「すごい嬉しい…、でも……。」 村上「でもぉ?」 私 「私の飲みっぷり、 そんなにおもしろかった?」 村上「あはは!ちゃうやん! 話してて楽しかったんやって! まぁ…飲みっぷりも おもろかったけどな!」 いたずらっ子みたいな顔をした。
2014-08-16 21:55:2528 村上「でも…ちょっと酒豪って 言い方は良くなかったな! ごめんやで!」 私 「あは、それはいいよ。 まぁ、ホントのことだし。」 村上「自覚しとんのかい!」 そう言ってまた豪快に笑った。 村上「そんでみんな会いたがってて、 大倉連れてきた。」
2014-08-16 21:55:4729 村上「今日仕事一緒やったから。」 私 「そっかぁー…それにしても びっくりしたなぁ…ふふ。」 村上「大倉も言ってたけど、 やっぱヤスに会いたかった?」 私 「えっ!そんなこと! 緊張しちゃうし、ファンだから こそ会いたくないってゆ、か…。」
2014-08-16 21:56:1530 会いたくないってのも、おかしいか…って、もごもごしてたら、信ちゃんがまた笑った。 村上「まぁ、わかる気もするけど。」 私 「前ね、憧れの人がいて、 その人のブログ偶然見つけて、 嬉しくて読んだんだけど、 イメージと違うくって…。」 村上「うん…。」
2014-08-16 21:56:5231 私 「あー見なきゃ良かったな… って思ってしまって。 あっ、それと同じってこと じゃないんだけど…、えっと、 言ってる意味 分かんないね…。」 村上「いやいや、なんとなくは…。 でもそのうち会うかもやで?」
2014-08-16 21:57:0932 村上「ヤスのファンやって言うたら 喜んどったし。」 私 「あー…やっぱり 本人も知ってるのか…。」 嬉しいような、悲しいような…、思わず泣きそうな顔になって、また笑われた。 村上「大丈夫やって! あ、この辺か?」 信ちゃんが窓の外を見て言った。
2014-08-16 21:57:3133 私 「あ、うん! そのマンションの前で… 大丈夫…です。」 運転手さんが、それを聞いて指定の場所で止まってくれた。 タクシーを降りた私に、窓開けて声をかけてくれる。 村上「じゃ、またな! おやすみ!」 夢でなく、やっと現実な気がしてきていた…。
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