【3】米ドルの運命に左右される日本

半田伸明 @HandaNobuaki

1)景気下降サイクルが終了するまで、日本の景気対策が何ら意味を持たないわけですが、これはサイクルや黄金分割の他にも説明できます。それは米国のドル安の裏返しが日本経済を決定づけるというものです。

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2)確かに、ニクソンショック以降、円高が始まるわけですが、日本の場合81年サイクルが優先され、1989年末まで景気上昇サイクルだったと考えられるのです。景気下降サイクルに入った以上は、円高が加速されるのは当然のことです。

半田伸明 @HandaNobuaki

3)私達日本人は、日本の政策の善し悪しで円や株の運命が決まると考えがちですが、世界の通過の基本はあくまで米ドルなのです。つまり、米ドルがどう動くかで、ユーロも円も運命が決まってしまうわけです。

半田伸明 @HandaNobuaki

4)zai.diamond.jp/articles/-/139… ここにドルインデックスの長期チャートがあります。ドルインデックスとは、ドルの価値を総合的に示したもので、ユーロや円も対象となります。

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5)このチャートを見れば一目瞭然です。随分と長期間米ドル安のトレンドが続いているのです。三角持合いとなっていますが、上辺を突破しない限り、本格的なドル高ではありません。つまり本格的な円安とはならないわけです。

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6)もう1つご紹介しましょう。 dropbox.com/s/h34ou3hgbvpm… これは長期のドル円月足チャートです。下部にRSIをつけました。

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7)これを見ますと、円高傾向なのに直近のRSIがここ数十年で一番高い位置にあることがわかりますね。RSIについては長くなるので割愛しますが、要は逆指標の1つです。値が下がっているのにRSIが上昇することを「リバーサル」と言い、更なる下落を示すシグナルです。

半田伸明 @HandaNobuaki

8)更にもう1つ紹介しましょう。 dropbox.com/s/03siannv3dol… 1990年以降のドル円の月足チャートです。

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9)1990年4月に160円36銭を付けてから、1995年4月に79円75銭まで円高が進み、その後三角保ち合いになっていることがわかります。☆印がポイントです。三角持合い下方ブレイク後、今までサポートだったものがレジスタンスになったかの確認をしにいっているのです。

半田伸明 @HandaNobuaki

10)チャートに書き込んだように、1990年から1995年まで下げた分の値幅を☆印から下げることになり、この時点で30円4銭という目標値が点灯していることになります（これは110円65銭を上回らない限り点灯し続けます）。

半田伸明 @HandaNobuaki

11)ドルインデックス及びドル円のチャートをご紹介しました。これらを分析して、さらなる円高が待ち受けていると想像できるわけです。ドルに翻弄される円…日本の景気対策はなんら意味がないことがこのことからも良くわかります。

半田伸明 @HandaNobuaki

12)なお、30円4銭がいつ達成されるのかについては、先程述べたドル安終局地がポイントになるでしょう。すなわち2025年8月です。ドル安の裏返しである円高が終了するのは、この時期になるだろうと考えているところです。

半田伸明 @HandaNobuaki

13)このように見てきますと、日本の政策レベルで、米ドル安に逆らうことはできないことが良くわかりますし、ましてや景気下降サイクルなのですから、はっきり書けば景気対策というものはやるだけムダと結論づけることができるのです。終