不知火に落ち度はない その26

yamoto @yamoto

さて、まだpcは治らないけど、うさばらし落ちぬいはじめるよー。 なんでLGA1155マザーは、MicroATXしかリーズナブルなの無くなってるの！！ ＃落ちぬい

yamoto @yamoto

今回は龍田回だよ。ゆるふわガール龍田さんに癒されような！ #落ちぬい

yamoto @yamoto

午後、書類をまとめてる最中につけっぱのPCにメッセージが来ていた。そこには『久々に会ってお話ししませんかー？』という大変わかりやすいメッセージ。 さて、と。 このメッセージ消して見なかったことにできないかなあ。コレ。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

もちろん、メッセージのお相手は龍田だ。 ちなみに、不知火は近海の索敵で現在離席中。 今日の深海棲艦係数は44。近海には来ないだろうが警戒は必要だからな。 よって今日は無理との連絡を飛ばしておく。 すると、さっくりメッセージが帰ってくる。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

では、これからお伺いしますねー。 ちょっとまて腹黒ピエロ。 なにそれ、お前どこにいるわけ。 不知火のいないタイミングで来るとかなに狙ってるわけ？ ちなみに昔、こいつの誘いに乗ってデート気分で会いに行ったら即スタンガン、目隠しで拉致られた事がある。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

その後連中の基地、アウターヘブンにご招待されたという顛末がついてるわけで。はいかいいえかという選択肢をすっ飛ばして拉致るのは、こいつの得意分野なのだ。 あ、ちなみに愛宕高尾組にサンドイッチ接待されましたけどね。最初からそう言えよバーカ。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

どこいるわけ？ メッセージを飛ばしてみる。 私龍田、貴方の基地の目の前にいるわー はあ？！ 早速司令室の窓から入口を見るが、龍田らしい人影はいない。なんだ冗談か。 再度PC前に戻ってキータッチをする。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

アホみたいな冗談すんじゃないっつの。 迎えにいくから、どこにいるか言えよ？ 送信っと。程なくしてメッセージが帰る。 私龍田、司令室の前にいるのー。 はいはい、妄言妄言。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

いい加減にしろ、放置すっぞ。 迎えぐらい寄越してやるから、どこにいるか言えよ。 送信。そして即受信。 私龍田、貴方の後ろにいるのー。 どうやら龍田のブームはメリーさんごっこらしい。 時間がありゃ付き合ってやるが、そんな時間なんざない。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

メッセンジャーを閉じ、さっさと作戦概略図の画面に戻す。 その切り替えの一瞬。見覚えのある笑顔が、ディスプレイに反射した。 次いで、俺の首筋に冷たいものが当たる。 「ほらー、いたでしょー？」 は、はは。 冗談みたいな現れ方をする女である。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

とりあえず、司令室の応接ソファに座ってにらめっこを開始。 俺の手元には、龍田が持って来た缶コーヒー。 龍田の手元には、ふるふるプリン。 相変わらず読めない選択肢を取る腹黒ピエロである。 「入口の検問どうしたんだ？」 「素通りしてきましたー」 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

さらりと抜かしやがるが相変わらず、やばい相手だ。 哨戒2名と監視カメラをくぐって基地侵入してきたわけだ。 俺の基地のセキュリティそんな甘くねえんだけどな。 龍田の電子戦能力の高さと体術の高さを伺わせてくれる。 ハックして素通り、ってとこだろうな。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

「で、何の用だ？ 作戦計画書はもう提出してたろ」 「はーい。おかげさまで助かっちゃいましたー♥︎」 にこやか和やかラブポーズ。中身知らなきゃ癒されるなあ。 「なので本日はお礼に伺ったんですよー？」 「お礼ねえ。待ってろ、今ドアに鍵かけっから」 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

「あらー？ 私なにされちゃうのかしらー？」 「身体でお礼をいただこうかと」 「あらあらー。そんなお誘い受けちゃうなんて嬉しいわー」 にっこにこ。 「でもー、それは長門さんに言ってあげた方がいいんじゃなくてー？」 「……冗談だっつの」 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

「真剣にお考えなら受けなくもないんだけどー？ 私貴方のこと、嫌いじゃないわー？」 「俺も嫌いじゃないぞ、龍田のこと」 信用できないという一点において、最高に信頼してる。 「あらうれしい、両思いだったのねー？」 「そうな。だから目的を教えてくれよ」 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

「せっかちなのねー」 「隠し事はナシでいこうぜ、お互い両想いなわけだし」 「そうですねー。単刀直入に言うとー、お礼にウチから人員をレンタル移籍しようかとー」 ほう？ 「ミッドウェー作戦のための人員補充か」 「水雷戦隊の教育に忙しいでしょー？」 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

なるほど。理にかなった話ではある。 今回構成するのは二水戦。ウチに陽炎型がほとんどいるが足りない人員はいるわけで。 陽炎型の誰かでも派遣してもらえるんだろうか。 「もしかして、大和型貸して貰えるの？」 「あらー。大胆ねー？」 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

なお、アウターヘブンには最強戦力とも言える大和型の、大和、武蔵、信濃の三人が揃ってる。どいつもこいつも化物じみた火力を誇る無敵艦隊はアウターヘブンの看板だ。 「でも、ごめんなさいー。そうじゃないのよー」 うん、知ってる。 いくらなんでもボリすぎだ。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

「陽炎型の……時津風か？」 「残念、違うわー」 当ててみて？ と微笑む龍田。 足を組んで挑発的なお姿である。 ふるふるプリンが大変シュール。 2つのふるふるプリンがついてんのにな、自前で。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

あの反応だと、軽巡、重巡ってこともなさそうだ。 雲龍型を仕入れた、って話もきくが、それを貸し出すとは思えない。 ご自慢の高速戦艦組か？ いやいや、それもあり得ねえ。 ミッドウェー攻めなら、連中の指揮は龍田が取るだろう。 するってと、潜水艦？ #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

ダメだ、お手上げだ。 潜水艦はねえ。あれは虎の子だ。 持ってる基地は絶対手放さない。 「お手上げですかー？」 「駆逐艦だろ、補充要員は」 「うふふ、当たりぃー」 ピンポーン、と頭の輪っかから音を出す。 え、それそんな機能あんの？ #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

なんとか絞り込めたが、わからん。 時津風じゃないとしたら、誰だ？ まさかと思うが浜風のご友人一同をお取り寄せしてくれるとか……と思ったが、あの連中の所属はすでに調査済み。 ショートランドの小さな鎮守府で現在目下活動中である。 じゃ、初春型か？ #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

ただ、若葉と初霜は、演習したことのある、ボルネオのとある鎮守府所属である。 待てよ、餌として出すならそうじゃない。 陽炎型はウチにほとんどいる。 二水戦形成に必要な艦じゃないなら、その上を出すだろう。 「夕雲型」 「あらすごーい、正解よー♥︎」 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

夕雲型は陽炎型の改良艦だからな。 じゃ、あとは艦を絞り込むだけだ。 できりゃ長波がいいな。 いっぺん演習で見たことがあるが、あいつの戦いっぷりは目を見張るものがあった。すんげえわかりやすい性格してそうだし。 #不知火に落ち度はない

yamoto @yamoto

だが、龍田の性格上それはない。 こいつは裏をかいて別のを回してくる可能性がある。 意外な所をついてきて、ぐうの音も出ないようにするのだ。 と、するなら、選択肢としては──ネームシップ。 「夕雲か」 「ファイナルアンサー？」 「ファイナルアンサー」 #不知火に落ち度はない