茂木健一郎氏 @kenichiromogi 第1343回【Ａという政治家のｂという事象】連続ツイート

茂木健一郎 @kenichiromogi

連続ツイート１３４３回をお届けします。文章は、その場で即興で書いています。本日は、時事ニュースに思うこと。

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政治家もたいへんな職業で、秘書がＳＭクラブに行った、というようなことを掘り出されて攻撃される。もちろん、政治活動費でそんなところに行ったら問題になるに決まっているが、前からふしぎに思っているのは、実にタイミングよく、このような「スキャンダル」が出てくることだ。

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たとえば、ある議員の政治資金の不祥事が、大臣になったらしばらくして出てくる。前からふしぎに思っていたが、最近、あるマスコミの方に事情を聞くと、週刊誌などは以前からそういうネタを持っていて、大臣になったタイミングを計って出してくるのだという。なるほどね。

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つまり、ある情報があっても、「ひら」の議員だと、インパクトが少ない。したがって、大臣になって、スキャンダルを報じると、辞任などの「効果」が上げられるようになってから、タイミングよく情報を出すらしい。これは一つの「産業」だと言うことができるだろう。

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ところで、以前からふしぎに思っているのは、ある「Ａ」という政治家について「ｂ」という事象が報じられたときに、「ｂ」という事象が生じているのは、「Ａ」という政治家だけなのだろうか、ということ。これも、マスコミ関係の人に聞くと、そうではなく、「ｂ」という事象は多くあるらしい。

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つまり、たまたま「Ａ」という政治家について「ｂ」という事象が報じられたとしても、実際には政治家「Ｂ」にも、「Ｃ」にも、「Ｄ」にも、・・・・似たような事象はあるのだという。だとすると、「ｂ」という事象が報じられた政治家の「罪」は何なのか？　メディアに報じられた、ということなのか。

茂木健一郎 @kenichiromogi

これは多くの方が書いていることだけれども、世界を見渡すと、格差の問題や、過激派の台頭、以前として存在する核兵器、エボラ出血熱の問題など、真剣に取り組むべき課題は多く山積している。日本の政治リソースが、「Ａ」という政治家に「ｂ」という事象が報じられたことで空費されてよいはずがない。

茂木健一郎 @kenichiromogi

私は、「ｂ」という事象が報じられた「Ａ」という政治家を擁護しているわけではない。適切な対応がなされるでしょう。それにしても、「ｂ」という事象があるのは他の政治家もいっしょかもしれないということと、世界には難題が山積しているという点は、少しは気に留めてもいいんじゃないかと思う。

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以上、連続ツイート１３４３回「Ａという政治家のｂという事象」をテーマに、７つのツイートをお届けしました。