『みんなのアムステルダム国立美術館へ』を観てきました

「10年も!閉館していた世界的美術館、そこでは何が起こっていたのか?」オランダ最大の国立美術館の改装工事が、市民からの設計案への反対によって、10年もの長期間におよんだ騒動の顛末を追ったドキュメンタリー映画
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建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

【新国立競技場関連】ユーロスペース配給の凄い映画が来たよ!『みんなのアムステルダム国立美術館へ』オランダ最大の国立美術館の改装工事が、市民からの設計案への反対によって、10年もの長期間におよんだ騒動の顛末を追ったドキュメンタリー映画 pic.twitter.com/fX3gyWge8f

2014-10-15 02:29:35
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建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』を観てきました。紹介文にある「10年も!閉館していた世界的美術館、そこでは何が起こっていたのか?」国立美術館の改装工事が、市民からの設計案への反対による騒動を追ったドキュメンタリー映画ときくと何か pic.twitter.com/gJGwoOHmCR

2014-10-17 14:37:26
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建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

いやあ、素晴らしい映画でした。カメラワークといい美術品の映像表現と人物描写。ドキュメンタリーとは思えないステーリー性と象徴性に詩的メッセージ。美術館に限らず公共施設とは国民、市民にとっては大きな家でもある。@mori_arch_econo

2014-10-17 11:46:37
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』②ドキュメンタリー映画という触れ込みなのですが、上映始まったとたんとても幻想的で綺麗な映像が始まります。暗闇に穿たれる孔、スローモーションのように飛び散る火花が吹き抜けに花火のようにゆっくりと落ちてくる。それは美術館の解体工事風景なのです。

2014-10-17 14:39:57
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』③そこに閉館準備のために表面を半透明ビニルで包まれたレンブラント「夜景」。中の人物の表情がオーバーラップしますが、絵が燃えているような、描かれた人物の表情も何かに憂うような象徴的なシーンにいつのまにか国立美術館の中に誘い込まれてしまいます。

2014-10-17 14:43:34
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』④床が壊され内壁が壊された美術館内部はガラスのトップライトを介し光は非日常的な雰囲気。も通常のジャーナリスティックな映画ではない映像美です。そこにヘルメット姿の美術館の管理人が現れる、その瞬間、「あっ!これはタルコフスキーのストーカーじゃん」

2014-10-17 14:48:39
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』⑤とタルコフスキー的映像が続くかと思った矢先、建築家クルス&オルティス「我々のエントランスのデザインアイデアがコンペ勝利の決め手だ」一方、市民団体は「あのエントランスは自転車が通れない!」と問題点提示すこしコミカルに小気味よくポンポン展開

2014-10-17 14:54:51
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』⑥レーウ館長の記者会見映像もリアルなものだと思うのだけど、キャラが凄く立ってて俳優なんじゃないのか?ってくらいに良いシーンが撮ってあるんです。それはドキュメンタリーだからといってすべてを俯瞰的に撮るんじゃなく要所要所でアップやパンアップを多用

2014-10-17 14:59:30
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』⑥館長意外の学芸員さんも特に日本から彫刻をもってこようとした人はブレードランナーのセバスチャンじゃないか?とか修復士の女性スタッフ達も凄いカッコいいんですよ。美術館のもめごとの顛末のドキュメンタリーというより美術館を支える人たちの映画です。

2014-10-17 15:02:49
建築エコノミスト森山高至「土建国防論」執筆中 @mori_arch_econo

『みんなのアムステルダム国立美術館へ』⑦同時に、国立美術館という施設の意味や市民や国民の想いと地域文化、そして建築家や専門家の役割と職務に対する誠意、行政の役割まで含めた、この映画を見ると、この建築が、美術館の姿をしたアムステルダム市民のための大きな家なんだってことがわかります。

2014-10-17 15:05:35