「古流」という言葉の定義から武術・身体理論の流行まで

武術・武道の世界で使われる「古流」「古武道」という言葉の定義について考えてみた。現代武道と古武道の誕生、中国武術や合気のブーム、それから甲野先生らからはじまる身体操作や術理の世界の歴史的推移ってこんな感じでしょうか
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みんみんぜみ @inuchochin

8529.teacup.com/tomooyamashita… 検索していて見つけた漫画にもなった手裏剣の研武塾さんの「古流」の定義。 正直全く私の考えや一般的な考えと違うと思いますが、一考の余地はある気がします。

2014-10-21 12:09:27
みんみんぜみ @inuchochin

研武塾さんの古流定義の引用 『古流の定義は大きくわけて二つ挙げられます。 一つは由緒、いいかえれば「ブランド」。 もう一つは「スタイル」。 スポーツ化された現代的競技武道を専らとする流儀(あるいは形骸化された型しか残っていない流儀)でも古い系譜を持つ道場は「古流」を称しています』

2014-10-21 12:12:07
みんみんぜみ @inuchochin

研武塾さんの古流定義引用続き 『一方で、現代スポーツにはおさまらない古式の技術や精神性、文化などを探求する流儀は、たとえ看板の歴史が浅くとも、これまた「古流」と位置づけられます。』

2014-10-21 12:12:50
みんみんぜみ @inuchochin

研武塾さんの古流定義引用その3 『(中略)ところで「古流」という言葉には、ある種の既得権益がついて回ります。 「ブランド、スタイルを兼ね備えた流派でなければ古流を称するべきでない」という意見も少なくないため近年は「古流」という表記をさけて「古式」あるいは「古式伝」を唱えています』

2014-10-21 12:15:17
みんみんぜみ @inuchochin

古流定義の続き。 甲野先生の登場以来、「昔の人の身体技法」「古い武術の技法」の研究等を指して「古流」「古武道」と言う例が出てきましたから、研武塾の方の定義もその流れにあるものですかね。他には柔剣雷心会や居合の町井さん、無外流の居想会なんかがその流れになるんだと思う。

2014-10-21 12:24:35
みんみんぜみ @inuchochin

個人的にはそういうのは古流や古武道じゃなくて、復古武術とか復元武術とか言った方が良いと思うけど、代々伝わっている古流・古武道も復元・中興・改変と無縁じゃないし、古流を元に大正昭和になってから出来た流派はどうするんだ、とかいう問題もあるからややこしい気がする。

2014-10-21 12:26:29
みんみんぜみ @inuchochin

中嶋先生の「対抗文化としての古武道」にあるように、現代武道が出来上がったから、それに対して古武道・古流という概念が現れたとすると、古武道を形骸化したものとするニューウェーブ武術は古武道と現代武道に対する対抗文化なんだろうか。なんかしっくりきた

2014-10-21 12:27:53
みんみんぜみ @inuchochin

中嶋先生の古武道という概念の誕生に関係する論文。ネット上で公開されてないのが残念です。CiNii 論文 -  対抗文化としての古武道--松本学による古武道提唱と日本古武道振興会の活動を中心に ci.nii.ac.jp/naid/400188780… #CiNii

2014-10-22 12:19:49
みんみんぜみ @inuchochin

昭和十年頃、武術、武道が試合重視、形や伝統軽視になった事に対する反発が古武道で、競技化が進んだ現代武道や形骸化した古武道への反発が平成初期からの術理身体運用の新古武術(仮)かな。古武道と新古武術の間の昭和後半に中国武術や大東流合気が入ってそう。

2014-10-21 17:47:40
みんみんぜみ @inuchochin

「昔の達人はすごかった」と語られるのは、それこそ江戸時代でもあった話なんだけど、身体操作や術理云々と言われるようになったのはやっぱり甲野先生や黒田先生(あとは胴体力の伊藤先生)あたりの影響なんだろな。肥田式や合気、佐川先生の鍛錬話なんかもそれに影響与えてるんだろか

2014-10-22 12:24:51