書泉グランデについて少し考えた

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白江幸司 @ttt_cellule

書泉と三省堂を考えてたけど、これは背景文脈を考えていくとヘイトとは別の根深い事情があるのだろうと。戦後の戦記ブームなど旧日本軍コンテンツを売る系統とそれらと相性のいい書店があり、また、酒屋や駄菓子屋の一角として兼業展開してた「商店街の書店」は実質エロ本販売場所だったことなど。

2014-09-27 11:43:30
白江幸司 @ttt_cellule

私の地域ではイエローサブマリン(専門書店の方)がなかったんだけどその下位代替物と言えるような書店があった。これに近い現象はおそらく他地域にも生じてるだろうが、精神世界系とエロ本とTRPGと新紀元社とミリオタ本と漫画と官能小説が特徴的な書店。なぜかハヤカワ文庫も多かったな。

2014-09-27 11:45:17
白江幸司 @ttt_cellule

ハードカバーの本は小説とノンフィクションが多かったかな。まあ人文書はまるでないわけですが、店頭からしてエロ本雑誌目白押しなので(このレイアウトがまた「商店街の書店」と重なる)下層貧民的に間口が広そうな、ハードルが高そうな店。なんかリアルに悪臭もあった。

2014-09-27 11:47:30
白江幸司 @ttt_cellule

で、そういう人文書との距離のとりかたを自社のカラーとする版元や書店の系列ってけっこういろいろあるということですね。怪しげな本も出せるという境界にいることが多い。それらを「サブカル」と総称するのは妥当な面と単純な面と両方あるので、扱いが難しいなあと。

2014-09-27 11:49:49
白江幸司 @ttt_cellule

書泉って人文的インテリがナチュラルに眉をひそめてスルーする系統の本屋でしょう。その好悪判定では暗黙に書店の分類(大手取次のパタン配本をそのまま受け取ることで成り立ってるのかそうでないのかの分岐がまずあるだろうけど)があるんだけど、そこまで言葉が整ってないですね。

2014-09-27 11:52:30
白江幸司 @ttt_cellule

桜井本にPOPを添えて推したのは平積みとは一線を画したであろうという点で書泉に期間限定不買運動を試み反応を見るというのはありだろうと思う。書泉はおそらくテキトーにカルト本を薦めるノリでやったんだろうが、まあそのノリが放置されるよりは適宜厳しく判定される方がよいかなと

2014-09-27 11:54:24
白江幸司 @ttt_cellule

私が嫌韓嫌中コーナー現象の隆盛について一番気になってるのは「大手取次の売れ線指示」が大きいのか、書店員等の横のつながりや口コミが大きいのか、それとも書店員のネットde真実的なリテラシーが促進に大きく関わってるのか、その背景を探る分析が出るかどうかですね。取次関与説を推定してる

2014-09-27 11:56:30
白江幸司 @ttt_cellule

一定程度以下の規模の書店が一斉にその売り方を使ってくるなら、なんか理由があるはずだと思うし、取次のパタン配本ではなく自社で仕入れ・発注をコントロールしきれてる書店の割合なんてかなり低いはずではないですか

2014-09-27 11:58:23
白江幸司 @ttt_cellule

なんか「70年代以後のサブカル棚」の話をした以上、「その富の別の側面」も語らなきゃいけないのかなあと思いツイートした。

2014-09-27 11:59:49
白江幸司 @ttt_cellule

新左翼のセクト系の本も、そうしたサブカル書店にはあった面も(もちろん書店によっては多少違う)。クイックジャパンってそのへん(サブカルからオタクから新左翼からニューエイジから何から)が全部混ざって入ってる感じがあったな。別冊宝島は新保守的宝島系ライターもいたけど新左翼もいたし。

2014-09-27 12:03:58
白江幸司 @ttt_cellule

そういう雑誌文化が一度途切れたのと、雑誌のラインナップで書店のカラーがわかりやすかったような状態が弱まったので、わかりにくくなってきてるのかな。

2014-09-27 12:05:13
白江幸司 @ttt_cellule

言い換えれば「ホビー」の領域は、そういう書店の裾野だったんですよね。鉄道にせよ模型にせよ。TCGにしたって書店売りやおもちゃ屋・ゲーム屋売りが多い。「書店の機能のしかた」についての分析知がもっとほしいなと思う。これは階級文化との関係もかなりあるはずだし…

2014-09-27 12:18:41
白江幸司 @ttt_cellule

特定版元ネガキャンと受け取られうるので時限公開ツイートで言うと、「人文書との距離のとりかたを自社のカラーとする版元や書店の系列ってけっこういろいろある//怪しげな本も出せるという境界にいることが多い」は国書刊行会も含む。こう言うと「富もある」のイメージが掴みやすいかと

2014-09-27 12:26:49
ねあ / NY @n__n__s

神保町の書泉グランデが批判されてるのか。あそこはマニア向けニッチな分野に特化している棚作りを熱心にやってたから個人的には重宝していた。

2014-09-27 12:16:41
ねあ / NY @n__n__s

今は鉄道のフロアの充実が目をみはるが、精神世界や新宗教、武道、陰謀論なんかも特化した品揃えだったよね。あとウニタ亡き後(って在りし日を知らないが)、新左翼党派出版物は模索舎に次いで充実していた。

2014-09-27 12:22:31
ねあ / NY @n__n__s

警備警察系の『治安フォーラム』も模索舎が取り扱うようになる前は一般書店では書泉グランデしか扱っていなかったはず。

2014-09-27 12:25:44
ねあ / NY @n__n__s

そういや神社新報社から出てた葦津珍彦の本とかはじめて見たのも書泉グランデだ。一水会機関紙『レコンキスタ』もあるし宇野正美の『エノク』がレジ脇にいつも平積みされてた。 なので排外主義的なPOPがあるというのも、そんな店員がいそうだなという納得感はある本屋。

2014-09-27 12:35:24
ねあ / NY @n__n__s

八幡書店の本も揃ってたな。『霊界物語』とかが全巻ずらりと並んでいて興奮した記憶が。

2014-09-27 12:40:09
ねあ / NY @n__n__s

なので気になるのはPOP書いた店員が最近ぽっと出のネトウヨさんみたいな人なのか昔からのゴリゴリ右な人なのか。前者なら書泉の店員のレベルも落ちたと嘆くなあ。後者ならはしゃいでないで落ち着けと。

2014-09-27 12:46:49
ねあ / NY @n__n__s

あと古代史もミニコミみたいなのもあって充実していた記憶が。超古代史も含め邪馬台国論争やら古田武彦とか安本美典とか。そっちにまで手には負えないので並んでるのを眺めていただけだが。

2014-09-27 12:56:40
ねあ / NY @n__n__s

わかりやすくいうと、「と学会」が取り上げそうな本で取次口座開いている版元なら置いてある、という感じなのかなあ。

2014-09-27 13:01:00
白江幸司 @ttt_cellule

.@n__n__s あなたが「充実してた」「重宝してた」というとすごい説得力あるw

2014-09-27 12:39:53
ねあ / NY @n__n__s

.@ttt_cellule まあ確かにそういうキャラですな。

2014-09-27 13:06:23
白江幸司 @ttt_cellule

@n__n__s 左右問わず怪しげな文献が取り集められる専門書店ってああいうレイヤーなんだよね

2014-09-27 13:13:59
白江幸司 @ttt_cellule

というようなアングルを倉津さん@columbus20は何か語ってもいいと思う。割と「書店員の知」でアンテナ張って活動してるんじゃないかなと思うことがあるし。

2014-09-27 12:20:05