- toshi3636_1
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あれは何年前だったか、郊外からロンドンに数人で戻ってきていて、ふと目覚めて車の外を見たら、通りがあって、そこの横断歩道で、何人かが渡っていた。夕暮れの、ごく普通の光景。その瞬間、フラッシュが光った。はっと思ったら、撮影している。そこは、アビーロードだった。
2014-08-30 07:09:59レコーディング・スタジオがあり、その前を通るアビーロード。横断歩道で、4人が歩いているところを、横から撮った写真が、ビートルズのあまりにも有名なアルバム・カバーとなった。私のアビーロードとの出会いは、不意打ちだった。だからこそ、そのフラッシュが鮮明に記憶に残った。
2014-08-30 07:12:53なぜ、この写真は、それほど私たちの心をとらえるのか。ジョン・レノンを先頭に、横断歩道を歩いていく。ポール・マッカートニーは裸足。背景の自動車の配置。ごく当たり前のゼブラ・クロシングなのだが、永遠のアイコンになってしまった。 pic.twitter.com/T2WFYbHhFb
2014-08-30 07:14:38今朝、歴史上の印象的な写真を配信するHistory in Picturesのアカウント @HistoryInPics から、この有名なアビーロードのカバーを撮る直前、横断歩道を4人がわたる準備をしている写真が流れてきて、胸を打たれた。 pic.twitter.com/IcpVnbYT1s
2014-08-30 07:16:23人生は、つながっている。今や歴史上の人物でも、息づいていて、頼りなくて、ふざけていて、しゅんとしていて、その4人が、高校性みたいにふざけたあと、さっと横断歩道を渡って、その瞬間をカメラがとらえて、その画像が、文化的アイコンとして、私たちの心に刻まれる。
2014-08-30 07:17:41ビートルズの4人が、生身の人間で、アビーロードのスタジオでスタイリストとかに服を着させられて、さあ、キュー出したら横断歩道を渡ってくださいと言われて、待っている間退屈してお茶目になって、そして次の瞬間渡りだして、シャッターが切られて、そしてあの写真ができる。
2014-08-30 07:19:09そして、ノイズに満ちた、あっちこっちふらふらの「現実」から、横断歩道を渡っていく4人の写真が切り取られ、その一瞬が流通し、人々の頭を占めて、模倣する人が出て、あたかも宇宙の最初から存在していたイデアみたいになる。そう考えると、人生ってほんとうに面白いね。
2014-08-30 07:20:20