スタイラス㈱「オリジナル系抱き枕カバー」を作る理由と今後の戦略的なもの

マツモトヤスシ@俺の嫁！肆伍ありがとうございました。 @hypergoodboy

昼飯中なので、雑談。4年ほどオリジナル抱き枕カバーを作ってみて思うことを率直に経験談を語ってみようと思います。数字こみで。

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まず、大きな勘違いとして「抱き枕カバーをうれば爆儲けだろー」というところですが、これは間違いです。オリジナル系に限っていうと、ホントにシビアなチャレンジと言わざるを得ないと思います。100を超えて売れる商品はウチの場合、半分以下です（華枕のぞく）

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ただ、一概に儲からないとも言えない部分もあります。それはやっぱり「勝利が約束された」絵師を採用できる場合です。既に一定安定したファンをもっている描き手さんを採用できた場合、ある程度の儲けも見込めると思います。

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ただ、その反面、そういった描き手に依頼できる可能性はなかなか低いです。そもそもスケジュールが取れない、作画料がすごく高い、既に自分で出してるので、他で作る気ない、などなど、ホントに依頼そのものも難しいです。

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作画料が高いのが一番ネックだと思われがちですが、人気のある描き手ほどお金の問題というよりも自分のつながりや仕事を請ける意義などを重視するので、その点を理由にお断りされることが多いのです。お金で解決できない問題のほうがよほど難しいのです。

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なので、よく見かける「壁サークルとか、シャッターのサークルに頼めばチョー儲かるじゃん」とか言われていますが、そもそもそれ自体がかなり難しいことがわかると思います。

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また、ウチの客層になりますが、スタイラスの通販サイトの利用者は基本38歳～45歳くらいが圧倒的に多く、20代が極めて少ないです。おそらく10%未満と思われます。

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オリジナル抱き枕カバーについて考えるとすると、抱き枕erのなかでも「ゲームやアニメの設定に依存してない」モノが欲しいという方が多いです。つまり、版権系の枕カバーに飽きたぜ！という玄人枕erが多いと思います。

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設定やバックグランドがしっかりしていないオリジナルキャラクタの抱き枕カバーを１枚目に選ぶというユーザー自体がかなり選ばれし者ということなんだろうと思います。

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若い世代の方はやはり予算が少ないため、人気があるエロゲー系やアニメ系などが優先されるのだろうと思うわけです。

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そう考えるとナカナカこれはこれでかなり厳しい世界です。毎回新商品を投入する際は常に「ギャンブル」です。麻雀に例えるなら、対面と上面のリーチがかかっている状況で、現物じゃない配を切ってリーチしているような感覚です。

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じゃあなんで、そんなリスキーなことをやるの？という話になるわけですが、もちろん、楽しいからヽ（´▽｀）/という理由だけではありません。

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そんな厳しい状況でも、いわゆる商業の請け仕事よりも実は利幅が良かったり……orz（深刻）何よりも自分たちで商品をつくるということは「自分たちでOKが出せるということ」です。これが請け仕事とは大きく違う点です。

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これは実に請け仕事を実感してるとストレスが小さく、ホントにやる気がアップします。

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それから、請け仕事と違い、現金取引であること。これもすごく大きいことです。通常だと今やっている仕事の入金は２か月とかあとなんですが、グッズ販売は基本、現金取引なので。会社としては非常に安心感有ります。請け仕事だとぶっちゃけ納品したのに払われないことも……時たまあります。

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それから、リスクのヘッジという点もあります。グッズ販売はBtoCであり、お客さんは消費者である点です。請け仕事はクライアント相手になるため、小さい会社ほど、数社に依存してしまい、弱い立場に追い込まれます。ひどい会社だとやヴぁいほど安い金額で買い叩かれます。

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ウチであったひどい例ですと「修正無限大で、稿料安いけど、やらせてあげてもいいよ」とマジでいわれたことがあるくらいですｗ

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あとたまにあるのが、「相見積とってるから、他に頼んでもいいんだよ」みたいな。そういうところと戦いながら零細は生き残っていくわけで。これはものすごいストレスになります。

マツモトヤスシ@俺の嫁！肆伍ありがとうございました。 @hypergoodboy

それに比べるとグッズの物販はお客様と1 on 1なわけで。もちろんその分厳しい部分もありますが、頑張って得た評価は自分たちに直結する、というやりがいがあるわけです。

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もちろん大半のクライアントはそういうことがありませんが、結構な割合でそういったことがあります。昨今特にイラストに関する予算の絞りはきつくなってきてるなぁとヒシヒシ。

マツモトヤスシ@俺の嫁！肆伍ありがとうございました。 @hypergoodboy

まぁ、そのほかにも細かい理由がありますが、恐らく同じような理由で、「オリジナル系抱き枕カバー」を作るところが増えているのかなっと。考察してみました。

マツモトヤスシ@俺の嫁！肆伍ありがとうございました。 @hypergoodboy

ふぅ。取り急ぎのもの終了。さて、少し今後の戦略的なものを。

マツモトヤスシ@俺の嫁！肆伍ありがとうございました。 @hypergoodboy

先ほどの話の続きになりますが、皆様既にご存知の通り、オリジナル抱き枕カバーの世界も戦国時代に突入し、血で血を洗う状態。そんななかウチも頑張って生き残りを目指していかないといけないのです。

マツモトヤスシ@俺の嫁！肆伍ありがとうございました。 @hypergoodboy

生き残っていくために何が必要なのか？　それはもう「差別化」でしかありません。選ばれる１枚をどう差別化するか？だろうと。

マツモトヤスシ@俺の嫁！肆伍ありがとうございました。 @hypergoodboy

で、全部のキャラというわけではないですが、twitter等で公開しているシチュエーションCG的なものをなるべく社内制作のものについては購入者で無料で提供できる方法を検討中。