アニメ『赤毛のアン』を味わいながら

何度見ても素晴らしい。
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It happens sometimes @ElementaryGard

『赤毛のアン』第47話。マシュウが倒れる。マリラが心臓マッサージをする。この時代にあったの?j-pulse.umin.jp/push3/articles… あったようだけど普及はしていなかったようです。原作にはあったのかこの描写。

2014-10-24 02:18:54
It happens sometimes @ElementaryGard

『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』でマーティが「まかせろCPRの心得ならある」と叫ぶんだけど1955年のひとたちは「なんだCPRって?」。現代の蘇生法は1960年以降に体系化されたのです。j-pulse.umin.jp/push3/articles…

2014-10-24 02:21:39
It happens sometimes @ElementaryGard

gutenberg.org/files/45/45-h/… ›They found Anne and Marilla distractedly trying to restore Matthew to consciousness. 蘇生の努力は原作ではわずか一文です。

2014-10-24 02:30:17
It happens sometimes @ElementaryGard

>皆が到着すると、アンとマリラは必死になってマシュウの息を吹き返そうとしていました。

2014-10-24 02:32:30
It happens sometimes @ElementaryGard

>"Mrs. Lynde, you don't think—you can't think Matthew is—is—" Anne could not say the dreadful word; she turned sick and pallid.

2014-10-24 02:36:14
It happens sometimes @ElementaryGard

>「リンドおばさん、違うわよね、そうじゃないよね、マシュウが、マシュウが…」 アンにはその先のことばが言えませんでした。動転して、顔は真っ青でした。

2014-10-24 02:40:17
It happens sometimes @ElementaryGard

>"Child, yes, I'm afraid of it. Look at his face. When you've seen that look as often as I have you'll know what it means."

2014-10-24 02:40:36
It happens sometimes @ElementaryGard

>もう手遅れなのよ。ほら、マシュウの顔。こういう顔を今まで何度も何度も目にしてるのよあたし。だからはっきりわかるの。

2014-10-24 02:45:36
It happens sometimes @ElementaryGard

>Anne looked at the still face and there beheld the seal of the Great Presence. マシュウの凍った顔をのぞきこんだアンは、すべてが終わったことを悟ったのでした。

2014-10-24 02:50:52
It happens sometimes @ElementaryGard

そういえば日本のアニメで葬式をきちんと描いたものはどのくらいあるんだろう。

2014-10-24 02:53:41
It happens sometimes @ElementaryGard

第48話。棺桶を担ぎ上げる、教会で柩を前に皆で合唱する、墓地には穴が新たに掘られ、女たちは手に持った花を放り、男たちは土を一掴みづつ放る…これを極東の人間が映像化してみせた。素晴らしい。

2014-10-24 03:19:13
ネコ山🍦テルミン @ka_0505_ka

@kumi_kaoru はっきり仏式の葬儀のシーンで記憶にあるのは「てんとう虫の歌」、宇宙葬などイレギュラーなものなら「宇宙戦艦ヤマト」など。

2014-10-24 03:29:36
It happens sometimes @ElementaryGard

そういえば『ヤマト』の第一作で「諸君のことは忘れない」と戦死者の柩を宇宙に捨てる儀式ありましたね!言われるまで思いつきませんでした。あれは日本海軍を踏襲したんだと思います。@ka_nu_ka

2014-10-24 12:00:38
It happens sometimes @ElementaryGard

そうそう『トム・ソーヤーの冒険』でトムとハックの葬式がありました。そこに当の二人が現れるおまぬけなオチ。ちなみに『トム』作者は『アン』を激賞してます。@ka_nu_ka

2014-10-24 12:10:36
It happens sometimes @ElementaryGard

『赤毛のアン』第49話。マリラ失明の危機。先に寝かせてアンはひとり夕食後の洗い物。手こぎポンプをこぐ。何度も何度も。涙のように。

2014-10-24 18:49:29
It happens sometimes @ElementaryGard

夜の廊下を、アンがろうそくを手に、カメラに向かって歩いてくる。ろうそくが移動すれば壁に反射する光の位置も変わる。これ、作画でやるの極めて困難。そこでディゾルヴで処理。地味だけど自然で効果的な技。高畑リアリズム。

2014-10-24 18:56:20
It happens sometimes @ElementaryGard

大学進学の夢、それも努力の末に勝ち取った奨学金を放棄して、老いたマリラの元に残る決心をするアン。印象的なのは、それが地縁とか血縁とかムラのしきたりとかによる強制ではなく、彼女自身の決断であること。

2014-10-24 19:02:02
It happens sometimes @ElementaryGard

こういうところが、原作が日本で根強く人気を誇る原動力なのでしょう。

2014-10-24 19:02:47
It happens sometimes @ElementaryGard

『おもいでぽろぽろ』の成人タエ子は、このときのアンを日本に移植したものですね。その結果浮かび上がってしまったのは、高畑が称えたかった日本の農村が、『アン』愛読者が無意識に背を向けたムラ社会への回帰という選択。

2014-10-24 19:05:42
It happens sometimes @ElementaryGard

このループを一番わかっていたのは監督そのひと。二時間ではとても乗り越えられなかったテーマ。

2014-10-24 19:06:55
It happens sometimes @ElementaryGard

トシオ(それにしてもなぜカタカナ表記なのか?)はギルバート役としてタエ子にあてがわれた鼻づらのニンジン、と言い切っては酷かな。事実そうなんだからしかたがない。

2014-10-24 19:11:40
It happens sometimes @ElementaryGard

マシュウの両親の墓を参るアン。たぶんこの代のときにスコットランドからカナダのプリンスエドワード島に移民してきた。先祖代々の墓という概念がもともとないのですねジーザス教には。

2014-10-24 19:16:41
It happens sometimes @ElementaryGard

墓という視点からその土地の社会や文化を眺めてみるのは面白いです。『高杉さん家』のなかでハル君の本が批判されていたのは、墓の視点がなかったこと。これはですね、あのまんが自体の欠陥でもあります。作者の柳原自身そういう指摘をされたのだと想像。

2014-10-24 19:19:19
It happens sometimes @ElementaryGard

アイヌ問題が墓の問題でもあると知ったとき、すごく興味深く思いました。

2014-10-24 19:20:11