ド素人が小学校低学年の算数について考えた

チョコチョコあちこちで熱い議論の的となっている「掛け算の順番」について、算数がさほど得意科目でもない数学のド素人が、ウチの子の教科書のみを参考にして考えたことをまとめました。 当然色々とツッコミ所満載と思われますので、算数について持論のある皆様のご意見をお待ちします。
10

きっかけ

本編

たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

小学校低学年の掛け算の順序に関してあれこれ言うまとめを見て思ったこと。 1、足し算は国語を式に出来る能力を試されてる。 例:ここに3羽の鳥がいます。後から5羽飛んできました。合わせて何羽いるでしょう→3(今ここにいる)+5(後から飛んで来た)=8(聞かれていること)#算数

2014-09-30 13:41:08
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

2、引き算は「文章を式にする」+「足し算の検算」。実数についての入り口。 例1:公園に8人の子どもがいます。6人が帰って行きました。残っている子供は何人でしょう→8(元々の数)-6(帰った人数)=2(設問の答え) 例2:7+□=9 9-7=2 □=2 例3:4-4=0 #算数

2014-09-30 13:51:07
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

3、掛け算は足し算・引き算と違って一つの式の中での単位が違う。何を求めたいかで同じ答えが出る式でも数字の取り扱いが重要になる(らしい。) 例:4人掛けの椅子が5つあります。何人座れますか。   答えは「20人」だが、書くべき式は「4×5」「5×4」のどちらだろう? #算数

2014-09-30 14:01:29
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

4、「掛け算で掛ける数も掛けられる数もどっちでもいいじゃねえか」と思った矢先に、割り算がラスボスとして立ちはだかる。 例:子どもが20人います。4人掛けの椅子がいくつあるとみんなが座れるでしょう。→20(割られる数)÷4(割る数)=5 答え:5つ #算数

2014-09-30 14:07:54
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

5、しかも、割り算はこの世の真理の一つ「割り切れないこと・もの」を答えにすることがあり、さらに設問によって国語の読解能力まで問われる。 例:23人の子どもが5人がけの椅子に座る時、「全員」が座るには椅子はいくつ必要ですか。→23÷5=4あまり3 正解は5つ。 #算数

2014-09-30 14:19:25
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

6、掛け算だけ「答えが一緒なんだから順番なんてどうでもいいじゃん」が通用するのは逆に何でだろう?と思う。 教科書を確認するに、「一つ分の数にそのまとまりがいくつあるかを計算すると設問の答えが得られる」ことを掛け算の入り口にしている。 #算数

2014-09-30 14:35:41
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

7、で、自分で掛け算の式になるようにおはじきを並べるという作業をして物のまとまりを体感させる。 さらにここで、掛け算とは例えば「〇×3=□」は「〇+〇+〇=□」であること、〇が3つ分あることは3倍であるということも併せて掛け算の入り口で教える。 #算数

2014-09-30 14:48:02
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

8、つまり、今時の小学生は、掛け算の入り口に「物のまとまり」「倍数の基礎の基礎」「何がいくつあるのかをどのように計算するか」を学ぶ。この段階では九九は学んでないので、塾とか通信教育とかで先に進んでいる子以外は「5個入りの袋が3つある」場合の式はもれなく「5×3」。 #算数

2014-09-30 14:53:48
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

9、掛け算の考え方の基礎を学んだうえで、素早く計算するためとか法則性を学ぶ手段としての九九を学ぶ。今はやみくもに1の段からじゃなくて、実生活で多そうな(時計を読むのに役立ちそうな)5の段や2の段からスタートするようだ。そこから徐々に大きい数の段に進む。 #算数

2014-09-30 14:58:06
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

10、この掛け算の学ばせ方から考えるに「掛け算の文章問題の立式で数字を入れ替えて計算すると×を食らう現象」というのは、「初めの方に掛け算の考え方を教えたはずなのに忘れちゃったのか、2年からやり直せ」という意味になるのかな。 #算数

2014-09-30 15:04:40
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

11、掛け算の文章問題って、必ず前提として「いくつで1つのまとまりか」「そのまとまりがいくつあるか」を書いてあるよね。ただの数字の計算なら別にどっちが先でも後でも出て来る答えは同じだけど、「そこにあるものを計算する」ことを想定した場合は違うよね。 #算数

2014-09-30 15:13:31
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

12、あと、「いくつで一つ分×いくつ」で覚える方が、個数を求める問題の場合に式を立てやすいし答えを出しやすいと思う。ていうか、これそもそも「掛け算全体の公式」じゃないか。 #算数

2014-09-30 15:29:14
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

13、小学校低学年の文章問題の立式というのは「文章を正しく把握して式に起こす」ということが最重要課題じゃないのか。論理的思考ってのはそこが基本でしょ。「答え(結果・仕上がり)が一緒なんだから手順が逆でもいい」が通用することは、世の中そんなにありゃしないよ。 #算数

2014-09-30 15:35:43
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

14、まあ、答えその物があっている場合に問答無用で「×」というのはかなり厳しいと思うので、単位と数字が合っている場合は半分の点を付けてあげればいいんじゃないかな。で、テストを返した後でおさらいしてあげればいいと思う……けど、諸事情があるから理想論ではある。 #算数

2014-09-30 15:42:33
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

15、子供の個性もあるから、その子に合わせて指導するということもあるかもしれないんで、例外もあるでしょうけど。 #算数

2014-09-30 15:52:58

追加

たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

小学校低学年の文章問題を式に起こす時の順番の議論(特に掛け算)って、子供にリアリティを持たせて教えたい文科省と、所詮は計算だからと思っている大人のスタンスの違いから生まれるんだろうか。 だって、買い物で15個必要な時に、5個入りと3個入りの商品じゃ買う数が違うでしょうよ?

2014-10-01 23:43:16
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

公式を使えば「入れるべき数字を間違わなければ正解が出る」という体験を小学生のころから積むというのはそんなに悪い事だろうか? むしろ掛け算で「どっちでもいいがな」ということ体験をしてしまうから、その後算数の迷宮に入り込むのじゃないのかなあ?

2014-10-01 23:54:34
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

外国の算数の穴埋め問題を持ってきて「日本の算数教育は硬直している!」とか言う人もいるけど、1から9までの足し算のプリントを繰り返しやってるとある日気付くんだよ。1+9も9+1も答えは同じだって。宿題でそこに気付いた時の子どもは、世紀の大発見したみたいに報告してくれた。

2014-10-02 00:01:31
たけのこぽこぽこ @mayabashimusume

小学校1年生の、足し算に入る前の1から10までの数の教え方はそりゃあ丁寧だぞ?丸が書いてあるカードやブロックやおはじきなどで、8だったら1と7、2と6、3と5、4と4みたいに五感を使って学ばせるから。そこを教えてから「いくつといくつを式にする=足し算」を学ぶ。

2014-10-02 00:08:20