- Ooguro_Natsume
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作品感想における主人公病についてはネットでぼくぐらいしか説いてなくて、当然なくならないし、一方で「主人公の成長病」はネットで石を投げれば当たるほど批判されてるのに主人公の成長病は一切減るようすが窺えないので主人公病が治るかというと何をいわんやな話ではある
2014-09-12 01:41:29感情移入や自己投影というとおそらく本質を外してしまう、「自分の願望の仮託」というスキーマがオタク発祥と近い時期から定着していて、この、キャラクターに仮託するというモデルが作品鑑賞にも批評にも使えなくなってる時代の変化に気付いてない人がわんさといるんだという風に見ている
2014-09-12 01:46:45↓主人公=作者、あるいは主人公=読者、というものの見方は、作家・読者・批評家のどれもに確認出来て、しかも治らないのは今週中に出す予定の第二章でも指摘しているんだけど、こうした見方は本来の娯楽からは乖離しているので評価基準としておかしな事態を引き起こすんだよね。
2014-09-12 01:47:33異性や歳の離れたキャラクターに感情移入してるか?というとノーと否認する人が成長うんぬんでゴネてるとき、その深層心理はおそらく「キャラクターへの仮託」モデルで説明をつけやすい
2014-09-12 01:48:58岡田斗司夫のような世代のオタクは萌えの世代の謎を理解しようと悩んで、今のオタクは主人公になりたいわけでもヒロインになりたいわけでもなく「仮託」してるんだ、と納得している面があるが、この仮託モデルがまさに「成長がないと文句言うオタク」に繋がってるし、もう古い世代になってると考えてる
2014-09-12 01:56:29感情移入や仮託のモデルは、クーンツやハリウッド脚本術の普及と無関係ではないはずで、それを王道だと言いつつ「ハリウッド脚本術はあまり信用してなくて5,60年代映画の西部劇みたいな脚本の方を意識してます」と言った魔法科高校の作者の発言は相当クリティカルなはずなんですよね>尊い
2014-09-12 02:09:10そして高畑勲もハリウッド脚本術に顕著な感情移入モデルをずっと批判していて、それ以前の映画のモデルに戻せと言い続けてることにも重なるんだよね。かぐや姫ってまさにそれを伝えるようなヒロインだったわけで。尊い、って感じてほしかったんだと思うんだよね
2014-09-12 02:19:22「菊地秀行とハリウッド脚本術」の影響を受けたバトル小説書きは無数にいても、菊地秀行が好きでハリウッド脚本術は信用してません(※まさに菊地秀行自身がハリウッド脚本術以前の脚本術の人だろうし)、と断言する小説家は今そうそう出てこないんじゃないかと思う
2014-09-12 02:28:47「主人公の特徴だけで作品を特徴付けたつもりになれる言葉」の過ちと罠 d.hatena.ne.jp/izumino/201308… 「主人公だけで作品を見る」受け手にどう対応するか togetter.com/li/472617 ちなみに今までどんな説明してきたかというとこのあたり参照してください
2014-09-12 02:38:44【とらのあなWebSite】プリズムアライブ toranoana.jp/mailorder/arti… ちなみにステマですけど夏コミのこの同人誌にも主人公病の治し方について触れる話を寄稿していたんですよ
2014-09-12 02:42:40菱田監督は逆に、偉い人から成長いらないって言われた反動で、発言上は成長思想が強いけど、あいらも「やりたいことを見つけたから成長したんだ」とフォローするより単に「尊い」で済む気がしますよね。りずむちゃんは普通にシンデレラストーリー歩むけど
2014-09-12 02:54:42まぁ泣ける少女漫画読んで「私かわいそう系」とか言うのと同じレベルの勘違いをラノベにも言ってる人が、自分は流行に寄り添ってますますよ顔をしながらもいかに時代に乗り遅れているのかってのはゆめゆめ忘れずに覚えておいてほしい
2014-09-12 03:04:52ちょっと他人のタイムライン流し見して再度言うけど、主人公の成長にこだわる病に批判してる人はそこにだけこだわって批判を続けている時点でむしろ主人公病の罹患が悪化しつづけてるからね
2014-09-12 03:23:03そういえば夏コミの原稿で「主人公以外のメインキャラクター(ヒロイン)が増えればいいってわけでもない」って書いたけど、これは今日の話に合わせれば「仮託モデル」は通用しないんだよって言ってたことになるのかもしれないな。透明な視点になってヒロインを所有したいだけ的なモデルはそろそろ古い
2014-09-12 03:32:43追加*
togetter.com/li/718238 twitter.com/toriyamazine/s… 鳥山仁さんの新作の中で主人公病について書かれているということでKindleで購入して読んでます。確かに重なるポイントがあるし面白い…。ただもちろん視点が違うところもあって、→
2014-10-06 02:45:02@izumino 今回の本は、どういうわけか書いてる最中からツイッターのフォロワーさんが内容と被るツイートを次々としてくるので驚いていたんですが、今のはほとんどとどめの一撃ですね。何があった状態ですよ(笑)
2014-09-12 02:04:04→ぼくが主に注意を促している問題は「メインキャラクターが多数登場するキャラクター・ドリヴン型(これは鳥山さんが用いている分類)の作品では、誰が主人公なのか一意的に決めがたい」という点で、鳥山さんの記述でも無敵型キャラを面白くする手法としてバディ方式を挙げているのですが、→
2014-10-06 02:47:33→ランプの魔人とアラジンの関係、ドラえもんに対するのび太の関係のような例として『HELLSING』のインテグラを挙げてたりして確かにアーカードはドラえもんだしインテグラものび太だけどインテグラが主人公と呼ばれるかは曖昧だし、ラーメンマンとシューマイのように、→
2014-10-06 02:55:22→(あとトリコと小松さんのように)サルまん用語で言う「メガネくんキャラ」とのび太キャラの見分けは非常に曖昧でつけにくい。こういう認識の曖昧さによって「この作品は(バディのうち)無敵な方が主人公だから、こういう作品に分類できる」「この作品は無敵じゃない方が主人公だから~」と→
2014-10-06 02:57:33→役割的にラーメンマンのシューマイとのび太の区別がつけにくいにも関わらず、「主人公はどちらか」という認識やレッテルひとつで作品の分類や感情移入の有無、面白さのタイプなどを一意的に誘導してしまう恐れがある。単純なことながらこれがぼくの問題意識で、→
2014-10-06 03:01:04