なぜ左派は右派に敗退させられるに至ったのか

左派自身の手でこの間の歴史的経緯を振り返り記録化する
126
徳永基二 @tokunagamotozi

ちょっと思うところがあって「左派は右派に何故敗退させられたのか」というテーマでツギャザーで纏めてみようと思う。いや、負けたとはおもってないけど劣勢には違いない

2014-09-20 09:26:19
徳永基二 @tokunagamotozi

こういうテーマでネットウヨもしくは左派から距離を取っている人が纏めた記事は確かにあるけど、現役の左派自身に手でのまとめがあっても面白いと思うから

2014-09-20 09:28:02
徳永基二 @tokunagamotozi

1、まず、最初の段階は左派全盛時代にまで遡る。いわゆる前衛(フロント)と体制内左派の分離 左派内の文脈では普通、55年の6全協での共産党の武装路線からの転換で全学連が袂を分かったことを取り上げるけど

2014-09-20 09:32:32
徳永基二 @tokunagamotozi

一般人の目からは60年安保時代までは全学連、知識人(丸山真男とか)、政党(社会党)、労組(総評)はそれぞれ棲み分けながらお互いに影響しあい運動を盛り上げていたと思う

2014-09-20 09:35:41
徳永基二 @tokunagamotozi

それがそうでなくなったのは全共闘前後から、この辺りで前衛と体制内左派の間には翻訳を必要なほどの乖離が生じていた。労組は企業内組合で第二労務部と化して中小零細労働者を切り捨て、党は形ばかりの闘争で自民党と妥協するようになった

2014-09-20 09:40:22
徳永基二 @tokunagamotozi

後にネットウヨに左派こそ戦後の体制派と批判される基盤はここに出来る。 2、高度経済成長と大衆の小市民化、前衛の孤立とマイノリティへの傾斜

2014-09-20 09:42:45
徳永基二 @tokunagamotozi

この辺りの事情は高畑勲の「平成狸合戦ぽんぽこ」やら押井守「ケルベロス伝説」、桐山襲「パルチザン伝説」などをみればなんとなくわかるのでないか

2014-09-20 09:47:21
徳永基二 @tokunagamotozi

次の転換点はなんだろう? 3、社会構築主義による知的権威と真理の失墜 などはどうだろう?昨日サイコパス見ていたら「法が人を守るんでない、人が法を守るんです」という言葉が出てきたが、正義とは何か?それが人々の希望による理でなくなり(続)

2014-09-20 09:53:25
徳永基二 @tokunagamotozi

(続)単なる力の問題、その時たまたま勝ったモードの支配にすぎなくなれば左派は何を根拠に政府を批判するのだろう?問題はそれだけではない。われわれが現実を見る認識が社会的に構成されたものにすぎないと言ってしまった時、どこに実証的基点をおくのか?

2014-09-20 09:58:07
徳永基二 @tokunagamotozi

4、朝生、サンプロなどのバラエティ化した討論番組による文脈からの切断、どんな問題もそれが論じられる文脈がある。少数派と化した前衛がそれでもそれなりの影響力が保てたのは、専門季刊誌、学会誌、一部ドキュメンタリー作家などによる報告などと繋がりがあったからに他ならない

2014-09-20 10:03:20
徳永基二 @tokunagamotozi

5、過去の喪失、歴史修正主義の台頭 説明の必要もないのでないかな

2014-09-20 10:10:39
徳永基二 @tokunagamotozi

6、他者への配慮なきネットスラング、無知への居直り、まあ、ネットにも「半年ロムってろ」みたいな言い回しがあるんだけど。誰とも分からない工作員たちによる噓か真かもわからない 1000行ごとに入れ替わるスレという公共的空間は言論空間の重みを相対化した

2014-09-20 10:08:14
徳永基二 @tokunagamotozi

7、反国家から小さな政府へ市場原理主義の浸透 左派も反国家だったけどその時の国家の暴力装置批判はいつの間にやら非効率な官僚部門切捨ての言葉と化し切り捨てられたのは自分たち自身だった。

2014-09-20 10:14:04
徳永基二 @tokunagamotozi

思うに政治思想が反国家を唱える時は国家とどういうスタンスで関わるのか予め考えておく必要があると思う。どっちにせよ国家は消せないし、向こうから攻めてくる。それにアンチ国家だけ言っていたなら結局利用される。 どう利用しつつ出し抜くか、その過程でどう正義の問題で国家を縛るのか

2014-09-20 10:17:47
徳永基二 @tokunagamotozi

間違ってもミイラ取りがミイラに化さないぎりぎりのライン、それこそが正義の問題を個人の希望との関わりで照らし出し、力の問題に還元しない方法

2014-09-20 10:21:01
徳永基二 @tokunagamotozi

8、逆差別批判からマイノリティの既得権益批判へ 解放同盟の言葉狩りの問題(PCポルティカルコレクティブ)あたりからこの転換が始まったと思う。後、左派の理論がマルクス主義で労働価値説を崩せていなかったのも原因か

2014-09-20 10:24:23
徳永基二 @tokunagamotozi

9、小沢一郎的普通の国家論の衝撃 この頃、社民党大会にまでゲストとして挨拶に来て左派のように振舞っている小沢ですけど、元々中選挙区制を破壊し、自衛隊の海外出兵を常態化したのは小沢だった。

2014-09-20 10:27:44
徳永基二 @tokunagamotozi

10、山口二郎的社会党の現実路線 党是の解体と反自民ならなんでもありのゆ党ー民主党の形成 山口二郎は左派系の雑誌などにもよく文を掲載しているけど、社民党からみればこう見える

2014-09-20 10:31:14
徳永基二 @tokunagamotozi

11、北朝鮮拉致事件 これで戦後の平和主義も個人切捨ての事なかれ主義であることを暴露してしまった。それに第三世界の連帯という思想の曖昧さが露呈した。

2014-09-20 10:34:24
徳永基二 @tokunagamotozi

12、ナショナリズム容認と他民族否定へ Jリーグが出来た頃からだろうか「良いナショナリズム」もあるなどといってマスコミは公然とナショナリズムを肯定するようになった。「頑張れ日本」や「日の丸飛行隊」のようなセンスを疑う恥ずかしい言動がスポーツで普通に使われるように

2014-09-20 10:38:25
徳永基二 @tokunagamotozi

おまけに拉致事件のころは未だ、朝鮮学校に対して起こった嫌がらせを許しがたいことと批判する言動が生きていたが今や在特会あたりが公然とした言論暴力を振るう社会になった。

2014-09-20 10:41:27
徳永基二 @tokunagamotozi

13、小選挙区制とポピュリズム、ネットデマと官製発表に踊るバカメディアと国民の白痴化 この間の朝日新聞の誤報もだから取材力を強化という方向には向かわないだろう。

2014-09-20 10:44:49
徳永基二 @tokunagamotozi

14、アメリカの暴走と民主主義の劣化、迎合する日本、内向きの肥大化した自己像、反省的理性を失い民主主義の解体へ

2014-09-20 10:46:30