『三沢厚彦 ANIMALS 2014 in岩手』に行ってまいりました。ノミの跡が筆のタッチになり、木の匂いと油絵具の匂いが空間を埋め、「絵」がそのまま実体になったような、むしろ空間に絵の具でえがかれたような、すてきな動物たちに会えました。
2014-09-19 20:56:54ご本人はパンフレットで「リアリズムよりリアリティ」と仰っていたけど、あそこにあったのはむしろ圧倒的質感と存在感の「リアル」だった思う…ある種絵本的、幻想的な「どうぶつ」の姿はなぜか質量を持って目の前にあって、巨大で圧倒されるはずの猛獣もなぜか奇妙に親しげで
2014-09-19 20:59:17木彫って感じしなかったな…キャンバスに絵の具を盛っていく油絵と、木からかたちを削り出していく木彫、ベクトルの逆方向で収束した作品がこんなに相似形をたもつなんてふしぎー
2014-09-19 21:01:05絵からそのまま飛び出してきたような、と言ったけど、決して絵と全く同じ存在というわけではなく、当たり前だけど立体だからこその存在感があふれんばかりに空間を埋めていて、だからこそなんだろうけど、ポストカードになったりすると、その魅力はむしろドローイングの方に感じたりしたのだった。
2014-09-19 21:03:10なので写真を見てピンとこなかった人でもぜひ実物を見てほしいなー。きっと全然違った印象を受けると思うんだよな「三沢厚彦 ANIMALS」…本当は手で触ることができればもっともっと感じられると思ったんだけど!最近触覚優位に目覚めてきたので、ぜひあれは手で触れたかった。
2014-09-19 21:06:34あのね!ユニコーンやペガサスや火の鳥のようなANIMALSもいるんだけど、それが全然幻想生物って感じじゃなくて、他のANIMALSと同じ存在なの。同じ素材だからあたりまえと言えばそうなんだけど!
2014-09-19 21:12:24ANIMALS以前の「コロイドトンプ」シリーズも展示されているんだけど、モノが「塗り」重ねられて「かたち」になる感じが、わたしがANIMALSにも感じた感覚なのかもしれない
2014-09-19 21:15:10あと「コロイドトンプ」には私の中の集合体恐怖症細胞がざわめいた city.ibara.okayama.jp/denchu_museum/…
2014-09-19 21:17:39『風立ちぬ』のパンフレット読んだときにも思ったけど、研究の端くれ(の端くれの端くれの余った糸くずらへん)にいた人間としては、自分が語ろうとしていたコトを、作品を作ったご本人がすべて語ってしまっているのを見るとなんだろう、すごく消え入りたくなりますよね
2014-09-19 21:21:20展示室を出てすぐ横にある細い空間の先に吹き抜けの天窓があって、さながら洞窟のような感じなんだけど、そこになんの前触れもなく鹿さんがいたの。暗がりに目が慣れる前に、はっと気づいた瞬間、「その瞬間」はまさに神秘の体験だった。そこにシシ神さまを見つけたような。
2014-09-19 21:28:46過去の展示のパンフレットや図録を見ると、展示の「空間」や「彫刻との出会い」はそうとう考えて配置を作っているらしかった。人々が彫刻の間を歩く空間、仕事部屋の道具箱を広げて詰め込んだような別室の展示品、語りたいことはたくさんある。
2014-09-19 21:31:04そんな感慨が写真では全く伝わらない、「三沢厚彦 ANIMALS 2014 in岩手」のとりとめのない感想でございました。 pic.twitter.com/OmbeCDMMW6
2014-09-19 21:34:37