久屋大通再生プロジェクト_槇文彦氏レクチャー_藤村龍至氏まとめ

藤村龍至氏による久屋大通再生プロジェクトでの槇文彦氏レクチャーのまとめ
2
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

槇さんレクチャー。まずは世界各国のパブリックスペースの紹介から。イランのイスファンの街路。延長2kmで幅100m。久屋大通と似たスケール。うっとりするような美しい街路。交通施設と仮設イベントだらけの久屋と全然違う・・・。

2014-10-19 21:50:21
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

ギリシャのパナテナイコのスタジアム。使われていても使われていなくても美しいスタジアム。

2014-10-19 21:51:53
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

古典ばかりかと思ったらボストンBig DigとNYのHigh Line。槇さんはリンゼイ市長を評価しているようだ。市長と言えばと富山大手モール、台北駅上再開発。なるべくオープンに。

2014-10-19 21:58:09
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

「鶴ヶ島プロジェクト」とか昨日の「久屋大通再生プロジェクト」などで展開する作業を業務名にすると「模型を用いた情報発信型合意形成ワークショップ社会実験の運営支援業務」とかになると思うが、そういう業務を受けるための法人名として「藤村龍至建築設計事務所」は合わないのではという議論に。

2014-10-20 11:37:45
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

できるだけアノニマスでジェネリックかつ総合的な名前ということで、どこにでもありそうな法人名を検討し、「アーバン・アーキ・テック総合事務所」という名前を思いついたのだが、そういう会社が既にあったw urbanarchitech.com

2014-10-20 11:40:08
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

槇さんに倣って「藤村総合計画事務所」という案もあるだろうか。フルネーム(個人)+建築+設計(プロパー)というアトリエ派的な名前ではなく、カタカナだけというアノニマス組織派でもなく、名字のみ(組織型)+総合(業務範囲広い)+計画(設計の前段階から)というバランスが素晴らしいのかも。

2014-10-20 11:47:11
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

昨日(19日)の名古屋での槇講演会感想続き。テヘラン、アテネ、ボストンBig Dig、NYハイライン、富山国際会議場、台北駅再開発と来て、テレビ朝日の話へ。大きな搬入口がけやき坂に面してしまうのを防ぐため宮島達男のアートを組み込んだ壁を配置した例を紹介。

2014-10-21 00:24:57
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

続いて軽井沢、東京電機大と来てヒルサイドテラスの話へ。ヒルサイドギャラリーのカフェで毎日ランチにやってくる老人。いつもひとりでやってきて赤ワインとサンドイッチを食して帰っていく。「孤独は自分の故郷」というニーチェの言葉を紹介。近所の牧師さんだが最近亡くなったことを知ったという。

2014-10-21 00:30:13
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

ここで空間の作り方の話に。日本のパブリックスペースは西洋のバロック的なパブリックスペースの作り方と違う。層を作るように作る。あっけらかんとした感じがない。丹下の広島もプランはバロック風だが実際の空間は多層的に出来ている。

2014-10-21 00:37:02
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

ここで代官山インスタレーションでのの「代官山リビング」(村井一+大家雅広+小野田祐一)のスライドへ。アート作品による都市空間の読み解きの例。ふだんは中央分離帯だがここに名が机を置いた瞬間に場所性が顕在化する。

2014-10-21 00:39:50
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

ちなみに槇さんは「これは確か等東京工業大学の学生の作品でした」と紹介していたが村井たちは東京大学大学院の学生。同じ年に入選した伊庭野+藤井とごっちゃにしているのでは。

2014-10-21 00:41:23
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

続いてMOMA-NYのSculpture Garden、ロックフェラーセンター、ワシントンスクエア。NYでは摩天楼よりも広場が原風景になる、という話の延長で4WTCを紹介。NYの主役は広場、タワーは脇役と強調しつつメモリアルパークに隣接するタワーの足下について解説。

2014-10-21 00:44:47
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

タワー遠景ではカーテンウォールが周囲の空を写して存在が消えている写真。

2014-10-21 00:45:38
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

広場がパワーを持っている、という話から江戸のスライドへ。ギリシャの広場は大勢を一カ所に人を集めるアゴラが基本。江戸は強力な階級社会だったので下級階層が力を持たないように人を集めないに分散統治するのが基本。

2014-10-21 00:47:54
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

建物が街を作るよりも、広場が街をつくる。ここで「久屋大通再生プロジェクト」の試みに触れ、広場に対して皆が意見を言える自由度を使った試みを「大変興味深い」と評価。

2014-10-21 01:08:12
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

その流れで新国立競技場の話へ。再びアテネのパナテナイコと新国立のザハ案を比較し、「45対1で負けており、しかも日本のオウンゴール」。

2014-10-21 01:10:18
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

講演の前日に訪れたと言う横浜市の篠原地域ケアプラザの話へ。利用者の平均年齢が93歳!70%が認知症。新国立競技場はできるだけ小さく作り、2050年には広場にする、と自身の新築無蓋案を提示。

2014-10-21 01:13:57
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

最後は「時と建築」「空間と建築」というキーワードを提示して総括。時とは 1. 記憶と建築、2. 都市と建築の調停者、3. 建築の最終審判者。空間とは 1. 外部と内部の差は存在 2. 機能を包容し、かつ刺激を与える 3. 人間に歓びを与える

2014-10-21 01:17:01
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

「久屋大通再生プロジェクト」は特定の目的の「施設」のためでなく、人間のための広場を提案するものであるべき。マウンドを作った案(3班の提案)の「視点が変わる」点を評価。全体には「時を大事に」としつつ「水をうまく使うとよい」とアドバイス。

2014-10-21 01:19:51
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

そして質疑応答。1番乗りをキメる。Q. 槇さんの話は外部空間の話が多かった。磯崎さんが「東京はインテリア」というように現代都市は内部空間が発達して内外の対比が高まっているが、内部空間についてどのように考えればよいか。

2014-10-21 01:21:32
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

槇さん回答:内外を閾によって曖昧にしたい。閾によって層を構成し内部空間も外部空間も再定義可能(持論)。

2014-10-21 01:22:44
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

Q2(名工大村山). 庇は日本の伝統として理解されるべきか(意訳)?——槇さん回答:文化人類学がエキサイティングなのは日本人の言葉の特徴を外国人が指摘する傾向などがありそれが面白い。「らしさ」は特徴として指摘したまで。ただ「あってもいいじゃないか」とは思う。

2014-10-21 01:26:17
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

Q3(RIA中島). 代官山ヒルサイドで「時と建築」はわかるが、4WTCではどこが「時」なのか?——超高層は彼らにとって原点。スタイルという意味ではなく・・・(以下なぜかアメリカ社会批判へ)彼らはパブリックを見下している。私はアメリカ社会がどうみるかを見ている・・・(歯切れ悪い)

2014-10-21 01:28:56
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

つまりそういう時代に入ってきている。社会がディベートすべき問題です(キリッ。

2014-10-21 01:29:57
Ryuji Fujimura @ryuji_fujimura

というわけでとても濃密な2時間でした。

2014-10-21 01:32:00