【詩のレシピ１２】自由参加　ツイッター連詩　＃pwGT組　始まりました。

梁川梨里（やながわりり） @riri_yanagawa

前頭葉が蔓を巻き 螺旋階段を駆け上る 足の裏がきれい かばかりが気になって、しかたない 背中に書かれた、わたしの名前 がしりたい 頭上から見下ろすあまたの魂 が雪崩のように送る電波信号 を幼いシナプスと第七感覚 がキャッチ出来ますように （詩のレシピ11）＃pwGT組

宮尾節子＊新刊『明日戦争がはじまる 対話篇』好評発売中です。 @sechanco

☆「詩のレシピ１１」から「つながれました」（バンバ選）は梁川梨里@riri_yanagawa さんです！ぱちぱち♪　＃pwGT組

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☆12日目にはいりました。バンバさん@tombolo2010 の詩につないでくださいませ。いよいよラストの最終周です！たくさんのご参加感謝です。本日もよろしく！秋深し詩は楽し♪→自由参加です！（詩のレシピ12）#pwGT組　☆カニエさん@naha_kanieスタンバイよろしく♪

バンバサナエ @tombolo2010

シに名前をつける。星のように。名づけることは見つけること。彼岸花には千の名、千の貌。アイヌ語でシは「真の、本当の」の意と知里真志保の辞典にある。鮭はシペ＝本当の食物。溯河魚へのアイヌのまなざし、畏敬と謝意が表れた名だ。シは食えない？　シペは美味し！（詩のレシピ12）#pwGT組

二匹の猫は互いに同時に存在する。 @zwei_katzen

カナ(雄鮭)の銀鱗に映し出された顔の持ち主は誰か、祖母は死地に赴く祖父を笑顔で見送った、祖父はラウスで川を遡行する、メナ(雌鮭)の卵に射精するため、それで藍綬褒章を賜った イヨボヤ(鮭)は「泉」には生息しない、デュシャンのサインが放物線を跳ねるだけ (詩のレシピ12)#pwGT組

二匹の猫は互いに同時に存在する。 @zwei_katzen

モリスという髭の濃い男がいた、だけれども僕の人生は彼となんら関係せずにも続く そのタペストリーの綾も ひとりの男が死んだのさ/とてもだらしのない男 死んだのだ、もの言わぬ果実だ 再生されたのは生年の日のモードジャズのみならず 惑あらじと云ふらめ (詩のレシピ12)#pwGT組

こひもともひこ @kohimon

名づけられたものたちの名は、必ずしも体を表すわけではない。仏法僧と鳴くのは木葉木菟であり、カンガルーは跳ぶものという意味であり、ウスバカゲロウは薄羽蜉蝣なのか薄馬鹿下郎なのか、そんな馬鹿なと言う人間が、犬の陰嚢という名を与えたりする。 （詩のレシピ12）#pwGT組

こひもともひこ @kohimon

花の名をきみに訊かれて きみの名を花に与えた やがて花咲かせ実を生らせ 枯れてしまう自分を振り返ることもあるだろう けれど、花よ きみの名を忘れることはない （詩のレシピ12）#pwGT組

雑感❕ @mimi_4567

詩にはたくさんの名前があって いろんな話を物語る 暖かな君の寝息だったり 朝のしずくに濡れた秋桜だったり 台風のあと拾われた猫だったり 天から微笑む父だったり 初めは苦くだんだん酔って 嗜んだり溺れたり ザルのように溢れたり 温度を味わう (詩のレシピ12)#pwGT組

happiness @favorite__h

覚えてくれた 私の名 あなたはあのとき 訊ねた花 もういないけど もう咲かないけど 私の中で咲いている 色褪せることなく （詩のレシピ12）#pwGT組

Michael's Wink @rc_wink

例えば煙草のフィルムが上手く剥がせなかった朝“ちっ”と舌打ちしてぶっきらぼうに番人の一日が始まる。ここからは浅瀬になります。足鰭を外しシュノーケルのみでお進み下さい。行儀良く並んで割り込み禁止。堰の辺りは混みあっていてそこら中鮭の不満が洩れている。 (詩のレシピ12)＃pwGT組

こひもともひこ @kohimon

チバ・シリ　サッ・ポロ　オ・シャマンベ カムイを讃えるアイヌは謡う ぴりかぴりかたんとしりぴりか いなんくるぴりか ぬんけくすねぬんけくすね （詩のレシピ12）#pwGT組

