茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1324回【スコットランド独立について】連続ツイート

2014.9/15 茂木健一郎氏 【スコットランド独立について】連続ツイート …ぼくの認識している限り、ヨーロッパや北米では、投票日は平日のことが多いはずで、日曜が原則の日本と異なる。なぜこのような違いが生じるのか、前提となっている社会習慣や、価値観の相違に興味がある(たとえば、投票日には、ひとびとは仕事を中抜けして投票所に向かうのだろうか)…
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茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート1324回をお届けします。文章はその場で即興で書いています。本日は、このところ流れている、あのニュースについて。

2014-09-15 07:03:44
茂木健一郎 @kenichiromogi

スコットランド独立の是非を問う住民投票が、9月18日(木)に行われる。このことについて、私はふたつ気になることがある。ひとつは、投票日が、(ぼくの把握する限り)イングランドでもスコットランドでも祝日ではなく、「平日」だということ。日本では、投票日は日曜が多い。

2014-09-15 07:05:19
茂木健一郎 @kenichiromogi

ぼくの認識している限り、ヨーロッパや北米では、投票日は平日のことが多いはずで、日曜が原則の日本と異なる。なぜこのような違いが生じるのか、前提となっている社会習慣や、価値観の相違に興味がある(たとえば、投票日には、ひとびとは仕事を中抜けして投票所に向かうのだろうか)。

2014-09-15 07:06:41
茂木健一郎 @kenichiromogi

もう一つ、スコットランドがもともとは独立の王国であり、ユニークな文化を持ち、イングランドとの距離感、矜恃を持っていることは以前から変わらないけれども、今回の独立を促した大きな要因が、北海油田であると思われること。スコットランドの一人あたりの所得はイングランドより上ではなかったか?

2014-09-15 07:08:16
茂木健一郎 @kenichiromogi

国家の分離、独立は希なイベントだが、地方自治体の合併は、「平成の大合併」と言われるように、身近に多く見られる。地方に仕事で行って、地元の方と雑談していると、合併の是非、特に、それが「破談」に至る場合には、経済的要因が大きな意味を持っていることが多いようである。

2014-09-15 07:09:31
茂木健一郎 @kenichiromogi

たとえば、A市とB市が合併するという話が、B市は乗り気なのに、A市が拒否して成立しない。なぜかと聞いてみると、A市には有力な企業があって、税収が豊かである。ところが、B市にはそのような経済的基盤がない。それで、A市は合併をすると損をする、というような理由を教えてくれる。

2014-09-15 07:17:12
茂木健一郎 @kenichiromogi

スコットランドは、エディンバラや、グラスゴー、それにウィスキー街道と言われるスペイサイドを旅したことがある。独特の雰囲気を持ち、誇り高い文化。独立することは、価値のある実験だと思うけれども、思想や理想の話とともに、以上書いたような点が、気になる。

2014-09-15 07:14:04
茂木健一郎 @kenichiromogi

人間の認知は、ふかしぎなもので、理想としてはスコットランド独立を考えていた人も、最後の一押しをしたのは、北海油田なのかどうか。つまり、下部構造が上部構造を決定するのか。このことは、日本国内、世界各地の「独立問題」を考える際に、本質的な論点となると思う。

2014-09-15 07:15:36
茂木健一郎 @kenichiromogi

以上、連続ツイート1324回「スコットランド独立について」でした。

2014-09-15 07:15:57