「俺はこいつと仲良しだ」みたいなちょっとした一言が、案外強力にその人を縛ることになる

アルバイトの学生さんが冷蔵庫に入るのが連鎖したのもそんな縛りの効果なのだろうし。
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medtoolz @medtoolz

影響力の武器 第三版を読む。旧版も全部持っているけれど、今回のバージョンは以前とそこまで大きくは変わっていない印象。でもこの本はやっぱりわかりやすい。他人を操作するやりかたを記載しているのに、黒いワクワク感とかなく素直に知識として読むことができるし

2014-08-21 10:41:21
medtoolz @medtoolz

ウォートン流の交渉術の本では、著者の人が心理学的な技術で持って相手を説得するような試みを批判していたけれど、そういう技術はこう、「私はそれを用いません」と宣言するために学ぶ側面があるのだろうと思う。武器ではなく抑止力として。

2014-08-21 10:42:52
medtoolz @medtoolz

ウォートン流の交渉術の本を、あれを「ごね得っぽい」という感想を書いていた人がいた。自分も読んでいてそう思った。たしかに相手からより多くノイエスを引き出すための技術なのだけれど、それって交渉人の後ろに大きな組織や背負っている暴力装置が前提になっているんじゃなかろうかと

2014-08-21 10:44:27
medtoolz @medtoolz

人は自ら宣言した言葉に対してブレずにあろうとする。その言葉が自分の意志で語られ、なおかつ文字に残され、さらには公に公開されるとその傾向はもっと強まる。そういう意味でTwitter やSNSはコミットメント増幅装置で、狂信的な人を生み出しやすいんだろうと思う。

2014-08-21 10:57:15
medtoolz @medtoolz

「俺はこいつと仲良しだ」みたいなちょっとした一言が、案外強力にその人を縛ることになる。アルバイトの学生さんが冷蔵庫に入るのが連鎖したのもそんな縛りの効果なのだろうし。

2014-08-21 10:58:27
medtoolz @medtoolz

看護師さんを見ていて、「ただそこにいられる人」ってすごいよなと思う。「看護という仕事を通じて、外来の場で私という人間を表現したい」系の人がたまにいて、自己規定は「すごくできるナース」なんだけれど、一緒にいると単なる迷惑で出しゃばりな人でしかなかったりもする。

2014-08-21 11:00:26
medtoolz @medtoolz

ただいるのって勇気がいる。たとえ自分にできる最善のことが「いること」であったとしても、たとえばしゃべらず傾聴できる人って少ない。静かにそこにいることの効果というのは本当はとてつもなく大きくて、それができる人は本当に少ない。

2014-08-21 11:01:55
medtoolz @medtoolz

人間関係のちょっとした知恵、根回しとか面子をたてるとか、あるいは挨拶を欠かさなかったり靴揃えたりとか、ああいう古臭いのを「コミュニケーション ju-jutsu 」みたいな言葉で飾ると、意識高い系の人に響かないだろうか。。江戸しぐさもにたようなもんだけれど

2014-08-22 17:39:03
medtoolz @medtoolz

研修医をおだててほめて、気がついたら自分の手下みたいに転がすのがとても上手な看護師長さんが昔いたけれど、ああいうのはたぶん、「研修医とはこう動く生き物なのだ」という観察のたまものなんだと思う。好ましい動作パターンと、そこに到達するための褒めどころを知っているからこそで

2014-08-22 17:48:58