文学とアンチ・レイシズムⅡ 〜あれから一年〜

日本文藝家協会トークサロン「文学とアンチ・レイシズムⅡ」 8月29日 午後6時~8時 会場:日本文藝家協会 中沢けい(作家、法政大学教授)、桜井信栄(南ソウル大学助教授) http://www.bungeika.or.jp/event.htm#ts27
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櫻井信栄 @sakurainobuhide

【本日!】日本文藝家協会トークサロン「文学とアンチ・レイシズムⅡ」 8月29日 午後6時~8時 会場:日本文藝家協会 当日¥2,000 中沢けい(作家、法政大学教授)、桜井信栄(南ソウル大学助教授) bungeika.or.jp/event.htm#ts27

2014-08-29 14:59:36
佐藤剛裕 @goyou

「文学とアンチ・レイシズムⅡ 〜あれから一年〜」 中沢けいさん・桜井信栄さん対談 pic.twitter.com/O0jgrOojgc

2014-08-29 18:06:47
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佐藤剛裕 @goyou

桜井さんは金鶴栄の作品に感銘をうけて、文学表現と反レイシズムについて深い関心を持たれたそう。 pic.twitter.com/8cP8TZMHza

2014-08-29 18:10:30
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佐藤剛裕 @goyou

この一年のヘイトスピーチやヘイトクライムについての映像をダイジェスト編集したものを上映。監修はヲ茶会。

2014-08-29 18:15:55
佐藤剛裕 @goyou

あらためて観るとまたひどいね

2014-08-29 18:20:20
佐藤剛裕 @goyou

中沢けいさんがデータを分析したところ、その後の在特デモ、参加者は40%減っているが、回数が増えているとの指摘。

2014-08-29 18:37:37
佐藤剛裕 @goyou

桜井さん、昨年は7回、今年はすでに4回、カウンター活動のためにソウルから帰国しているとのこと。

2014-08-29 18:56:39
佐藤剛裕 @goyou

金鶴泳の話へ。バブル期に若手作家の自殺が多かった。リアリズムからの乖離が起こったことと関連があったと思うと中沢けいさん。

2014-08-29 19:12:50
佐藤剛裕 @goyou

桜井さん、金鶴泳について紹介。 pic.twitter.com/G67FN2ki8X

2014-08-29 19:28:14
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佐藤剛裕 @goyou

金鶴泳ー1938年に在日二世として生まれる。東大で化学を専攻しながら文学を志し、大学院在学中の1966年に吃音者としての苦悩を描いた『凍える口』で文芸賞を受賞して将来を嘱望されるも、1985年に自殺。

2014-08-29 19:34:21
佐藤剛裕 @goyou

吃音者としてのコミュニケーションの困難さと、在日二世としての困難を結びつけないように細心の注意を払っていたように見える。

2014-08-29 19:35:43
佐藤剛裕 @goyou

吃音者として、在日二世として、また父親からの暴力によって、悲しみ、苦しみを抱えながら、弱者への共感を持っていた。

2014-08-29 19:37:55
佐藤剛裕 @goyou

在日朝鮮人初の作家である金鶴泳の小説に登場する朝鮮人への差別表現が、現在のネットやデモにおけるヘイトスピーチとほとんど同じである。 pic.twitter.com/5R4ut5DjDZ

2014-08-29 19:40:25
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佐藤剛裕 @goyou

金鶴泳の時代に起きていた差別は生もののようだったが、現代の差別は軽く、カジュアルで、干物のようだと中沢けいさん。

2014-08-29 19:44:37
佐藤剛裕 @goyou

現在の反差別活動はゼロ・トレランス。差別への徹底的な不寛容で対抗している。金鶴泳の文学は対照的。差別問題を解決しようとしない。悲しみをみつめる。生と死をみつめる。

2014-08-29 19:47:24
佐藤剛裕 @goyou

このような反差別活動と文学との態度の違いが、文学と反レイシズムを語ることを難しくしていると中沢けいさん。

2014-08-29 19:49:07
佐藤剛裕 @goyou

中沢けいさん、トラメガを借りて「この罰当たり!」と叫んだことがあるそう。それが作家としての態度かどうか自問することがある。

2014-08-29 19:50:20
佐藤剛裕 @goyou

悲しみをみつめる。生と死をみつめる。このような人間性が欠如していったのが現在のヘイトの温床になったのでは?と中沢けいさん

2014-08-29 19:51:37
佐藤剛裕 @goyou

差別感情そのものと、それを大手を振って煽動する行為とは別のもの。前者については、金鶴泳の、差別を安易に解決しようとしない態度で望んでよいのでは。後者については社会は不寛容であるべき。と中沢けいさん。

2014-08-29 19:54:11
佐藤剛裕 @goyou

金鶴泳の芥川賞候補作『冬の光』の安岡章太郎の選評。作品中に「日本人」という言葉が全く出て来ないが、それこそが家庭を暴力的に支配する背景にあるものを明らかにしていると指摘。

2014-08-29 19:56:59
佐藤剛裕 @goyou

1970年代は政治的な時代。自分の直面する問題を日本と朝鮮の政治的な問題に回収され尽くさないように気をつけていたのだろうと中沢けいさん。

2014-08-29 19:58:48
佐藤剛裕 @goyou

その時代が過ぎて、政治的な問題がおおかた解決されたかのような時代に移ったが、決定的な欠落を抱えている。自民党のヘイトスピーチ規制PTでの高市早苗の発言に怒る人が少なかったのもそう。簡単に言えば、薄情。と中沢けいさん。

2014-08-29 20:01:59
佐藤剛裕 @goyou

もし金鶴泳が現在のヘイトデモを見たらどう思うか?たぶん現場に来る。ご存命なら高齢だから最前線ではないものの、少し後ろからデモ隊とカウンターの様子をじっと見ていただろう。そのような眼差しを感じながらカウンターに参加してきたと桜井さん。

2014-08-29 20:04:53
佐藤剛裕 @goyou

金鶴泳は文学から政治性を拭い去ろうと苦労していた。その後の文学は政治性がなくなっていったが、人々の心は文学から離れていったのでは。と中沢けいさん

2014-08-29 20:09:14