葉月野 @hadukino_tc

シニシカント より高みにある ノチゥカント 古来の認識は自然にありながら 正確に物事を捉えていた 空を見上げる所作は 今も昔も変わらない 呼び名が違い 捧げる祈りは様々でも 根元にある想いは 連綿と続いている （詩のレシピ12）#pwGT組

タムラアスカ @asuka_tamura

私が死んだら名前をつけて欲しいと告白される。僕にだけわかるような、最後まで隠れたがる人で、それでも姿かたちはまる見えなのに。どこにでもあるような言葉で、まるで前菜みたいだ。笑って、目を眇めて、ねらいをつけた。食べきれない星、君という名前が死んだら、 （詩のレシピ１２）#pwGT組

はるのふく @harunofukuchan

カタチを無くしたアボガドの 嘲笑や狂おしい焦りを舌の上で 転がして それから名付けて行く 薄い水カキと柔い下腹部にナイフを入れるように 種をくり抜いて 滑らかな肉質に添って 見つける 舌の上で たわわに実ってゆくアボガド （詩のレシピ1２）#pwGT組

なぎさひふみ @hifumi_nagisa

空に雲、なだらかな丘の向こうには、清らかな川、鬱蒼とした森が続く。歩く。走る。時が風を呼ぶ。陽射しが追い掛ける。影が草いきれに挨拶して、行方を靡かせる。私は魂になった。 うつしみの あわいいのりの かげいとし てんとちのあい いきするゆめに （詩のレシピ12）＃pwGT組

西原真奈美／来春詩集を上梓します @m_a31354363

知らない道なら 迷うことも知らない 知らん顔を決め込んだシナプスに 大丈夫なんて言わない どれが祝福なのか分からないから サンサシオン 真っ直ぐに降りてくる羽根を探す （詩のレシピ1２）#pwGT組

春森しゆう @junju_usako

名前がすでに愛ですと、何度も何度も名前を呼ぶ。 つけた名で振り向く猫の、尻尾を振るのが返事。 この花はなあに。 教えてくれた人にも知らない名があることの安堵。 雨にも月にも名をあげる人びと。 唯一の名を呼ばれたい。 （詩のレシピ12）#pwGT組

春森しゆう @junju_usako

繋がれた名前が途絶える。 名のために生きなくていいと。 つかめない雲を食べている。 て、あし、くち、みみ、 教える名がない。 洗えば、抱く、タオルケットの、柔らかさを見ている。 愛おしくて触れられない名。 「これ、なあに」 （詩のレシピ12）#pwGT組

御砂糖の妖精☆森朱鞠。 @goldeneyelulu

名前を幾つ持ってるの？ 太陽はヒトに一番多くの名前を貰ったんじゃないか？ 幾つもの愛称で撫でられて ハニー、ダーリン、シュガー、ベイビー 真ん中にいるあなたはたった一人の存在だ わたしは曇天のなかクリームブリュレのような太陽を睨みまわりを遊泳する （詩のレシピ1２）#pwGT組

藤 一紀 @mazurow

「何度も神話を読んでいると、あなたの心に詩が生まれます」とカール・ケレニー。 だが、語り部も絶え、神の死後の世、「人間からしかられた」 のもひとつのレシで、 すずこをつつく部屋 からのぞむ巨人は 魚に足を くすぐられながら体毛に 鳥を宿らせている。 （詩のレシピ12）#pwGT組

雑感❕ @mimi_4567

あなたに空のどこかで逢えたなら ご機嫌いかがと聞いてみたい。 生前の愚痴ならわたしにどうぞ。 幸せでしたか。 きみに海のどこかで逢えたなら 幸せでしたと伝えたい。 どんな人生だったとしても 関わり合えて嬉しかったと。 (詩のレシピ12) #pwGT組

雑感❕ @mimi_4567

想像の中の赤いバスに乗って 命名して貰いに 地の果てのあなたに逢いに行く あなたのつけた名前は 私の誇りになり あなたのつけた名前は 私にぴたりと合うだろう あなたのつけた名前は 気の利いた詩になって 遠い銀河の彼方まで 優しく流れていくだろう (詩のレシピ12)#pwGT組

☆MIKAKO☆ @1108_kaori

ワタシの名 反芻されている ワタシの名 鼓膜を透けていく アナタの熱 目線の差し込み ワタシはワタシの名を 秋の消え入る虫の声から 拾いあげる まだ眠れない朝 （詩のレシピ12）＃pwGT組